大作曲家で5楽章式の交響曲を作った人は思いの外すくない。
ベートーヴェン「交響曲第6番」(ヘ長調)「田園交響曲」
ベルリオーズ「幻想交響曲」
シューマン「交響曲第3番」
チャイコフスキー「交響曲第3番」
マーラー「交響曲第2番」
マーラー「交響曲第5番」
ベートーヴェンの"Sinfonia pastorale(スィンフォニア・パストラル)"は、
5つの楽章で構成されてはいる。が、
第3楽章から第4楽章、そして終楽章へと、続けて演奏される。
マーラーが「交響曲第2番(復活)」でその連続を踏襲した。いっぽう、
「交響曲第5番」では、
第1&2楽章を第1部、第3楽章を第2部、第4&5楽章を第3部、
とした。なので、
きっちりと5つに分離されてるのは、
ベルリオーズ、シューマン、チャイコフスキー、
の3人のものである。
チャイコフスキーの「交響曲第3番」は、
第1楽章の序奏がニ短調の葬送行進曲、
第2楽章が"alla tedesca(アッラ・テデスカ=ドイツ流儀で)"というドイツ舞曲、
第3楽章が"Andante elegiaco(アンダーンテ・エレジーアコ)"という「悲歌」、
という重い楽想である。が、
第1楽章主部はAllegro brillante(アッレーグロ・ブリッラーンテ)"、
第5楽章が"llegro con fuoco(アッレーグロ・コン・フォーコ)"、
などという「弾け」系である。その
第5楽章は"Tempo di polacca(テンポ・ディ・ポラッカ)"と、
ポーランド流のテンポを要求してる、つまり、
ポロネーズなのである。
****♪
【ドーード・ドー<レー・<ファ>ミ】>レ>ド|
<【ミーーミ・ミー<ファー・<ラ>ソ】>ファ>ミ♪
これはモーツァルトの【ジュピター音型】である。
「川浸かり」という体験をシューマンと共有するチャイコフスキーは、
そのシューマンの4つの交響曲の出版順
【B-C-Es-d】を引いたのである。
同時期に作曲されたバレエ「白鳥の湖」のポロネーズも、
****♪
『ドーード・ドー>シー・<レ>ド>シ<ド』│
<『ソーーソ・ソー>♯ファー・<ラ>ソ>♯ファ<ソ』♪
と、「交響曲第3番」のポロネーズと
まったく同じリズムを刻ませてるのである。
『■ーー■・■ー■ー・■■■■』
チャイコフスキーの「交響曲第3番」は、作曲された別荘の持ち主、
ヴラヂーミル・シローフスキーに献呈された。というより、
同人の創作も加えられてる気がする。
木管によるコラールはメーノ・モッソの結尾では
金管も加わって高らかに歌われるが、
これは最後の年の作品のひとつである
「ピアノ協奏曲第3番」用に準備はされたが
チャイコフスキー自身によるオーケストレイソションはされなかった
"第3楽章"の副次主題の「非1893年性」と
同じニオイがするのである。
ベートーヴェン「交響曲第6番」(ヘ長調)「田園交響曲」
ベルリオーズ「幻想交響曲」
シューマン「交響曲第3番」
チャイコフスキー「交響曲第3番」
マーラー「交響曲第2番」
マーラー「交響曲第5番」
ベートーヴェンの"Sinfonia pastorale(スィンフォニア・パストラル)"は、
5つの楽章で構成されてはいる。が、
第3楽章から第4楽章、そして終楽章へと、続けて演奏される。
マーラーが「交響曲第2番(復活)」でその連続を踏襲した。いっぽう、
「交響曲第5番」では、
第1&2楽章を第1部、第3楽章を第2部、第4&5楽章を第3部、
とした。なので、
きっちりと5つに分離されてるのは、
ベルリオーズ、シューマン、チャイコフスキー、
の3人のものである。
チャイコフスキーの「交響曲第3番」は、
第1楽章の序奏がニ短調の葬送行進曲、
第2楽章が"alla tedesca(アッラ・テデスカ=ドイツ流儀で)"というドイツ舞曲、
第3楽章が"Andante elegiaco(アンダーンテ・エレジーアコ)"という「悲歌」、
という重い楽想である。が、
第1楽章主部はAllegro brillante(アッレーグロ・ブリッラーンテ)"、
第5楽章が"llegro con fuoco(アッレーグロ・コン・フォーコ)"、
などという「弾け」系である。その
第5楽章は"Tempo di polacca(テンポ・ディ・ポラッカ)"と、
ポーランド流のテンポを要求してる、つまり、
ポロネーズなのである。
****♪
【ドーード・ドー<レー・<ファ>ミ】>レ>ド|
<【ミーーミ・ミー<ファー・<ラ>ソ】>ファ>ミ♪
これはモーツァルトの【ジュピター音型】である。
「川浸かり」という体験をシューマンと共有するチャイコフスキーは、
そのシューマンの4つの交響曲の出版順
【B-C-Es-d】を引いたのである。
同時期に作曲されたバレエ「白鳥の湖」のポロネーズも、
****♪
『ドーード・ドー>シー・<レ>ド>シ<ド』│
<『ソーーソ・ソー>♯ファー・<ラ>ソ>♯ファ<ソ』♪
と、「交響曲第3番」のポロネーズと
まったく同じリズムを刻ませてるのである。
『■ーー■・■ー■ー・■■■■』
チャイコフスキーの「交響曲第3番」は、作曲された別荘の持ち主、
ヴラヂーミル・シローフスキーに献呈された。というより、
同人の創作も加えられてる気がする。
木管によるコラールはメーノ・モッソの結尾では
金管も加わって高らかに歌われるが、
これは最後の年の作品のひとつである
「ピアノ協奏曲第3番」用に準備はされたが
チャイコフスキー自身によるオーケストレイソションはされなかった
"第3楽章"の副次主題の「非1893年性」と
同じニオイがするのである。
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