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映画「ルパン三世(実写)」 インプレッション

2014年10月22日 07時28分59秒 | 【旧】購入・レビュー話
「なんで観に行ったのか?」と問われると「なんで観に行ったのかね~」って答えます(笑)





ルパン三世
製作国 ―→ 2014年日本映画
上映時間 ―→ 2時間13分
配給 ―→ 東映
映倫区分 ―→ G(全年齢対象)





■====== 簡単なご紹介 ======■

40年以上に渡り、マンガ・アニメなどで愛され続ける「ルパン三世」を原作とした、実写映画です。
ルパンや次元、不二子や石川五ェ門といったおなじみのメンバーを中心に、義賊としての大勝負を賭けた物語が描かれます。

◆=== あらすじ ===◆
ある日、古代オリンピックのメダルが美術館から盗まれました。その犯人は、1年ほど姿を見せていなかったルパン三世と、その一味。銭形警部は、ルパン三世の行動に、盗賊集団「ザ・ワークス」を束ねるトーマス・ドーソンが関わっていると踏んで、捜索を開始します。
一方、ドーソンやルパン三世といった「ザ・ワークス」は宴を開いていましたが、その最中、メンバーの1人であるマイケル・リーが裏切り、待ち構えていた仲間とともにドーソンを暗殺。「クレオパトラの首飾り」を盗み出し、逃走します。

ルパンたちは、姿を消したマイケルと首飾りを探し求めます。
すると、探し求めているうちにルパンたちは、裏社会のボスであるプラムック。そして、要塞型セキュリティシステム「ジ・アーク」へと行きつくことになります。



■====== partygameの評価 ======■

=良い  =まあまあorちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 ローカライズの種類 ―→ 日本語吹き替え版
 見に行ったメンバー ―→ 私と両親
 前情報 ―→ ボンヤリと知っていた程度です。あと、全体的にあまり良くない評判だということだけ知っていました。
 これまでの「ルパン三世」 ―→ 古めのシリーズ作品をチラホラと見たことはありますが、あまり覚えていません。その程度です。



○ ―→ 後になるほど、それっぽいセリフ回しが見れたのは良かったです。
あえて1つ言ってしまいますが、今作でルパン三世と銭形警部は、お互い全く会ったことがないという設定から始まっています。今回の出来事をきっかけに知り、そのうち”それっぽい関係”となり、最後にはきっちり「とっつぁ~ん」と言ってくれます(苦笑)

特に終盤の流れは、ルパンっぽい展開がそれなりに出せていたかな~と思います。詳しくは言えませんけどね。


○ ―→ スタッフロールで、名場面のハイライトが見れるのは良かったかな。
その後で普通に黒背景でのスタッフロールも流れるんですけど、読み切れるわけないですからね。あくまで証明のために流しているだけであって、あれって一般人からしたら退屈なだけです。でも、スタッフロールの後でもう一場面くらい何かあるんじゃないか?と思うと、帰れなかったりもして。なんか、もどかしいですよね。
そういう意味で、楽しく締めくくってくれたのは、良かったように思います。


○ ―→ キャストは、私は受け入れることができました。
もちろん、初めて姿を見せた時は、どうしても違和感ありますよ。アニメと比べたら、そりゃね…。
でも、キャストの皆さん、けっこう頑張って演じていらっしゃると思いましたよ。だから最終的には、1人のキャラクターとして、わりと受け入れることができました。しいて言うなら、五ェ門だけは最後まで違和感ありましたけど…(苦笑)


△ ―→ ストーリーは、ヘンにドラマチック過ぎたのかな。
私、ルパン三世シリーズの物語をそこまで明確に覚えていないので、これはこれでま~別にいいのかな?とか思っちゃいましたが、ルパン三世ってもっとこう”直球なギャグストーリー”って感じだったと思うんですよね。そう考えると、ちょっとシリアスすぎますね。
まあ、実写である以上、アニメのようなぶっ飛んだ設定が難しかったとは思うのですが…だからこそ、いかにも人間くさいストーリーになっちゃうというのは、ルパン三世のファンからしたら違和感をバリバリ感じることになりそうですね。


