SM小説の巨匠である団鬼六(ダン・オニロク、1931-2011)が
先日(6日)に順天堂大病院で死んだそうである。
食道癌らしいので、やはり呑兵衛、煙草吸いだったのだろう。が、
80歳まで生きたのだから、深酒・強い酒は癌のもと、
とはいっても、この人物には本望だったことだろう。
同人は月産500枚(200字詰め、いわゆるペラ)もの原稿を書くほどの
人気作家だったということである。ちなみに、
場末の売文夫である私は、今回の煎餅焼きは、
日曜の夕方から5時間で、400字詰め原稿用紙換算、
20枚を一気に焼き上げた。我ながらまだ元気だ、
と悦に入ったばかりである。それはどうでも、
一時は横浜の桜木町駅近く(横浜市中区野毛町のメリヤス工場跡地)に
5億円の豪邸(地上2階地下1階、将棋対局室に屋上ビアガーデン附き)で
優雅なアマ棋士の生活をしてたという。
ときに、
「えぇーーっ、私って、ドMだからぁーっ」
なんていう会話が臆すことなく交わされる昨今でも、
「SM」というタームは未だに憚られるのだろう、
「官能小説の第一人者」なんて表現がなされてたが、
「SM小説」以外の何物でもない。とはいえ、
団鬼六の小説をきちんと読んだことも、
その原作の映画を観たことも、まったくない。
私は変態、キモ男の女好きではあっても、
SMマニアではないからである。それに、
SM小説というものはたいていが、
「令嬢が金で売られてあられもない凌辱を受ける」
みたいな筋書きである(あらすじくらいは知ってる)。
キャラクターの設定がS男性目線なのである。
被虐女性自身にM願望があるというよりは、
高嶺の花を凌辱して貶める、という、
いわば本来の男性側の劣等複合サディズムが
作品を支配してるのである。そして、
そういう性向を持つ団塊の世代の男性読者に支持されてきた、
ということである。もっとも、
本人も実はSMの趣味はさほどなかったらしい。だから、
大衆迎合な作品が書けるのである。とはいえ、
その代表作である「花と蛇」は何度も映画化されてる。
やはり、何かしら秀でたものがあるのだろう。
古くは谷ナオミ、近年では杉本彩、そして、あの
小向美奈子が主演してる。が、
有末剛なる者の、お世辞にも上手とはいえない
「緊縛」が宣伝にTVでも流されてるのを見ただけで、
映画の本編を観たいとも思わなかった。ちなみに、
千草忠夫といい団鬼六といい、
いわゆるSM小説の両巨頭のいずれもが、
高校の英語教師だったという。
ともあれ、
団鬼六(ダン・オニロク)とはまた、
おどろおどろしいペンネイムである。
<「団」は女優団令子のファンで、「鬼」は鬼の気分で書き、
「六」は昭和6年生まれ>
というのが由来らしい。が、
団鬼六は彦根の映画館の倅で、その父も
作家を目指してたインテリである。団自身も
もとは高校教師というインテリである。そして、
将棋が大好きだったそうである。
中国の故事や漢字にも詳しそうである。
本名は、
「黒岩幸彦」
なんだそうである。
「黒岩」=「玄武」
である。
「玄武」とは北方を守護する中国の神である。
風水の北、黒い岩、にもあてはめられてる。が、
玄武神には脚の長い亀に
「蛇」が巻きついてる。それはともかく、
「団」=「かたまり」
である。
「かたまり」=「塊」
である。よって、
「団」=「塊」
である。で、
「土が固まって」→「岩」となり。
「塊」→「岩」→「rock」→「ロック」→「ロク」→「六」
つまり、
「団」-「鬼」-「六」
とは、
「細石の巌となりて」
という意味のダジャレである。
「日本を愛した作家」
だったことは確かである。ちなみに、
「鬼」という漢字は「死者の首を持って踊る」さま、
を表したものである。
三途の川の渡し賃は「六」文銭である。
