☆ 今 日 の 幸 せ ☆

♪~生きていることに感謝、あなたに出会えたことに感謝、そして・・・明日が見えないことに感謝~♪

幸田文/ごはん 続き

2005-06-21 | ・・・シリーズ、
文の中に、空襲の時の様子を記述した場面がある。

畳みの上を土足で歩く。 緊急ではあっただろうが、禁じられたことができるという嬉しさを少し感じていたそうだ。

明治の何年ごろになるのだろうか・・・

西洋の椅子とテーブルの生活の人達のために、畳みの部屋に、応接室をしつらえる。

それより前、長崎観光をしたとき、シーボルトの診療所を再現したものを見た時、畳みの部屋を洋風に使っていて、(確か、靴もおいてあったと思うが)不思議なものをみた気分に襲われたことがある。

現代でも、最初から、ゆとりのある住環境に住めるわけではない。 畳みの部屋にソファーを置いて使う。 フローリングに冬はコタツ。 冷暖房のお粗末な日本住宅では冬のスリッパは必需品だと思うが、畳みの上にスリッパは、やはり気になります。

BGM:世界のマーチ

幸田文/ごはん

2005-06-21 | ・・・シリーズ、
おもしろいよ、と勧められたので読んでみた。

なるほどである。

どんなにおいしいものでも、気分が塞いでるとおいしくない。
多少気分が塞いでいてもおいしいものはおいしい。

同居人が亡くなったあと、確かに、食欲はなかった。 胸塞がる思いだったのだが、まわりで、よってたかって、食べないとばてるからと、いろいろ勧めてくれる、2日ほどは、食事のしたくもしなくていいから、とありがたい言葉をいただいた。(3日目からは、超忙しい思いをしたのだが)

「生きてるということは、食べないと死ぬということだよね」
などと言いながら、無理に「食べ物」を口に突っ込んでいた。
それでも、おいしいものはおいしいのである。

文章の中に「心に残るごはん」というのがでてくる。

さて、これまでで、「私の心に残るごはん」といえばなんだろう。

とっくに年齢の想像はついているだろうから、こんな話しでも。

小さい時、祖父母の田舎で育った私は、とにかくひとりぼっちの時間が多かった。 九州のまだ、農耕馬が活躍してる時代。 お米が貴重だったのだろう。 毎日の御飯は、「からいもごはん」 そして、その御飯粒がくっついているからいも(さつま芋)を、よけておいて、おやつにするのだ。 幼いながらも、寂しさを感じながらちょっぴり甘いあの「からいも」の味。

おいしいものと心に残るごはん、確かに違いますね。

まずくて、心に残る御飯もあるしね。