『少年鬼忍伝ツムジ』
対応ハード : DS
開発・発売元 : エレクトロニック・アーツ
発売日 : 2010/02/25
希望小売価格 : 4,980円(税込)
ジャンル : タッチペンアクションアドベンチャー
プレイ人数 : 1~2人(セーブデータ3つ)
通信機能 : ワイヤレス通信対応
CERO : A(全年齢対象)
参考データ--------------------------
購入価格:2,243円(新品)
実績:シナリオクリア
プレイ時間:約9時間(寄り道なし)
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●村に災い訪れるとき、清き心を持つ少年は旅立つ
今作は、忍者の世界を舞台にしたアクションアドベンチャーです。エレクトロニック・アーツにしては珍しく、日本向けのアニメっぽいグラフィックデザインとなっています。
DSで発売されている『ゼルダの伝説』シリーズとかなり似たスタイルの作品ですが、手裏剣や忍び込みによる情報収集など、忍者ならではのアクションもあります。
今回、2回目のインプレッションとなります。
●新たに色々と紹介
◆「旋風鬼(せんぷうき)」より生まれし鬼の力
巨大な手裏剣「旋風鬼(せんぷうき)」を入手後、冒険を進めていくと、鬼の試練が待つほこらがいくつかあります。奥まで行くと、旋風鬼から新たな力が手に入ります。
以下、一部を紹介します。
・鬼のイブクロ
ひょうたんのような形をしており、あらゆるものを吸い込んで吐き出すことができます。
何もないところをタッチすると、風を吸い込みます。火や水をタッチすると、それぞれ火や水を吸い込みます。吸い込んだ状態でもう1回タッチすると、タッチした方向に吸い込んだものを吐き出します。(吸い込んだ状態のまま移動もできます)
・鬼のベロ
ベロが付いた鬼の顔の盾です。
装着すると、正面からの攻撃を防ぎます。
移動すると、盾を真上に向けて移動します。落下してくる岩など、真上からの攻撃を防ぎます。
ツムジをタッチしてスライドすると、その方向にベロを伸ばします。遠くにあるアイテムを取ったり、宝箱や杭にくっ付いて移動できたりします。
ちなみに。
鬼の装備品については、右下のアイコンをチョンとタッチすることで、装備を外す・再び付けることができます。
◆疾風走り
ある巻物を入手すると「疾風走り」ができるようになります。ツムジ(主人公)をタッチして素早くスライドすることで、その方向に瞬間移動することができます。回避とかに有効利用していきましょう。
疾風走りには「使用回数」があり、使用回数が0だと使用できません。一定時間が経つと使用回数が回復します。さらに巻物を入手すれば使用回数が増えていき、最大で3回分まで増やすことができます。
◆マンポずもう
あるところに「マンポスタジアム」という場所があり、そこで登録をすることで、様々なところにいる相撲取りと「マンポずもう」で対戦することができます。
最初は「幕下」から始まり、あちらこちらにいる「同じ番付の相撲取り」と対戦していき、勝利していきます。一定回数勝利すると番付が上がり、対戦できる相手も変わっていくわけです。
また、すもうには5つのステータスがあり、「マンポスタジアム」にてポイントを割り振ることで、強化することができます。ポイントは「移動した距離」に応じてどんどん増えていきます。
操作説明。といっても、することはほとんどありませんが…「はっけよ~い…」から「のこった!」までの間、下画面に炎のマークが表示されるので、スクラッチして(こすって)ください。多くスクラッチするほど幾分か有利にことが進むようです。
あとは、ステータス任せで勝敗が決定します。
ちなみに。
ワイヤレス通信を使用して、このゲームソフトを持っている人同士で対戦することもできます。
◆partygameの評価◆…87点(100点満点) 前回比…-2点
後になるとちょっと気になることも出てきましたが…いや、普通に面白かったです
長くプレイしていくと、さすがに本家(ゼルダの伝説)ほど配慮が行き届いてはいないのが、ちょっと分かってしまいました。とはいえ、どれも些細なものですけどね。
今回から、以下に良かった点・悪かった点を1つ1つ書いていってみます。
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
○演出面はGOOD
総じて演出面がわりと優れていると思い、もちろんDSなのでグラフィック自体はそこまで綺麗ではないですが、演出がうまいことでそれをかなりカバーできているように思いました。
忍者らしく、崖から降りたりする時はシュパッ!と移動しますし、表情もしっかり変わるのでね。やっぱりそれだけあるのとないのでは、けっこう違うように思います。
BGMも全体的に、忍者の世界の雰囲気に合っていて、良かったように思いました。
○鬼の装備品は思ったより個性がありました
鬼の装備品は、最終的には4つ揃うんですが…わりとどれも、1つのもので色々できることが多かったりして、ただゼルダを真似ているだけではないように思いました。
例えば、上記で紹介した「鬼のイブクロ」は、ゼルダではありそうでなかった道具です。(風の力を利用して移動とかができるというのはあった気がしますが)
△装備の解除がちょっと難しかったです
鬼の装備品を解除するには、右下アイコンをチョンとタッチするんですが、それが思ったより難しかったです。アイコンが小さいこともありますし、少しでもタッチする時間が長いと装備品を「使用」してしまいます。
まあ、難しいところだとは思いますが…アイコンを普通にタッチしたら解除でも良かったように思います。
△難易度について
全体的に謎解きの内容はわりとスタンダードで、そこまで新しいと思えるものは少なかったと思います。ま、良くも悪くも謎解き部分は易しめですね。
ただ、ボス戦などは思ったより苦労しました。(一度もやられはしませんでしたが)回復アイテムはギリギリで、油断は禁物というレベルです。まあ、行動パターンは一定なので、対策さえ分かれば楽勝なんですけどね。それはどんなゲームでも一緒です(笑)
△剣が欲しかったところですが…
結局、最後まで剣は手に入らず、小石が通常攻撃のままで終わりました(笑)
×「マンポずもう」はイマイチ
「マンポずもう」は、見ていて正直地味でした。「のこったのこった~!」とかも歓声とかもないので、終始淡々とした感じでした。
また、「同じ番付」である相撲取りとしか対戦できないんですが、その同じ番付の人を探すのが面倒で…あまりやる気が起きませんでした。ダンジョン内にもいたりしますからね。せめて、出会ったことのある相撲取りは、どこにいるかという記録だけでも残して欲しかったですね。
唯一、歩いた距離に応じてパラメータのポイントが手に入るというのは、ちょっと新しいと思いました。
×やりこみ要素は期待しないように
・これといったやりこみ要素は、ほとんどないですね。「マンポずもう」くらいです。
やりこみ要素はあまり期待できないということで少し得点を下げましたが、タッチペンで楽しめるアクションゲームとしては、改めて本家にひけを取らない出来だと感じました。しいて言うなら、謎解きはそこまで難しくないので…ゼルダよりも初心者向けかも?とは思います。
今だったら価格もかなり下がっていることでしょうから…ちょうどやるものがない時にでも、ちょっと買ってみて遊んでみると良いかもしれません。ただ、元々数が少ないので店頭で探すのは厳しいかな…?ネットで探すのが無難かと思います。
関連記事:
DS『少年鬼忍伝ツムジ』 ファーストインプレッション(2010/08/20)
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いきなりですが、ラスボスの手に乗る方法を
教えていただけませんか?
http://cyberfater.web.fc2.com/tsumuji.boss.html
申し訳ないながら私は覚えていなかったので、攻略サイトを探ってみました。
このページに、手に乗っていくまでの手順が書かれていますので、参考にしてみるといいでしょう。
最後のひと踏んばり。頑張ってくださいね!