チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「キャンディス・バーゲンのデビュー作映画『ザ・グループ』(1966)」

2010年09月25日 23時58分11秒 | 寝苦リジェ夜はネマキで観るキネマ
[Candice Bergen/The Group(1966), directed by Sidney Lumet]

「十二人の怒れる男」で1957年に映画監督デビューした
スィドニー・ルメットは、思いのほか評価が低い監督である。
そのルメットが「ザ・グループ」という同名の小説の映画化作品の
主役に目をつけたのが、著名な腹話術師Edgar Bergen(1903-1978)
(エドガー・バーゲン/Berggren(ベルグレン)→Bergen/スウェーデン移民)の
年取ってからの娘で、芸能一家(母も女優)の生活を嫌って
スイスのセレブな寄宿学校でティーネイジを過ごし、帰国して
名門ペンスィルヴェイニア大教養学部で美術史を専攻してた(卒業はしてない)
Candice Bergen(キャンディス・バーゲン)(1946年生まれ)女史である。
同女史といえば、私より一世代上の日本の男性には、
知性的で品のいい顔とブロンドの長髪に170cmのスタイルで絶大なる人気があった。
後年のTVコメディ「マーフィー・ブラウン」でのダミ声と恰幅のいい容貌に
ひっくりかえった元ファンの御仁もいたようである。いずれにせよ、
「おちびちゃん。笑った顔のほうがかわいいよ」
というよりは、
「長身の女王様、ツンとしたご尊顔のほうが恐悦至極に存じます」
というセリフが出てしまいそうな威圧感のある白人女性である。ともあれ、
若い頃は日本で有名な米女優で、
日本の一眼レフ・カメラのTVCMに起用されてた。
ジーンズは脱いでないが、
"Minolta, Just my type"
と言わされてた。私は
"The Wind and the Lion (1975)"(邦題=風とライオン)
のときがもっともよかったと思う。

ところが、
このデビュー作の同女史の役柄は、
そんな"クリーン"なイメージとは異なる。日本で公開されなかったから、
後年に同女史のにわかファンになった御仁には知られてなかった。
映画は、1930年代前半に、NYの名門女子大
(Vassar College/教養学部のみの女子大みたいなもの)
を卒業した8人の"仲良しグループ"の恋愛、結婚、仕事、
人生観などを描いたものである。とはいっても、
きれいごとだけではない。上流階級のお嬢様であっても、
性、避妊、堕胎、精神疾患など、避けてとおれない時代に
なってたのである。そんな中で、
キャンディス・バーゲンは冷酷なレズビアンで、
友人を自殺に追いやっても平気な人格を演じた。ところで、
この映画の原作者Mary McCarthy(メアリ・マカーシー)女史(1912-1989)は、
実際にヴァッサー大(映画が制作された頃までは女子大)を卒業した
女流作家である。バーゲン女史とは違って顔はまずかったが。
バーゲン女史の父親の腹話術の人形の名が、
"Charlie McCarthy(チャーリー・マカーシー)"だったのは、
単なる偶然である。

ちなみに、
Candice BergenのCandiceのニックネイムのひとつに
CandieもしくはCandyというのがある。
原作者と漫画家が著作権をめぐって諍い、
裁判で争ったことでも有名な
漫画「キャンディ・キャンディ」の主人公も、正式な名は
"Candice White Ardray"
というらしい。キャンディは結局、
少女のときにボニーの丘で会った"丘の上の王子様"
アルバートとは結婚したのかどうか、
歌謡曲「瀬戸の花嫁」とアニメソング「キャンディ・キャンディ」の主題歌の
出だしの違いがききわけれない拙脳なる私には分からない。
堀江美都子女史の歌唱は極めて素晴らしいが。

「瀬戸の花嫁」(1972年4月発売)、平尾昌晃作曲
***♪ミ<ファ│<ソー・ーー・・●ソ・<ラ>ミ│<ソー・ーー・・ーー♪
   せ と  は    し ぐ れ て
「キャンディ・キャンディ主題歌」(1976年10月以降)、故渡辺岳夫作曲
***♪ミ<ファ│<ソソ・●●・・●●・<ラ>ミ│<ソー・●●・・●●♪
   そ ば  かす      な ん  て

なので、「キャンディ・キャンディ主題歌」の歌詞なども、覚えてない。
こんなだったかもしれない。

♪ごまかすっ、なんてっ、きっにっしっないっわっ。
 はんにち、だーってだってっ、おっきっにっいりっ。
 汚点や、イタズラ、だーいっすっきっ、
 日の丸、君が代、だーいっ嫌いっ、
 私はっ、わたしはっ、わたしはトミー子っ♪
タイトルは「ホワンディー・ホワンディー(中華の皇帝)」だったか、
「反日でっちあげのトライアンフ(triumph)」だったか、
それも思い出せない。それにしても、
公安にマークされるべき輩にそれを統括するポストに就かせるとは、
毛沢東崇拝者グループの民主党政権中枢者どもは、
本気で日本を中国・朝鮮に隷属させる魂胆なのだろう。
鳩山グループでも、菅グループでも、前原グループでも、
小沢グループでも、みな同じである。
「ホワンディー、ワンソイ・ワンソイ・ワンワンソイ!(皇帝、万歳・万歳・万々歳!)」
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