窓は開いている

好きなもの、その時書きたいものをひたすら書き綴るブログです。

ティコ6

2016-09-29 16:00:02 | 日記
さて、そんな予告の時点で視聴者に大きな衝撃を与えた「七つの海のティコ」第23話「さようなら永遠に!ティコの死」
本編の感想を書いていこうと思います。

ナナミ達ペペロンチーノ号一行は、巨大な空洞の中に光り輝くヒカリクジラの骨を発見します。
その後をつけてきたスコーピオ号の船員が(ざっくり言うと、敵キャラね。)がヒカリクジラの骨を強引に取ろうとして、
氷山を爆破させるんですが、その結果、スコーピオ号は氷山に閉じ込められてしまいます。
ほっとくわけにはいかないと、ペペロンチーノ号は助けに向かいます。アルがスクイドボール(潜水球)に乗り込み、スコーピオ号のまわりの氷にドリルで穴を開け、スコーピオ号を無事救出します。ところが、今度はスクイドボールが氷山に閉じ込められてしまい、その衝撃でスクイドボールはけっこうボロボロの状態で、脱出することも難しい状態です。このままではペペロンチーノ号も氷山に閉じ込められてしまうという状況の中、ティコがスクイドボール救出のために動きます。スクイドボールに何度も何度も、血塗れになりながら体当たりするティコ。その結果、スクイドボールは氷山の外に投げ出されますが、ティコは最後の力を使ってしまっていて…

ナナミは海に飛び込み、氷山のかけらを掻い潜りながらティコを探します。
やがて、力尽き海の底へ沈んでゆくティコの姿を発見するのでした。

氷山から逃げながら、次の場所へ向かうペペロンチーノ号はティコの死の悲しみに包まれています。
涙を見せる船員たち、ナナミの悲しみに寄り添い、抱き締めるシェリルさん。

その時の演出が、もう泣けるんですよ。エンディングテーマの「Twinkle Talk」が流れ、キャラたちの台詞はなし。
それが余計に沈んでゆくティコや、ナナミの嘆きを引き立てるんですよ・・・! 

いつも夢を映す瞳は
星と話できる またたきで
だから 今は うつむかない
心で oh Twinkle talk

サビの部分なんですけど、メロディも良くて!
聞いて!ほんと、いい曲なんで。20年前だからCDは絶版になってるかもしれないから、レンタルで。

総括、スコーピオ号許すまじ。

ティコ5

2016-09-24 15:04:42 | 日記
それは、「七つの海のティコ」第22話を見終わり、そのまま第23話の予告編を見ているときのことでした。
予告編って最後に次の回のタイトル言うじゃないですか、
「次回、○○。ぜったい見てね!」
って。それが23話の予告は凄かったの。


「次回、さようなら永遠に! ティコの死。ぜったい見てね!」

ええええええ~!? タイトルロールぅううううう!!!???

このアニメのタイトル七つの海のティコだよねえ!?
タイトルロールが死ぬん

ぜったい見てねって言われても・・・当時、何人のお茶の間の子どもが凍り付いたことでしょう。

タイトルに「ティコの死」って入れちゃってるのがすごいよねえ。
「七つの海のティコ」のティコが死ぬって物語の展開においてかなり重要な部分だと思うのよ。
放送当時1994年よ?アニメ雑誌とかには今後の展開とか載ってたかもしれないけど、ほとんどの人はネタバレなしの状態でその日の放送を見ていると思うのよ、なのにタイトルで盛大なネタバレ。

でもね、「今日ティコ死んじゃうんだ~」と思いながら見るのと、「ティコ死んじゃった!!」ってなるのと
お子様的にはどっちが衝撃かな~って考えると複雑だねえ。

「世界名作劇場は登場人物が誰かしら亡くなる」が私の定説なんですが、さすがに主人公格は初めてよ。

ティコ4

2016-09-13 17:40:16 | 日記
続きです。
ゼメキス号でタフト家族と過ごすナナミ。楽しく過ごしていましたが、息子のテリーはずっと思うところがあったようで
ふと、メグがナナミのことをマギーと呼んだことで爆発してしまいます。
「マギーじゃない! マギーじゃないんだ。もうやめようよこんな事。マギーは死んだんたよ。死んだんだ!
お父さんがマギーを助けていれば…お父さんがマギーを殺したんだ」と叫び、車椅子で飛び出し海に落ちてしまいます。
(短くまとめましたが実際は落ちるまでにちょっと間があります)

ジョージはマギーの死のことでずっと自分を責め続けていました。
自分が泳げないのにクルーザーを買ったこと、運転中によそ見をしてしまいヨットをよけきれなかったこと、
泳げないから助けられなかったこと。
テリーの叫びに対するナナミノ疑問に「本当のことなんだよ」と答えるジョージが切なかったです。
そんなタフト一家を心配するナナミ。もういちど家族の絆を取り戻してほしいと。

なんか、時系列バラバラだな…

そしてテリーが海に落ちてしまい、ナナミは助けるために海に飛び込みましたが、
パニックを起こしたテリーにしがみつかれ、上手く泳ぐことができずに一緒に溺れてしまいます。
溺れる二人を見たタフト夫妻。

ジョージには2年前のトラウマが蘇りますが、それを乗り越え二人を助けるために海へ飛び込みます。
そして、浮き輪を投げ入れてもらい、ティコの力も借りて、2人を助け出すのでした。

ジョージは海の中でテリーに語り掛けます。「お父さんにもう一度チャンスをくれないか」と。うなずくテリー。

そうして、タフト一家は再出発することになったのでした。

ラストシーン、ペペロンチーノ号に戻ったナナミは甲板で、
ゼメキス号でタフト一家とともに撮った写真を破り、風に乗せながら「さようなら、もうひとりのわたし」と呟くのでした。

この、写真を破くシーンがすごくよかった。

ティコ3

2016-09-05 16:41:55 | 日記
今日は七つの海のティコ、第11話「プリンセスナナミエーゲ海の夢」から
第12話「もうひとりのナナミと幸福な家族」の感想を書きたいと思います。
まず、軽いあらすじから。

エーゲ海に入ったペペロンチーノ号は豪華客船ゼメキス号に遭遇。ナナミはゼメキス号に乗船中のアメリカ上院議員のジョージ・タフトとその妻のメグの招待を受けます。
タフト夫妻には車椅子を利用している息子のテリーがいました。

ゼメキス号では乗船中の女の子の中からプリンセス・オブ・ザ・シップが選ばれることになり、
メグがナナミを応募していて、なんとナナミがプリンセスに選ばれます。

しゅ、主人公補正…

そんなナナミを見てメグはマギーと呟き、泣き出してしまうのでした。
困惑するナナミにジョージは事情を話します。 

テリーに双子の妹のマギーがいたこと、しかし2年前に家族でクルーザー遊び中にヨットと衝突し、子どもたちは海に投げ出されてしまい、
その結果マギーは溺死、テリーも足に障害が残ってしまいました。
それ以来、家族の心の傷はいえず、開いてしまった距離も縮まらず、タフト夫妻は離婚することになり、
テリーはどちらについていくことにするか決めなくてはなりませんでした。

そしてナナミがマギーにそっくりだったため、家族で過ごす最後の日々を一緒に過ごしてほしいとマギーの代わりを頼むのでした。

と、ちょっと重いテーマです。亡くなった娘にそっくりな子に頼んで疑似家族・・・
ナナミ本人は持ち前の明るさでエンジョイしていますが。メグと買い物をして色んなドレスを買ってもらったり、
船上で映画を見たり、ゲームをしたり、他の乗員から本当にタフト夫妻の娘だと間違われるくらいなじんだナナミでしたが・・・

長くなったのでいったん切ります。