なんかカールしてる

良いことあったら、ちょっとおしえましょう。

阿田和の海は

2018-10-29 10:00:13 | 日記
   三重の南のはじっこに行って10日たつのだなぁ。もっとずっと前のことのような気がする。

 先々週の木曜日、夫がお休みをとって、息子もお休みだったので、三人で三重県御浜町まで行ってきました。ここは私たち家族が、息子が一歳のときから小学校二年生になるまでの六年間を暮らした町です。海がすぐそこに見える住宅に住んで、浜の石が波に洗われてごろごろいう音を聞いて暮らしていました。
   御浜町は、みかんの産地。きらきらの太陽のおかげで甘くておいしいみかんが穫れるので、年に一回は訪れて、そのみかんを親戚に送っているのです。今回もその目的で、息子のフィットでやってきました。

 海山町、尾鷲、と南下するにつれて車の中からでも陽ざしは強く感じられました。そして、熊野市に入り新鹿の海岸が見えて鬼が城のあたりに出ると、ひときわまぶしい太陽光線が降り注ぎます。海からの反射と相まってきっらきらのピッカピカです。これ、これ。この感じ。二十年以上前の空気感を一瞬で思い出しました。
 七里御浜の海岸線は防波堤をすこし高くしたせいか、そのきれいな姿をあまり見通せなくなっていましたが、それでも海は青く波頭は白く、美しい。そのまま車を走らせ、かつて暮らしていた町、御浜町でお弁当を食べることにしました。

 海を見ながら食べようと、見晴らし公園のようになっている浜辺におりてみました。三十才からの六年間、朝に夕に見続けた海が広がっています。ジワリと懐かしい。やっぱりここ阿田和の海は特別きれい。クリアなブルーからエメラルドグリーン、水平線のあたりは藍色です。


 何年か前、新鹿の浜辺でお弁当を広げた瞬間、とんびに急襲されたおそろしい思い出があるので、慎重にあたりを見回します。ここで食べたら最高なのに、やっぱりとんびが一羽、頭上を旋回しているのをみつけました。
 お弁当はあきらめて写真だけでも撮ろうと思いましたが、わたしのデジカメはパワー切れだったので、息子のスマホで撮ってもらうことにしました。
 息子はどんどん波打ち際まで進んで、その姿がすごく小さく見えるところまで行きました。何枚も撮っている様子です。そのうち、小石を海に向かって投げだしたり、ただただ見つめていたり。やっぱり一歳から小学生までいつもそこにあった広くて大きな海は、息子にとって圧倒的な原風景となっているのだなぁと、感じました。いつもより大きな画像を貼ってみますよ。どーん!



 お弁当は近くのスーパーのベンチを借りて食べて、本来の目的であるみかんの直売所へ向かいました。 熊野の金山パイロットファームという直売所で、早生のマルチみかん(木の下にシートをしいて栽培したもの)を妹のところと、本家に送りました。夫が、いつも利用している農園にも行ってみたいようだったので、そこも訪れ、早生を大阪のオカーサンのところに7キロ送りました。夫は職場用に3キロ300円のみかんを3袋買って、フィットのおしりにみかんをゴロゴロさせて帰路をたどりました。息子の運転はカーブの切り方がきついので、みかんが右に左にゴロゴロするのです。

 途中、紀伊長島の古里温泉に寄ってお風呂に入ることにしました。平日だったせいか誰もいません。一人で贅沢ににゅるにゅるのお湯に浸かり、手足を伸ばしました。男湯もほとんど貸し切り状態で、壁を隔てて家族で会話もできて、リラックスした時間でした。

 当然のように、大内山のミルクランドにも立ち寄り、大好きなソフトクリームを食べました。地味ですが
わたしたちにとってはなかなか充実したお出かけとなりました。特に息子にとっては、阿田和の海を見ることができて、じんわりココロに作用するものがあったんじゃないかな。

  手前は伊勢茶ソフト わたしはバニラ 夫はラムレーズン入り 揺るぎないおいしさ   

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