セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

映画『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』 インプレッション

2009年08月23日 12時24分47秒 | 【旧】購入・レビュー話


ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~
監督 : 佐藤信介
製作 : 亀山千広、石川光久
プロデューサー : 関口大輔、森下勝司
脚本 : 安達寛高、佐藤信介
美術 : 野村正信
編集 : 今井剛
音楽 : 上田禎
キャラクターデザイン : 石森連、ヒラタリョウ
アニメーション制作 : プロダクションI.G
製作国 : 2009年日本映画
上映時間 : 98分
配給 : 東宝

フジテレビ開局50周年記念として製作された、「ホッタラケ」をテーマにしたファンタジー映画です。
「ホッタラケ」とは、人間が放ったらかしにしているもののことを指します。


●あらすじ
主人公は、ちょっと難しい年頃の女子高生、遥(はるか)。
ある日、小さい頃に亡くなった母親の形見である手鏡を探すため、ある神社にお参りに行きます。そこで、「ホッタラケ」を拾っているキツネ、テオを発見します。で、後を付けているうちに…遥はホッタラケの世界に迷い込んでしまいます。
遥は、このホッタラケの世界で、嫌がるテオを無理やり連れて手鏡を探し始めるのですが…道中ではハプニングがいっぱい!ホッタラケの世界を巻き込んだハチャメチャな展開が繰り広げられます。

グラフィックは、手書きっぽさを残した2Dと3Dの融合。人物や人物が触れるものは3Dで表現され、背景などは2Dで表現しています。


◆partygameの評価◆
普通に、素直に面白いファンタジー映画

最初は、現実世界でゆっくりとした進行。しかし、ホッタラケの世界に迷い込むと、ペースアップ。次々とハプニングや試練が巻き起こり、見ているものを飽きさせません。たまには落ち着いて、シリアスな展開にもってきている点も、GOOD。
ストーリーの展開はオーソドックスで、理解しやすい作りです。終わり方も、王道な感じです。
遥とテオも、最初はぎこちない感じでしたが、物語が進んでいくうちに仲良くなっていったり、考えが変わってきたり…ファンタジーではお馴染みの「愛・勇気・友情」と「人(キツネ?)の成長」が見てとれました。

グラフィックは、2Dと3Dの融合…と書きましたが、3Dはトゥーンシェードというわけでもないので、基本は浮いて見えます。最初はちょっと気になりましたが、ホッタラケの世界に入ってくると、ハチャメチャが展開が多くなるので、それを気にしているどころではなくなります(笑)
むしろ、「絵本の中にいるような感じ」という意味では、それはそれで味があるようには思いました。

セリフ回しや仕草は意外に細かく、こだわりを感じました。一方で、たま~にぎこちないモーションもあったんですが…あれは、わざとかな?もしかしたら、リアリティもあり、アニメっぽさも表現したかったということなのかもしれません。が、2つの表現を混ぜちゃうと違和感に繋がる気がしますので、どちらか一方に徹底したほうが良かったかもしれませんね。まあ、とても些細な話ですが。


と、いくつか書きましたが、ファンタジーに抵抗がないのであれば、充分に楽しんでもらえる作品です。
コンセプトである「ホッタラケ」に対する製作者の思いは理解できましたし、盛り上げかたも良かったと思います。
この映画を見終わった後、昔のおもちゃやアルバムを引っ張り出したくなる…かもしれません。私は実家に置いてきているので見れませんが。


●ちなみに…
DS『ホッタラケの島 カナタと虹色の鏡』との共通点は、相棒役がテオである点くらいしかない…と思うんですが、気になることがありまして…。
実は、DS版のエンディングムービーで、カナタの部屋に、カナタと遥っぽい人物が映った写真があった…記憶があるんですよね。もしかしたら、カナタ=母親になった遥の息子という説があり得るかも?
相棒役で登場しているテオも、映画版とDS版では性格が異なっていまして…。映画では、最初はとにかく人間を嫌っていたり面倒だと思っていたのが、物語が進むごとに仲良くなっていきます。DS版では、最初から冷静にカナタと会話をしていたので、DS版が映画版の後の話だとすると、それなりにつじつまは合っているんですよね…。
ま、たいした考えなしに伏線を張った可能性もありますが。(宣伝のため、とか)



※追記(2009/08/24 18:54)
どうやら、DS版のスタッフロールで思いっきり「ハルカ」という名があったみたいです。
私はすでに手元にソフトが残っていないので確認できませんが、とりあえず「カナタ=母親になった遥の息子」は私の仮説ではなく、実説だったということで。



●ちなみに…その2
この作品で出てくる神社は、島根県埼玉県入間市にある「出雲祝神社」がモデルとなっているそうです。
もちろんですが、元々のこの神社と「ホッタラケ」の関連性はありません。なので、神社に行ってもホッタラケの世界には行けませんので、あしからず(笑)


関連記事:
DS『ホッタラケの島 カナタと虹色の鏡』ファーストインプレッション(2009/08/07)
DS『ホッタラケの島 カナタと虹色の鏡』ストーリークリア後のセカンドインプレッション(2009/08/11)
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 変わったお菓子でも食べてみ... | トップ | 今日のゲーム情報 2009/08/24 »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (partygame(管理人))
2009-08-24 18:50:45
>ジェイトさん
>>というか、あの母親、遥ですから。
あら?そうでしたか…。スタッフロールは…たぶん、絵のほうばかり見ていました(笑)
特に声優とか気にしていないですし、その時は映画との関係に特に気にならなかったので…。

もう既に持っていないので確認はできませんが…ジェイトさんがそう仰るのであれば、それが正しいのでしょう。おぼろげな記憶ですいませんでした。


>ベネさん
>>モデルになっている神社は島根ではなく埼玉県の入間市です
調べてみましたが、むしろ埼玉県としか出ないですね…。なぜ、私は島根県と?(笑)

>>このモデルの神社は私の家から自転車で10分の場所にあるのでそういう意味でも楽しみです。
お~なるほど。それは分かります。
かつて映画『海猿』で、私の地元である呉市の市街が舞台に使われましたが、なんかちょっとニヤニヤしちゃったものです。もっとも、「やっぱり汚いなぁ~」とか、地元の人間だからこそ思うこともあるわけですが(笑)
返信する
Unknown (ベネ)
2009-08-24 10:51:39
おぉ~
早速観に行ったんですね!!

私も今日、今から観に行きます!
宣伝の時点でこれはハズレではないな・・
と確信していましたが更に楽しみになりました。


ちなみに、モデルになっている神社は島根ではなく埼玉県の入間市です。
同じ名前なのでわかり辛いですね・・。

実はこのモデルの神社は私の家から自転車で10分の場所にあるのでそういう意味でも楽しみです。
返信する
初めまして。 (ジェイト)
2009-08-23 14:02:11
いつもROMしている者です。
すみません。
どうしても突っ込みたい事があったので、コメントさせて頂きます。

>カナタ=母親になった遥の息子という説があり得るかも?
というか、あの母親、遥ですから。
スタッフロールの「声の出演」の所、見ました?
「ハルカ」って堂々と出てますよ。
一度、確認してみる事をお薦めします。

何か、思いっきりゲームのネタバレになってしまっていて申し訳ない
ですが、そんなところで。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事