昨日夜、BSテレ朝で、
「滝川クリステルのフィレンツェ紀行 もう一枚のモナリザ 天才ダ・ヴィンチの謎を追う」
という番組を放送してた。
ほとんど聞き流してた程度だったが、例によって
モナ・リザやレオナルド・ダ・ヴィンチなどに関する
トンデモ番組だった。例によって、
レオナルド・ダ・ヴィンチが師匠のいわゆるヴェロッキオより
巧く描いたのを見て師匠はそれ以降絵を描くのをやめた、
という作り話をご丁寧にまことしやかに採りあげるほどの
無教養スタッフだからしかたないかもしれないが。加えて、
モナ・リザの"45度"と同じ斜に構えたキャスターとして有名になった
滝川女史をキャスティングするというオヤジギャグ的な番組だった。
オ・モ・テ・ナ・シというよりは、ハ・シ・タ・ナ・シという感じで
いかにもズ・ボ・ラで教養も乏しそうな
滝川クリステル女史は、ロケ内でやらかしてくれた。
フィレンツェのBargello(バルジェッロ)美術館で、
少年の頃のレオナルド・ダ・ヴィンチをモデルにしたというお噺が
附加されてるダ・ヴィンチ像ならぬダヴィデ像の
作者名を見て滝川女史は、
Verrocchio(ヴェロッキオ)
=(verroヴェッロ→veroヴェーロ:ホンマモンの。
occhioオッキオ=目。
Verrocchio=真実を見抜く目を持つ男)
という"渾名"をなんと、
「ヴェロッチオ」「ヴェロッチョ」
と2回も読んだのである。私のようなオヤジギャガーが、
ヴェロヴェロベロッチョと舐めたくなるような美少年だ、
というのならわかる。が、同女史が
おふざけで読んだとはとても思えない。
父親はフランス人らしいが、フランス語でも
orchestreやtechniqueのような外来語のchをシュではなくクと発音するし、
おなじラテン語系のお隣の国のイタリア語を少しは解るのが普通である。が、
杏女史から小澤征悦をごちそうさんとばかりに奪った滝川女史は、
解らなければ"ローマ字読み"、というオバカ・タレントたちと同じ発想である。
というより、解らないことさえ自覚してない様子だった。
オ・モ・テ・ナ・シ以来、同女史は引く手数多だという。
[出を悩み、痴話にみまわるる、滝川の、
アホがバレても末に、買はむとぞ思ふ](すとくホルム症候群)
中島みゆき女史と倍賞千恵子女史の歌声を聴きわけれない
拙脳なる私には、滝川女史のどこがそんなに魅力的なのか
いっこうに解せない。フジTVの系列会社共同TVの
パッとしないアナだった滝川女史を思うと時代を感じる。
チャイコフスキーのいわゆる「マンフレッド交響曲」は
4つの楽章から成る。その第4楽章は、
大きく分けて、3部から成る。
第1部=悪と闇の神アリマニスの神殿とマンフレッドの主題断片の提示
同、アリマニスの神殿とマンフレッドの主題断片の再現
第2部=第1楽章の回帰(アスタルテを偲ぶ主題の回帰。3拍子化されたマンフレッドの主題の回帰)
第3部=マンフレッドの死。
(cf;「チャイコフスキー『マンフレッド交響曲』09 第4楽章綜覧」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/b538d211c386b0000ada4529b2427242 )
第2部:
亡きアスタルテを偲ぶ主題が
半音下がって(第1楽章はロ短調→第4楽章では変ロ短調)
回想される。次いで、
バス・クラリネット+3管のファゴットのユニゾンが
マンフレッドの主題を吹奏し、最期のドラが鳴らされる。そして、
第1楽章の第3部の3拍子化されたマンフレッドの主題が回帰する。
第3部:
マンフレッドに死が訪れる。
[無調号(ハ長調→実質ホ長調→実質ロ長調)]
ここでチャイコフスキーはハーモニウム(オルガン)を加えて、
♪ミ<ファ<ソ>ド<レ<ミ♪
という主題を奏させる。バイロンの原作では
マンフレッドはキリスト教による救済を拒否したのだが、
チャイコフスキーは救いを与えてしまった。が、
あくまでも劇附随音楽でないのならバ異論は
原作者にもあるまい。ともあれ、
この音型はフランス古謡の
"La Beigneuse(→Baigneuse。ラ・ベニューズ=沐浴する人)"
の引用である。体を水で浄める沐浴はキリスト教において
洗礼、つまり、入信の儀式である。ともあれ、
この「浄化音型」を受けて両翼vnが主和音分散上昇音型を奏して
マンフレッドの昇天を示す。
じつに感動的な音楽である。
これが実質ホ長調で繰り返され、次いで、実質ロ長調で、
♪ラ<シ<ド<ファ>ミ>レ>ド♪
という脳にしみわたる音型が奏される。
これはベートーヴェンのいわゆる"歓喜の歌"が
3度めにvnによって奏されるときにヴィオーラとチェロが
その裏で懸命に奏する音型でもあり、
メンデルスゾーンがいわゆる"スコットランド交響曲"の緩徐楽章その他で
愛用した音型でもある。次いで、
両翼vnがこれまた感動に満ちた
♪ソー・ーー・・<ラー・<ドー│<レー・>シー・・<ド<レ・<ミ>レ│
<ミ>♯レ・<ミー・・ー>レ・ーー│レー・ー>ド・・ドー・>シ>ラ│
