高齢者の交通事故のニュースは、毎日のように報道され
その事故の悲惨さは、被害者にはもちろん、加害者にも不幸な出来事であります。
病院で近所の85歳の女性に会いました。
杖を突いていて病院までは、自分で運転してきたそうです。
現在の交通状況では買い物、通院など運転せざる得ない状況であると思います。
団塊の世代がまもなく80歳代になります。
益々高齢者の事故が増えることは避けられません。
子供たちの通学路など非常に心配です。
将来にわたり安心して暮らせる街を作るため、
地域の交通、移動手段を確保して行くことは
重要な要素の一つです。
足利市の生活路線バスの運行は、年間予算が約1億円、利用者数が12万人、
一回当たりの経費は約800円かかっています。
それでも夏の暑い日、冬の寒い日、一日数本の停留所で待つ利用者を見ると何
とかならないかと感じます。
ライドシェアという「相乗り」と「配車サービス」の実証実験をしている地域が8カ所あります。
その中で北海道の中頓別町を視察いたしました。
稚内市から南へ100㎞、車で2時間かかります。
総人口は1,599人、65歳以上の高齢者が40%です。路線バスの予算が年間2,000万円かかっています。
そこで2016年度より「なかとんべつライドシェア実証実験」を行っています。当初はボランティアの運転手にも謝礼はなく、
利用者も無料でしたが、2017年度から、利用者から無料だとお願いしにくいという理由でガソリン代とシステム利用料を負担していいただくことになったそうです。
運転手へはガソリン代のみ受け取ることで利益を受ける白タク行為に当たらないとしているそうです。