『ルーンファクトリー２』 ストーリークリア後の３rdインプレッション

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２～３日前に『ルーンファクトリー２』が、ようやくエンディングを迎えました…。まあ、１ヶ月ほど放置していたので、実際には３月にクリアできてはとは思いますが。


●終わってみれば…前作の間延びバージョンという感じが…
２部構成という試みにちょっと心惹かれていましたが…なんか終わってみると、前作で出来上がっていた基本的な流れを、ただ単に２部構成という形式で間延びさせただけかのような感覚を受けました。
学校の授業で合成や料理などのレシピを学ぶというシステムは良かったんですが、それ以外に特に目立つ変化はなく。今回、料理はや鍛冶などは学校で行えるんですが、前作は家で出来ていたので、それも結果を見てしまうと移動が面倒になっただけでしたし…。あまり「学校」という媒体を活かしきれてないように思いました。本当に、第一部はストーリーのためだけにあったような感じです。

そんなストーリーも、最後はちょっと涙を誘う展開…と、いきたかったんだと思うんですが、あまりに簡素に終わっちゃうので、感情移入のしにくいことといったら。まあ…このシリーズ自体あまり演出を重視していないところがありますが、それにしてもなんかこう…ここまでプレイしてくれたユーザーに対してご褒美的な心意気を少しも感じないというのはどうかと。
ストーリーの面でいうと、前作を下回っていると思います。前作は「ゼークス帝国」と呼ばれる敵組織が絡み、わりとこう…ストーリー上でのテーマみたいなものが感じ取れましたが、今回はもう一本道で、文字通りとって付けたようなものでした。とって付けたようなものなのに、第一部が終わると、カイル（第一部の主人公）が意味ありげな行動を取るものですから、遊ぶ側としては期待しちゃうわけです。そしてその結末が、特にピンと来ない終わり方…。
あと、ちょっとこれは厳しい見方ですが、エンディングのスタッフロールではムービーが流れます。そのムービーも、単体としてはいい感じでしたが、この作品をここまで遊んできた人に対して「魅せる」ものとしては、なんか意図がズレていると感じました。せっかくムービー流すんですから、せめて今までのキャラが登場したり…くらいは欲しかったです。

牧場物語シリーズでは、結婚したり作物を育てたり…いろんな道筋があるものですが、今回はもうまさに一本道で、結婚→学校建設→ダンジョンの謎を解くという風に、それぞれが「任意」ではなくストーリーを進めるための「絶対条件」になっていたのも、間延びに感じる原因の１つだと思います。


●結果的に、前作と変わっているようで変わらず。さらなる改善を
このシリーズというのは、過剰が演出が入りすぎると逆にプレイし続けにくくなるので、そこにこだわる必要はありませんが、それにしても何かこう…もうちょっと開発人の「ユーザーを楽しませたい」という意識が伝わってこないものでしょうか？まあ、その理由が前作と変わっているようで変わっていないからかもしれませんが…。
この作品自体、ファミ通でアイデアをユーザーに募集して、いいものがあれば採用するように、「ユーザーにああ言われたからこうする」みたいなところがあり、それ自体はもちろんいい試みだとは思うんです。ユーザーに楽しんでもらえてなんぼですし。ただ、逆にこう…クリエーター自身の試みというのがあまり強く感じられないというのもまたあり…。
そもそもこのシリーズは、わりとマンネリ化だった牧場物語シリーズに刺激を与えるための新しいシリーズなんですから、もっと大きな変化を試みてもいいと私は思います。

あと…相変わらずですが、バグが多いみたいです。私はかなり正統なプレイの仕方を行ったのであまり引っかからなかったですが、それでも何か…タッチしたところとは違う方向に認識されたり、持ち物を変えようとするとメニュー画面が開くことがあったりと、普通にプレイしているうえでのバグがあるのはちょっと…。
私はこの理由をなんとなく知っているからこそ、余計イヤに思うわけです。

バグ情報については、コチラを参考に


ともかく、前作を楽しめた人は、今回も引き続き無難に楽しめるとは思いますし、そもそものこのゲーム自体の出来が悪いというわけではありませんが、まだまださらなる改善は必要だと感じました。とりあえず…そろそろバグをもうちょっと減らす努力をしましょう。


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