<シー・ーー・・ーー・ーー│<ド>シ・<ド♪
という旋律を奏し、その下で、
2管のファゴット+バス・トロンボーン+ハーモニウムが、グレゴリウス聖歌
"Dies irae(ディエス・イーレ=怒りの日≒神の審判の日)"を刻む。終いは、
テンポを減じられ、
2管オーボエ+2管クラリネット+2管ファゴットによる実質ロ長調の主和音に
弦楽5部による実質ロ長調の主音のピッツィカートが重ねられて
消え入るように終わる。
他の傑作群に比すれば劣る作品ではある。が、それでも
随所にチャイコフスキーの天分や工夫、そして、
感動がちりばめられてるのである。
(「マンフレッド交響曲」第4楽章のダイジェストとエンディングを
https://soundcloud.com/kamomenoiwao-1/tchaikovsky-manfred-4th-mov
にアップしました)
また、今日はスティーヴン・フォスターが死んだとされる日から150年にあたる。
「3つの命日への語彙」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/5bc727a415856df6dfff2744e2874c51
「マイ・オウルド・洗濯機・ホウム」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/84eae62f7b198036611450a18ca3b7f8
「遥かなる著作権者の呼び声」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/f7dc9c18cb269f2421a8abba71ae8329
「夢見る悲しいワルツ……フォスターとラヴェル」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/feba3f632ffb49dad5249580f50135e8
「『オーラ・リー』とベートーヴェンの耳」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/6e69e38dca55ca517c2f6175d5d91f70
「ピアノ協奏曲(嬰ハ短調)/フランシス・プーランク没後50年」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/f8a6a1eaa6e8a6dd37876ee95d302e9c
「滝川クリステルのフィレンツェ紀行 もう一枚のモナリザ 天才ダ・ヴィンチの謎を追う」
という番組を放送してた。
ほとんど聞き流してた程度だったが、例によって
モナ・リザやレオナルド・ダ・ヴィンチなどに関する
トンデモ番組だった。例によって、
レオナルド・ダ・ヴィンチが師匠のいわゆるヴェロッキオより
巧く描いたのを見て師匠はそれ以降絵を描くのをやめた、
という作り話をご丁寧にまことしやかに採りあげるほどの
無教養スタッフだからしかたないかもしれないが。加えて、
モナ・リザの"45度"と同じ斜に構えたキャスターとして有名になった
滝川女史をキャスティングするというオヤジギャグ的な番組だった。
オ・モ・テ・ナ・シというよりは、ハ・シ・タ・ナ・シという感じで
いかにもズ・ボ・ラで教養も乏しそうな
滝川クリステル女史は、ロケ内でやらかしてくれた。
フィレンツェのBargello(バルジェッロ)美術館で、
少年の頃のレオナルド・ダ・ヴィンチをモデルにしたというお噺が
附加されてるダ・ヴィンチ像ならぬダヴィデ像の
作者名を見て滝川女史は、
Verrocchio(ヴェロッキオ)
=(verroヴェッロ→veroヴェーロ:ホンマモンの。
occhioオッキオ=目。
Verrocchio=真実を見抜く目を持つ男)
という"渾名"をなんと、
「ヴェロッチオ」「ヴェロッチョ」
と2回も読んだのである。私のようなオヤジギャガーが、
ヴェロヴェロベロッチョと舐めたくなるような美少年だ、
というのならわかる。が、同女史が
おふざけで読んだとはとても思えない。
父親はフランス人らしいが、フランス語でも
orchestreやtechniqueのような外来語のchをシュではなくクと発音するし、
おなじラテン語系のお隣の国のイタリア語を少しは解るのが普通である。が、
杏女史から小澤征悦をごちそうさんとばかりに奪った滝川女史は、
解らなければ"ローマ字読み"、というオバカ・タレントたちと同じ発想である。
というより、解らないことさえ自覚してない様子だった。
オ・モ・テ・ナ・シ以来、同女史は引く手数多だという。
[出を悩み、痴話にみまわるる、滝川の、
アホがバレても末に、買はむとぞ思ふ](すとくホルム症候群)
中島みゆき女史と倍賞千恵子女史の歌声を聴きわけれない
拙脳なる私には、滝川女史のどこがそんなに魅力的なのか
いっこうに解せない。フジTVの系列会社共同TVの
パッとしないアナだった滝川女史を思うと時代を感じる。
チャイコフスキーのいわゆる「マンフレッド交響曲」は
4つの楽章から成る。その第4楽章は、