先日(6日)に順天堂大病院で死んだそうである。
食道癌らしいので、やはり呑兵衛、煙草吸いだったのだろう。が、
80歳まで生きたのだから、深酒・強い酒は癌のもと、
とはいっても、この人物には本望だったことだろう。
同人は月産500枚(200字詰め、いわゆるペラ)もの原稿を書くほどの
人気作家だったということである。ちなみに、
場末の売文夫である私は、今回の煎餅焼きは、
日曜の夕方から5時間で、400字詰め原稿用紙換算、
20枚を一気に焼き上げた。我ながらまだ元気だ、
と悦に入ったばかりである。それはどうでも、
一時は横浜の桜木町駅近く(横浜市中区野毛町のメリヤス工場跡地)に
5億円の豪邸(地上2階地下1階、将棋対局室に屋上ビアガーデン附き)で
優雅なアマ棋士の生活をしてたという。
ときに、
「えぇーーっ、私って、ドMだからぁーっ」
なんていう会話が臆すことなく交わされる昨今でも、
「SM」というタームは未だに憚られるのだろう、
「官能小説の第一人者」なんて表現がなされてたが、
「SM小説」以外の何物でもない。とはいえ、
団鬼六の小説をきちんと読んだことも、
その原作の映画を観たことも、まったくない。
私は変態、キモ男の女好きではあっても、
SMマニアではないからである。それに、
SM小説というものはたいていが、
「令嬢が金で売られてあられもない凌辱を受ける」
みたいな筋書きである(あらすじくらいは知ってる)。
キャラクターの設定がS男性目線なのである。
被虐女性自身にM願望があるというよりは、
高嶺の花を凌辱して貶める、という、
いわば本来の男性側の劣等複合サディズムが
作品を支配してるのである。そして、
そういう性向を持つ団塊の世代の男性読者に支持されてきた、
ということである。もっとも、
本人も実はSMの趣味はさほどなかったらしい。だから、
大衆迎合な作品が書けるのである。とはいえ、
その代表作である「花と蛇」は何度も映画化されてる。
やはり、何かしら秀でたものがあるのだろう。
古くは谷ナオミ、近年では杉本彩、そして、あの
小向美奈子が主演してる。が、
有末剛なる者の、お世辞にも上手とはいえない
「緊縛」が宣伝にTVでも流されてるのを見ただけで、
映画の本編を観たいとも思わなかった。ちなみに、
千草忠夫といい団鬼六といい、
いわゆるSM小説の両巨頭のいずれもが、
高校の英語教師だったという。
ともあれ、
団鬼六(ダン・オニロク)とはまた、
おどろおどろしいペンネイムである。
<「団」は女優団令子のファンで、「鬼」は鬼の気分で書き、
「六」は昭和6年生まれ>
というのが由来らしい。が、
団鬼六は彦根の映画館の倅で、その父も
作家を目指してたインテリである。団自身も
もとは高校教師というインテリである。そして、
将棋が大好きだったそうである。
中国の故事や漢字にも詳しそうである。
本名は、
「黒岩幸彦」
なんだそうである。
「黒岩」=「玄武」
である。
「玄武」とは北方を守護する中国の神である。
風水の北、黒い岩、にもあてはめられてる。が、
玄武神には脚の長い亀に
「蛇」が巻きついてる。それはともかく、
「団」=「かたまり」
である。
「かたまり」=「塊」
である。よって、
「団」=「塊」
である。で、
「土が固まって」→「岩」となり。
「塊」→「岩」→「rock」→「ロック」→「ロク」→「六」
つまり、
「団」-「鬼」-「六」
とは、
「細石の巌となりて」
という意味のダジャレである。
「日本を愛した作家」
だったことは確かである。ちなみに、
「鬼」という漢字は「死者の首を持って踊る」さま、
を表したものである。
三途の川の渡し賃は「六」文銭である。
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