『スローンとマクヘールの謎の物語』
対応ハード : DS
発売元 : レベルファイブ
開発 : デジタルワークスエンターテインメント
発売日 : 2009/05/21
希望小売価格 : 3,500円(税込)
ジャンル : 新発想ストーリーパズル
プレイ人数 : 1人
CERO : B(12才以上対象)
※全80章で、全章クリアまでのプレイ時間は約10時間でした。
◆partygameの評価◆…84点(100点満点) 前回比…±0点
たまに納得いかないものもありましたが、基本的には満足
思ったより問題数は多かったという印象です。中には、こじつけ過ぎなものもありましたが、大体は納得のいく内容。「そりゃそうだ」と思うこともありました(笑)
このゲームの面白いと思うところは、私自身も経験しましたが、ものによっては質問なしでスパッと答えられるくらい簡単なものもありました。
しかし、もしかしたら他の人からするととても難題かもしれません。逆に、私がすごく悩んだものを、他の人はスパッと答えられているかもしれません。人によってその違いがあることを想像すると、なんか面白いです。
それこそ、このゲームは自分が解いたことのある問題を「人に解かせる」モードで他の人に遊んでもらえるので、興味のありそうな人がいたら、是非やってもらって反応を楽しんでみるのもいいと思いました。なんなら、自分が出題者になって、口答で出しても面白いかもしれません。
そうですね…。難点を言うなら、答えの際に、必要な情報以外の質問も聞かれることでしょうか?
例えば、問題が「なぜリンゴがなくなった?」と言って、「食べたから」というのは必要な情報です。しかし、「リンゴがどこにあったか?」というのは、たいして関係ない話です。が、それも答える必要があります。つまり、答えだけを知るのではなく、問題の背景全体を把握する必要があるという仕様になっています。
私はまあ「そういうゲームなんだ」と割り切れた…というか、たいして気になりませんでしたが、人によっては面倒くささを感じるかもしれません。「どうでもいいわ!」みたいな。
あとは、文字ではありますが「死体」とか「殺人」とか、ちょいグロ用語がけっこう使われます。
人によっては、気分を害するかもしれませんので、ご用心を。
私個人としては、もっとたくさんの問題に触れてみたいと思えました。
9月3日には、続編となる『スローンとマクヘールの 謎の物語2』が発売されますが、たぶん買っちゃう(笑)
ただ、このゲームはあくまで「情報の少ない不自然な問題文から答えを導き出す」というものなので、人によっては全ての答えが、屁理屈に聞こえるかもしれません。
とはいえ、この問題は理屈によって成り立っているので、そう聞こえるものです。
そういう意味では、このゲームの合う合わないはけっこうあると思います。購入の際は、よくよく検討を。
関連記事:
DS『スローンとマクヘールの 謎の物語』 ファーストインプレッション(2009/05/22)
問題の中にはちょっと厳しいものもありましたが、基本的にほとんど納得できました。
あとウミガメのスープの問題みたいにグロ系もありますが、むしろそこが好きで買った部分もあります(笑)正直もっとホラー寄りでも良かったと思います。
個人的に気になった部分はなにも考えなくてもワードをクリックしていくだけで重要なヒントが出てしまうことですね。この原作の面白いところは自分なりに質問をひねり出すことだと思うのですが、そこを若干省いても問題が解けるというのはちょっと違和感がありました。
じゃあ自分で考えた分しかクリックしなきゃいいじゃん、となるのですがそれだととにかく疲れるし時間がかかるし、何よりメリットがない。せめて質問数が少なかった分ポイントでももらえるとありがたかったのですが、その要素が入るとゲームを複雑にしてしまいますからね。
前者はともかく、後者はこういうゲームでは選択肢総当たりでゴリ押せたりするのは仕方がないかもしれませんが。このゲームは本来口で伝えあってナンボなんでしょうね。
とはいえ、値段も安くて楽しめたので2も買うかもしれません。ウミガメのスープの話は真相が分かったときちょっと青くなった。(こういうちょっとホラーな話が好き)
「グロバランス」…と言うとちょっと変かもしれませんが、これ以上グロ要素が増えても、CEROが上がりますし敷居も上がりますしで、あまりメリットがないんですよね…。。
元々、そういうグロいゲームなんです、って言っているんならいいですが、少なくとも私は、このゲームがここまでグロイ話が多いとは思わなかったので、単に不意打ちを食らわす結果になりそうな気がするのです。まあ、もしかしたら、この作品を知っている人からすればこれくらいのグロは当然なのかも知れませんが…。
ワードについても…結局は万人に楽しんでもらえるためという点と、DSで楽しむという点を考慮したゆえのシステムでしょう。
自分で考えて解いても「ゲーム的なメリット」はありませんが、「自分の考えで解けたというちょっとした達成感」は、あるはずです。何といいますか…「ゲーム的なメリット」を入れることで、今度はそれに対する意識が強くなってしまい、ストーリーパズルを純粋に楽しめないと思うんです。「早く解かなちゃ!」とかね。
という意味では、メリットなんてなくてもいい、と私は思いました。ゲーム的メリットを欲する感覚は私にも分かりますが、それは結局ゲーマーの考えな気がするのです。