チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「チャイコフスキー『悲愴』の【365歩のマーチ】」

2008年10月24日 00時34分43秒 | 悲愴中毒(おreたちdニasはない
[bach's st.matthew passion motif in tchaikovsky's pathetic]

私は歩くのが好きではない。どんなに急ぎ足で歩いても、
その速度はたかがしれてる。グズグズが体質に合わない私には、
それがじれったいのである。加えて、私はメタボ体質なので、
足に体重がかかる負担が甚大である。そして、
ちょっと長く歩くと足の裏の皮膚が破けてしまう。さらに、
5分でも日中に外を歩くと、すぐに顔がやけどになる。という
やわな体質でもある。ところが、
世の中には頑丈で健康な人がたくさんいるようである。
歌謡歌手の水前寺清子女史は、日本ウオーキング協会なるものの
理事を務めてるらしい。なるほど、
「365歩のマーチ」をヒットさせた人物ならでは、である。
モーツァルトの「魔笛」の「鳥刺し」の相棒は
tamino王子であるが、
「涙を抱いた渡り鳥」の歌手はtamiko姫である。が、
チータはとびきり足が速い。獲物を横目に
のんびりと歩いてなどないのである。ただし、そんな
“狩猟”を横目に「チータって速イエーナ」と感心してる獣は、
チータが仕留めた獲物を横取りするのに長けるのである。が、
鼠先輩と元彌ママのセッチー女史の顔の違いもわからない私には、
チータとプーマと豹の区別ができるはずもない。ついでに、
ベッキー女史とぐっさん山口智充は共演してる番組数が多いが、
その理由を知るべくも知るべっきーでもない。が、
同女史の名は別所清子でも水前寺清子でもない、
というのは本当らしい。それらはどうでも、私はやはり、
「歩く≒arc=アーチ」や「マーチ」よりも、たとえ
日産マーチであっても車で赴くほうを採る。

第3楽章に忙しいタランテッラとマーチを置く
チャイコフスキーの「交響曲第6番」全楽章、及び、
第3楽章に金管軍の行進を配した「交響曲第4番」全楽章、
を貫く骨子が♪「do>ti>la>so」♪という、
母アレクサンドラを象徴する動機であることはすでに言い及んだ。が、
この「悲愴」にはもうひとつ、全4楽章を通じて流れる重要動機がある。
第1楽章序(奏)部にも使われてる
同楽章主部の主要主題(第1主題)である。
♪【la<ti<do>ti】、【ti<do<re>do】♪
これは、大bachの“st. matthew 【passion】”の
♪【la<ti<do>ti】、【ti<♯do<re>♯do】♪
に由来する、beethovenの“Grande Sonate 【pathetique】” の
♪【la-la<ti<do-do>ti】、<【re-re<mi<fa-fa>mi】♪
タイトル【pathetique】ともども引き継いだ、
【3度登って2度下がる】という【365歩のマーチ】の
【3歩進んで2歩下がる】という【人生=жизнь】的精神な動機である。

「悲愴交響曲」第2楽章の中間部は、主部と同テンポないっぽう、
調性はその平行調(調号が同じ)の「ロ短調」である。その主(要)主題は、
*♪ミーーミ・ミーーー>レー|>ドーード・ドーーー>シー|
 <ラーーラ・<ドーーー>シー|>ラーーラ・>(<)ファーーー>ミー*♪
(♪前の「*」印は、この「カタカナ楽譜」の「1文字」の単位が
 「8分音符・休符」の音価に相当することを示す、
 このブログだけで通用させる定義である。
 「**」ならば「1文字」の単位は「16分音符・休符」の音価である)
この4小節単位が2セットで構成される。最後の1小節の3乃至5拍だけ、
2度めにはオクターヴ上にされる。この拍と律動であるが、
5拍子を「2拍+3拍」と内訳てる。そして、8分音符単位で見てみると、
「『3、1』・『4、2』」
という“やや歪んだ”配分である。が、
この律動は続く副(次)主題の前半4小節、
*♪ミーー<ファ・<ソーーー<ラー|>ソーー>ファ・>ミーーー>レー|
  レーー<ミ・<ファーーー<ソー|>ファーー>ミ・>レーーー>ドー*♪
でも一貫してるのである。そして、中間部後方で主部の主題が絡んでくるまで
それは変わらないのである。もちろん、上記副主題の後半4小節、
*♪【ドーー<レ・♭ミーーー>ドー】|<【ファーー<ソ・♭ラーーー>ファー】|
 <【ラーー<シ・ドーーー>ラー】|<[ドーー<レ・<ミーーー>ドー]*♪
でも同一律動は保たれてる。が、それはさておき、この【】内の動機は、
第1楽章第1主題の主要動機、
*♪【ラァッ<シィッ|ドー>シ●】*♪
の亜種である、展開部第258乃至266小節の
*♪【ラ<シ|ド>ラ】*♪が「短3度ずつ上昇してく」ゼクヴェンツ(同型反復)
*♪【fis<gis|a>fis】、<【a<h・・<c>a】、
  <【c<d|es>c】、<【es<f・・<ges>es】、……*♪
を「呼び起こした」もの、なのである。

「悲愴交響曲」第3楽章「A-B・AA-BB」のB(BB)部は、
「マーチ」である。この主題の後方で、
♪mi<so|(g dur→es dur:♭la→do)<do>ti>la>so、
 <re<♯re|<mi>re>do>ti、
 (es dur→g dur:mi→do)<【do<re|<mi、>re】>mi|
 <do、> ti>mi|<la>so>la、<fa>mi>la|
 <re>do>do、<la>so>♯do|<fa♪
と、【3度登って2度下がる】パッション動機を
この附近の節の極大をなしてる。

「悲愴交響曲」第4楽章、主要主題の後半は、
♪fa-fa-fa<so>mi、<la-la-la<ti>so、<do<re>ti、
 (h moll→fis moll:mi→la)<la<ti>so、
 <【do<re<mi、mi>re】>do>ti<do、
 >ti>la>♯so<la、>Nso>fa>mi<fa、
 >mi>re>do<re、(fis moll→h moll:do→so)
 >so>fa>mi<fa、……♪
である。ここも、【3度登って2度下がる】パッション動機を
「ff」として、この周辺の強弱の頂点に位置づけてる。

このように、「悲愴交響曲」のソナータの主要主題は、
全篇を跨い(マタイ)で配されてるのである。

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