その方は、ひょっこりいらっしゃった。
・・・えーっと確か、ご主人が脳梗塞で倒れられてどうしたものかと、憔悴しきっておいでになった。
以前・・かれこれ一年前かしら?ご主人はみせを開店して間もないころ夜お食事にみえたらしい。
私はあんまりおぼえていなかったけど、奥様曰く「住まいの近くにいい店出来たんだ。お好み焼きがうまいんだ。」
と、おっしゃっていただいたとか。今日も旦那様を見舞って帰りによってくれたらしい。
「病院から、歩いてここまで来ちゃった。ずーっとお店開いてるかな?って一生懸命歩いたのよ・・あーおなかすいた。」
私も以前、病院から歩いて帰ってしまったことがある。妹を見舞って、主治医から病状を聞かされて
桜満開の川筋を歩いてただあるいて、花粉症のふりをして泣きながら歩いた。妹の家まで帰って
あっ・・・車病院だ。 バカな話である。また病院まで歩いて・・
でもその無駄な時間があったから、少し落ち着いて運転できたんだと思う。
お好み焼きと、おでんをおいしそうに召し上がっていただいた。でも半分は食べられないとお持ち帰り・・。
ごめんなさいね。遅くまで・・何度もあやまられて、いいえいいえどうぞまたいらっしゃってください。
少しだけ元気になられたかな?旦那様の病状はあえて聞かなかったけど 心からご快復お祈りします。
10月です。店・・頑張ります。