チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「Johnny Remember Me/霧の中のジョニー」

2010年11月10日 00時04分51秒 | toneナリノ曲ハヨク歌曲ウ歌謡曲ダ
映画「大脱走(The Great Escape)」(1963年)で、
逃げおおせた3人のうちの一人、
チャールズ・ブロンスンとともに逃げた
"The Tunneler(ザ・タナラー=トンネル掘り)"こと
ウィリーを演じたJohn Leyton(ジョン・レイトン/1939-)は、
魅力に乏しいタイプのイケメンだった。ともあれ、
英国の歌謡歌手としてのほうが有名である。
その代表的な歌である
"Johnny Remember Me" (1961年)は、
Geoff Goddard(ジェフ・ゴダード/1937-2000)が
ジョン・レイトンに書いた歌謡曲である。
歌詞の中の単語やアレンジも含め、
西部劇版「魔王」、みたいなノリの歌謡曲である。

[When the mist's a rising
And the rain is falling
And the wind is blowing cold across the moor
I hear the voice of my darling
The girl I loved and lost a year ago
……Johnny remember me……(*女声斉唱、以下同)

Well it's hard to believe I know
But I hear her singing in the sighing of the wind
Blowin' in the tree tops way above me
……Johnny remember me……**

Yes I'll always remember
Till the day I die
I'll hear her cry
Johnny remember me

Well some day I guess
I'll find myself another little girl
To take the place of my true love
But as long as I live I know
I'll hear her singing in the sighing of the wind
Blowin' in the tree tops way above me
……Johnny remember me……**

(この歌詞は音源から私が自分で起こしたものゆえ、
原文とは異なる箇所があると思うので、
あらかじめ了承いただきたい。また、
「大脱走」のバートレット少佐役リチャード・アッテンボローと
故ばってん荒川の区別もつかない
拙脳なる私にも理解できる程度の簡易な英語で
構成されてるので、歌詞に拙大意はつけない)

*、**=ジョン・レイトンのキーはCマイナーである。
薄気味悪いほど効果的な女声の斉唱、
♪ジョーーーニーーーーー、リーメーーンバ・ミーーーーーーーーーーーーー♪
が、初回の*では、
♪ラー・ーー・・>ミー・ーー│ーー、・ミー・・<ソー・ー>ファ│
 >ミー・ーー・・ーー・ーー│ーー・ーー・・ーー・●●♪
である。が、二度め以降の**では、
♪ラー・ーー・・>ミー・ーー│ーー、・ミ(ら)ー・・<ソ(ど)ー・ー>♯ファ(し)│
 >ミ(ら)ー・ーー・・ーー・ーー│ーー・ーー・・ーー・●●♪
と、CマイナーからGマイナーに短期転調してるのである。

ともあれ、
このヒット"洋楽"は日本語でカヴァーされた。
超大物訳詞家の漣健児(草野昌一)による
日本語の歌詞は洒落にならない。

「霧の中のジョニー」(唄=克美しげる)
[霧がたちこめ 冷たい雨が降ると
どこか遠くの彼方から ぼくの耳には
あの娘の声が聞こえてくるんだ
……See-ya(せいやー) remember me!……
ぼくは決して忘れはしない
死んだあの娘が 最後の言葉で
See-ya(せいやー) remember me!
忘れるものか ぼくが生きてるかぎり
See-ya(せいやー) remember me!
……See-ya(せいやー) remember me!……]

(この訳詞も音源から私が自分で起こしたものゆえ、
原文とは異なる箇所があると思うので、
あらかじめ了承いただきたい)

克美しげる(1937-)とは、
TVアニメ「エイトマン」の主題歌を歌ってた人物である。
紅白歌合戦にまで出場したものの、
あとは鳴かず飛ばず。
トルコ風呂(現在のいわゆるソープランド)で働かせて
貢がせた愛人に離婚を迫られて絞殺。
新曲キャンペインのために北海道に向かわなければならず、
遺体を埋める時間がなくやむなく車のトランクに
遺体を乗せて羽田空港の駐車場に置き去り。
異臭がすると警備員に怪しまれて発覚、逮捕。
このときの新曲のタイトルも洒落にならない。
「おもいやり」
懲役10年……7年6月で出所。のちに、
覚醒剤所持・使用で逮捕、懲役8月服役。
殺人時は大阪刑務所、覚醒剤時は府中刑務所、
だったらしい。が、いずれにおいても、
"たまよりもはやく"「脱獄」した、という記録はない。
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