△ ―→ アクションシーンに、違和感。
まず単純な話、ルパンが敵に対して真正面から殴る蹴るってしていること自体が、やっぱりなんか違うって感じちゃうんですよね。
もちろん、アニメのルパン三世でも敵と対峙することはありますが、なんか特殊なアイテムを使ったり、いわば”頭を使った手段”を講じることが多いように思うんですよね。今作でも一部、そういう場面は見受けられましたが…真正面でボコスカは、どうなんだろ?やっぱりこれも、実写ゆえにこうなったんだろうな~とは思っちゃいます。

あと、アクションシーンのカメラワークが、あんまり上手くないような気がしました。
切り替わり過ぎなんですよね。コロコロと。だから、誰が何をしているのかよく分からなくて、とりあえず激しく戦っているんだねって感じるしかない場面が多かったです。
ついでにいうと、終盤のほうで、確か真っ暗闇で銃を撃ったところかな。銃声とともにフラッシュ演出が入るのですが、これがけっこう連続で20回くらい続いたりしたんですよ。私もちょっと目を背けたくらいなので、あまり直視すると気持ち悪くなるかもしれません。ご注意ください。


△ ―→ アニメ版でおなじみの曲は、一切使われていません。
おそらく、版権の問題が解決できなかったとか、そんな理由でしょうかね。まあ、ここだけは前情報で知っていたので。
ただ、新曲は全体的に、けっこう良い印象でしたよ。頑張って”ルパン三世っぽい曲調”を取り入れていたと思います。



■====== まとめ ======■

全体的に、それっぽくしようと頑張っているような意気込みは感じたように思います。でも、やっぱりアニメはアニメ。実写は実写。その限界も改めて感じました。

私は、そこまでルパン三世のことに詳しくありません。深い思い入れもありません。観に行ったのも、久しぶりに土曜日の休みが取れたので、親とどこか行こうか?っていう時に、この話が出たってだけでしたので。
その私からすると、キャストの皆さんの演技も、曲も、わりと頑張っているとは思いました。むしろ前評判が良くなかったので、期待せずに観に行ったらことも大きかったかもしれませんね。いわゆる「思ったより楽しめた」ってヤツです。

とはいえ、アニメと実写の間には、あまりに大きい根本的な問題があります。どんなに死力を尽くしても、その問題が解決することは無さそうです。だって、それを判断するのは、観に来るお客さんなんですから。
この映画は「ルパン三世」というタイトル。であれば、同タイトルの原作に一定以上の愛着をもった人たちが、興味をもって観に来る…という流れが定石です。そして、アニメのルパン三世に愛着を持っていれば持っているほど、実写版を受け入れるハードルは高くなるでしょうね。

そういうことを考えると、ルパン三世を”なんとな~く知っている”というくらいの人のほうが、この映画は楽しめるかもしれません。とはいえ、あくまで比較的な話でしかないので、そこまで期待しすぎないように。
逆に、ルパン三世に愛着がある人ほど、たぶん受け入れがたいものになっていると思うので。ま、その時点でルパン三世の名を使った作品としては、失敗なんでしょうね。


何にしても昨今、アニメやマンガを原作とした実写映画が、後を絶たないですね。
コストが安く済むからなのか、新しい客層を作ろうとしているのか、奇をてらっているのか。その理由は定かではありませんが…少なくとも、全体的にあまりいい印象を与えていないのは事実。ある種、無謀ともいえるこの挑戦は、いつまで続くんでしょうか?

万人向け ← ○○●○○○○○○○ → マニア向け
真面目 ← ○○○○●○○○○○ → ギャグ
ストーリー重視 ← ○○●○○○○○○○ → ビジュアル重視


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
※映画のインプレッション記事は「その他(映画・DVD・アーケードなど)」からどうぞ。

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