セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

DSiウェア『あそべる絵本 マインド テン』 インプレッション

2009年09月25日 14時33分12秒 | 【旧】購入・レビュー話


あそべる絵本 マインド テン
対応ハード : DSi(DSiウェア)
開発・発売元 : 任天堂
配信開始日 : 2009/09/16
販売価格 :500DSiポイント(=500円)
ジャンル : 英国風推理ボードゲーム
プレイ人数 : 1~4人
CERO : A(全年齢対象)
容量 : 47ブロック

※約1時間ほどプレイしてのインプレッションです。


●カードとコインで、相手のコインの色を読みあう心理バトル
今作は、カードとコインを使って最大4人まで楽しめる心理戦ゲームです。
Wiiウェアで配信中の『あそべる絵本 とびだスゴロク!』に続くシリーズ第2弾だそうです。


●ルール説明
ステージには、5色のコインが並んで置かれています。(初期では1つも置かれていない色のコインもあります)
そして、各プレイヤーには「3」~「-3」のどれかの数字の書かれた3枚のカードと、2色のコインがあります。カードは全員に見えていますが、自分のコインの色は他の人には見えていません。

◆カードでコインの数を操作
順番に一枚ずつカードを使用して、ステージ上のコインを増やしたり減らしたりしていきます。カードを選択した後、増やす(減らす)コインの色を選択します。
各プレイヤーは、手持ちである2色のコインの数に「差がつく」ようにコインを増減していきましょう。最終的にはその差分が得点になります。…ただし、どちらか一方でも0個だった場合は、どんなに差があっても0点です。ここが重要です。
10ターン経過するか、どれか1色でもコインの数が10になるとゲーム終了となり、得点の集計に入ります。

◆ジャッジ
差がつくように…とはいえ、あからさまにコインを増やせばいいというものではありません。相手に自分のコインの色がばれないようにすることも重要です。
各自、カード使用前に「ジャッジ」というのを行うことが出来ます。これは、相手の手持ちのコインの色が何かを、当てるというものです。

当てることができると、自分に2ポイント。外してしまうと相手に1ポイント入ります。ジャッジできる回数は2回までです。
また、10ターン経過した時点でジャッジができる状態であった場合、「エクストラターン」に突入し、ジャッジのみ行うことができます。

割り切ってコインの差分で勝負するか?それとも相手をだましていくか?ここらへんの駆け引きが、今作の醍醐味です。

◆得点の集計
ゲーム終了になった時点での、各手持ちのコインの差分+ジャッジによって獲得したポイントが、最終的な得点となり、それで順位を決定します。


●トリックカードについて
1人用プレイの後半や対戦モードでは、ゲーム開始前にトリックカード1枚を手持ちにすることができます。
トリックカードは種類によって様々な効果のものがあり、ゲーム中に1回だけ使用することが出来ます。しかも、トリックカードを使用した後、続けて普通の数字のカードも使用できます。
トリックカードの入手方法は、もう1つ下でご紹介します。

◆主な効果
・一番多い色のコイン数を-2
・全員のカードをシャッフル
・手持ちのコインの色を変化(失敗することも)
・全ての色のコインを+1


●モード紹介
◆遊び方
チュートリアルです。まずはここで、ルールを学びましょう。

◆勝ち抜き戦
1人用モードです。全5キャラクターとのタイマン勝負に打ち勝ちましょう。
なお、各ゲームで出した得点はコインとして獲得することができ、「マイデータ」でトリックカードの購入に使用できます。

◆フリー対戦
自由なルールでCPUと対戦します。

◆通信対戦
最大4人で通信対戦できます。ワイヤレス通信(各プレイヤーがソフトを持っている)でも楽しめますし、ダウンロード通信(1人だけソフトを持っている)でも楽しむことができます。
ただし、ダウンロード通信では、キャラクターの選択と、トリックカードの使用ができません。
また、3人以上での対戦になると、使用するコインの色は6色になります。

◆マイデータ
様々な記録を見ることができます。「達成度」というものもあり、様々な条件が載っています。是非、100%達成を目指してみてはどうでしょうか?
また、ここではトリックカードの購入ができます。プレイして手に入れたコイン10枚につき、ランダムで1種類のカードを獲得できます。カードは、1回入手すると何度でも使用できるものではなく、消費するものなので注意しましょう。


◆partygameの評価◆…83点(100点満点)
単純なのに絶妙なバランス

まず、英国っぽい雰囲気がいいですね。英国っぽいけど出てくるのはほとんど動物という、ほのぼのさもあります。

そして、この心理バトル。なんとも絶妙なバランスですね。単純なルールの中に、様々な形の戦略があります。
コインをガンガン増やしていくか、相手を騙していくか…。騙すことばかり考えてもコインの差がうまく作れませんし、ガンガン増やしていっても、もう一方のコインを0にされてしまうと…みたいなところもあり、一筋縄ではいきません。
また、カードによって戦略を変えるのもいいかもしれません。2とか3とかばかり来るようであればガンガン攻めてもいいですし、小さい数字しか来ないようならステージ上のコインを引っ掻き回してみたり…。やっぱり一筋縄ではいきません。

ダウンロード通信もできる点は嬉しいですね。さらに欲を言っちゃうと、Wi-Fi対戦が欲しいな~…な~んて言ってみたりして。
まあ、心理バトルだけに、目の前に人がいてこそ面白さが際立つゲームではありますからね。Wi-Fi対戦はそこまで必要性を感じないという考えだったのかもしれません。Wi-Fi通信が入るだけで開発の難しさがグンと上がるのは、私も知ってますし…。


ワンコインで楽しめる心理バトルとしては単純で新しく、そして完成度が高いです。そこまでボリュームめいたものがあるわけでもないですが、お得感はあると思います。
購入して、ちょっとした時間のすきに、周りのDSユーザーに勝負を挑んでみてはいかがでしょうか?


関連記事:
Wiiウェア『あそべる絵本 とびだスゴロク!』 インプレッション(2009/08/16)
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