大きく分けて、3部から成る。
第1部=悪と闇の神アリマニスの神殿とマンフレッドの主題断片の提示
同、アリマニスの神殿とマンフレッドの主題断片の再現
第2部=第1楽章の回帰(アスタルテを偲ぶ主題の回帰。3拍子化されたマンフレッドの主題の回帰)
第3部=マンフレッドの死。
(cf;「チャイコフスキー『マンフレッド交響曲』09 第4楽章綜覧」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/b538d211c386b0000ada4529b2427242 )
第2部:
亡きアスタルテを偲ぶ主題が
半音下がって(第1楽章はロ短調→第4楽章では変ロ短調)
回想される。次いで、
バス・クラリネット+3管のファゴットのユニゾンが
マンフレッドの主題を吹奏し、最期のドラが鳴らされる。そして、
第1楽章の第3部の3拍子化されたマンフレッドの主題が回帰する。
第3部:
マンフレッドに死が訪れる。
[無調号(ハ長調→実質ホ長調→実質ロ長調)]
ここでチャイコフスキーはハーモニウム(オルガン)を加えて、
♪ミ<ファ<ソ>ド<レ<ミ♪
という主題を奏させる。バイロンの原作では
マンフレッドはキリスト教による救済を拒否したのだが、
チャイコフスキーは救いを与えてしまった。が、
あくまでも劇附随音楽でないのならバ異論は
原作者にもあるまい。ともあれ、
この音型はフランス古謡の
"La Beigneuse(→Baigneuse。ラ・ベニューズ=沐浴する人)"
の引用である。体を水で浄める沐浴はキリスト教において
洗礼、つまり、入信の儀式である。ともあれ、
この「浄化音型」を受けて両翼vnが主和音分散上昇音型を奏して
マンフレッドの昇天を示す。
じつに感動的な音楽である。
これが実質ホ長調で繰り返され、次いで、実質ロ長調で、
♪ラ<シ<ド<ファ>ミ>レ>ド♪
という脳にしみわたる音型が奏される。
これはベートーヴェンのいわゆる"歓喜の歌"が
3度めにvnによって奏されるときにヴィオーラとチェロが
その裏で懸命に奏する音型でもあり、
メンデルスゾーンがいわゆる"スコットランド交響曲"の緩徐楽章その他で
愛用した音型でもある。次いで、
両翼vnがこれまた感動に満ちた
♪ソー・ーー・・<ラー・<ドー│<レー・>シー・・<ド<レ・<ミ>レ│
<ミ>♯レ・<ミー・・ー>レ・ーー│レー・ー>ド・・ドー・>シ>ラ│
<シー・ーー・・ーー・ーー│<ド>シ・<ド♪
という旋律を奏し、その下で、
2管のファゴット+バス・トロンボーン+ハーモニウムが、グレゴリウス聖歌
"Dies irae(ディエス・イーレ=怒りの日≒神の審判の日)"を刻む。終いは、
テンポを減じられ、
2管オーボエ+2管クラリネット+2管ファゴットによる実質ロ長調の主和音に
弦楽5部による実質ロ長調の主音のピッツィカートが重ねられて
消え入るように終わる。
他の傑作群に比すれば劣る作品ではある。が、それでも
随所にチャイコフスキーの天分や工夫、そして、
感動がちりばめられてるのである。
(「マンフレッド交響曲」第4楽章のダイジェストとエンディングを
https://soundcloud.com/kamomenoiwao-1/tchaikovsky-manfred-4th-mov
にアップしました)
また、今日はスティーヴン・フォスターが死んだとされる日から150年にあたる。
「3つの命日への語彙」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/5bc727a415856df6dfff2744e2874c51
「マイ・オウルド・洗濯機・ホウム」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/84eae62f7b198036611450a18ca3b7f8
「遥かなる著作権者の呼び声」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/f7dc9c18cb269f2421a8abba71ae8329
「夢見る悲しいワルツ……フォスターとラヴェル」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/feba3f632ffb49dad5249580f50135e8
「『オーラ・リー』とベートーヴェンの耳」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/6e69e38dca55ca517c2f6175d5d91f70
「ピアノ協奏曲(嬰ハ短調)/フランシス・プーランク没後50年」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/f8a6a1eaa6e8a6dd37876ee95d302e9c
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます