新型コロナウィルスCOVID19の影響により収入が減少した人のために、社会福祉協議会が行っている緊急小口資金(特例貸付)について。
実際に申請に行った身として何かの参考になればとレポートを書いております。
前回、申請までの大まかな流れを書いただけでかなり長文になってしまったので、一番大切で何を用意すれば良いのか悩むであろう「収入が減少したことを示す資料」について記載していきます。
私は、実際に申請に行く市区町村の社会福祉協議会に電話をした時に「ここ1~2か月の収入が減少したことを示せるように、減少する前の半年分程度の収入が分かるものと、現在の収入が分かるものを用意して欲しい」と言われました。私の収入は2月から徐々に下がって、3月は大幅減。4月は壊滅的になる予定です。
そこで「3月に出した確定申告の書類の控え」「確定申告ソフトからプリントアウトした売掛帳」「売掛帳から月ごとの売掛金と収入を抜き出して1枚にまとめたエクセル資料」「昨年7月からの月ごとの投げ銭一覧(概算)」「昨年7月からの、週一でやっているアルバイトの給与一覧(明細は捨てていたので、ワードで金額だけ見やすいように入力)」「昨年7月から現在までの銀行通帳のコピー」「昨年7月からのスケジュール帳のコピー」。
これらの書類を用意して行きました。
結論的には、私は確定申告ソフトからプリントアウトした「売掛帳」と、それをもとに作った、売掛帳から月ごとの売掛金と収入を抜き出して「1枚にまとめたエクセル資料」、その2つでOKでした。
「売掛帳」というのは。
パフォーマー、大道芸人の出演料は、実際にパフォーマンスをした日の数日後、数か月後に振り込まれることが多いです。そうすると各月に「実際に仕事をした量と、その金額」と、「その月の収入」はイコールでないことが多いです。確定申告の時、完全に収入(実際に入ったお金)だけをベースにした申請も可能なのですが、私は青色申告会の勧めでこの「実際に仕事をした量と、その金額」と、「その月の収入」を別個に毎月記入しています。この「実際に仕事をした量と、その金額」=「売掛金」というやつです。芸人の仕事以外でも、取引量が多い企業同士で、商品の納入と代金の支払いに差がある(3月に取引した代金は4月末にまとめて支払う、など)の時にこの売掛金って言葉使いますよね、というか普通はそっちで使う言葉だと思いますが。
確定申告のソフトにはこれ用の入力欄があるので、「実際に仕事をした量と、その金額」と「その月の収入」を入れておくと、月毎の金額を算出してくれます。その一覧が「売掛帳」です。
何故この「売掛帳」とそれをもとにした「エクセル資料」だけで良かったかというと、これがあると4月以降の収入が減っていくことが明白なのです。
もっと言えば、3月は1月頃に仕事をした出演料が入ってくる時期なので、4月の半分も過ぎていないこの時期では言うほど収入が減っていないように見えてしまう可能性がありました。
それの対策として、スケジュールが埋まっていない(これからの収入に大変な不安がある)ことを示すためにスケジュール帳のコピーも持って行ったのですが、収入の減少は売掛金ベースでも判断できるということで、それだけでOKとなった訳です。
実際に社会福祉協議会の方に説明をする時には、まず見やすい一覧表になっている「エクセル資料」を見せて、それの根拠が「売掛帳」であり、この売掛帳は2019年度の確定申告の時のものであると、きちんと根拠のある資料であることを説明しました。
窓口の方は厳しくはないのですが、やはりその方を納得させないとそもそも申請ができません。「客観的に収入の減少が確認できる資料」というと難しく感じますが、他人を説得できる資料、もしくは他人を納得させられる資料と捉えると、自分なりに必要なものは見えてくると思います。
あと中身は確認されなかったのですが、銀行通帳自体は申請に必要なので、収入の減少を説明する資料としては使いにくくても持参する必要はあります。
このレポートの最初の方に書きましたが、社会福祉協議会の対応はスムーズです。
私の持って行った資料で収入の減少が納得してもらえたので、あとはその資料のコピーを取られ、書類を渡されて必要事項を書くだけです。
個人事業主は最大20万円まで借入ができますが、私は必要最小限あれば良いので10万円で申請しました。返済は1年後から、毎月5千円の20回払い。
着席してから申請終了まで30分でした。
この時期、確定申告をしたばかりだと思うので、収入を示す資料はすぐに集まると思います。私は色々な人の「〇〇を用意した」を見ながら揃えたので色々と準備をしましたが、それを揃えるのも半日くらいで終わりました。
おそらく、今後発表されるであろう政府からの現金給付を貰うためにも同じようなものが必要になると思います。
今回記載した緊急小口資金(特例貸付)はあくまでも貸付、悪く言えば借金なので抵抗がある人もいるかもしれません。
しかし、いつになるか分からない政府からの現金給付を待つより、それの予行演習として資料を揃えて借り入れをしてみてはいかがでしょう。これはすでに制度として施行されているので、申請すれば1週間程度でお金は振り込まれます。
政府からの現金給付は早くても5月。実際にお金が入るのは6月以降ではないかと思われます。
今は大変な時期なので、少しでも自身の生活の助けとなるものは活用していくべきでしょう。
現在、新型コロナウィルスCOVID-19の影響により収入が減少した人のために、各都道府県の社会福祉協議会が10万円~20万円程度の資金を無利子、無担保で貸してくれます。
かなりスピーディーに対応してくれるので、いつ出るか分からない国からの「現金給付」をひたすら待つだけでなく、生活に不安のある方は申請した方が良いと思います。私も申請してきました。
すでに申請した方のブログやレポートなどを参考に、かなり入念に資料を用意して行ったのですが、実際には「思ったよりも容易にできた」感じでした。
先人の方を見習って、私も「何を用意して」「何を実際に確認されたか」を報告させて頂きます(特に必要な、収入が減少したことを示す資料について)。
まず何度も書いている緊急小口資金(特例貸付)についての基礎説明ですが、これは公的な役所の説明を読んでもらうことが一番だと思います。
「緊急小口資金」とご自分の「お住いの都道府県」で検索すれば良いと思います。
一応、東京都で調べると下記のような感じです。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/seikatsu/koronatokurei.html
これで「当座の生活資金を借りれるなら借りよう」と思った方は、ぜひ申請の準備をしてください。まだ大丈夫だけど不安がある程度でも、借りておいた方が良いと思います。使わなければそのまま返せば良いだけなので。
なお窓口の対応や、申請の際に求められる資料(収入が減ったことを証明する資料)が、おそらく各場所によって少しずつ違うと思いますので、後述しますが申請に行く前に必ずご自分のお住いの地域の社会福祉協議会に電話をしてください。私は申請自体は市区町村の方の社会福祉協議会でした。
ザックリ言って下記の手順で申請までたどり着きます
①自分の住んでる地域の社会福祉協議会に電話をして、用意すべき資料を聞く。おそらく大抵の人は市区町村の社会福祉協議会が申請窓口になります。予約制のところもあるようなので、事前の電話確認は必ず必要です。ちなみに私のところは予約制ではありませんでした。
②収入が減少したことを示す資料を用意する(詳細は後述)
③保険証と、もう1種類の身分証明書を用意する
④使っている銀行口座の通帳を用意する。できれば過去半年分程度のページはコピーしておく。
⑤住民票と印鑑証明を区役所で発行してもらう。印鑑登録をしていなくも、区役所で印鑑登録して印鑑証明の発行まで一度にやってもらえるので、とりあえず実印を持って区役所に行きましょう。
⑥必要な資料、書類、印鑑登録した印鑑、あとお金を振り込んで欲しい銀行のキャッシュカードを持って、社会福祉協議会の窓口に出向く。
⑦社会福祉協議会で、持参した資料をもとに収入が減少したことを説明する
⑧ちゃんと資料を用意してあれば基本OKなので、あとは社会福祉協議会の人が差し出してくれる資料に、言われた通り記入しましょう。ちなみにほとんどの人が20万円借りられると思いますが、いくらにするかは自分次第。返済計画も含めてある程度計画しておきましょう。
⑨市区町村の社会福祉協議会に申請した後、その資料が都道府県の社会福祉協議会に送られて審査をされてだいたい1週間後に申請した金額が振り込まれます。私はまだここの待機状態。場合によっては資料について確認の電話もあるようです。あと、支給が決定したら電話連絡をくれるそうです。
文章にすると意外と面倒くさそうですが、事前に必要書類を調べてそれに沿って用意すれば大丈夫です。
さて、問題になる「収入を減少したことを示す資料」ですが。
かなり文章が長くなったので、レポートを分割して、その2で書くことにします。
なお、私以外にもこの緊急小口資金の給付についてのレポートやアドバイスを書いている人は大勢いますので、私の文章が読みにくいと思ったらすぐに別の人を参照して下さい。
皆がこの苦境を乗り越えることができれば何でもいいのです。