なんかカールしてる

良いことあったら、ちょっとおしえましょう。

いばらまんじゅうの季節

2018-05-26 18:06:21 | 日記
    昨日は大阪へ行ってきました。数か月に一度行かなければいけない眼科へ。結果はまあまあで、ほっとしました。毎回のことですが、行くまでとても気持ちがブルーで、そしてやたらと脈が速くなるのです。
    昨日は、仕事がお休みだった夫も大阪の実家へ行くということで、一緒に家を出ました。わたしもオカーサンの顔を見るために実家に寄って、すこしだけおしゃべり。オカーサンはちょうど美容院でパーマをあててきたということで、クルクルの大阪のおばちゃんになっていました。パーマに三時間もかかったとか、「この前お誕生日にもらったお金つこうたよ」との報告とか、なんばの高島屋で買っていった御座候をみんなで食べながらおしゃべりしたのでした。

 ブブレ これだけあって120円

    眼科からの帰りは身も心も軽くなったようでした。なんばから近鉄の特急に乗りましたが、金曜日の夕方だったせいか、観光客や出張帰りのサラリーマンでほとんど満席でした。わたしは窓際の席でずっと本を読んで過ごしました。昨日持っていったのは、石牟礼道子さんの「ここすぎて水の径」です。図書館で借りてきた本ですが、家ではなかなか手にとれなくて読まずにおいておいたのです。でも、電車のなかはやっぱり読書に集中できます。ときどき奈良の山里の緑濃い風景で目を休ませながら、半分ぐらいまで読み進めました。


    これは石牟礼さんのエッセイ集で、川や雨など、山から海へと注ぐ「水」にまつわるお話が続きます。読んで思ったのは、石牟礼さんは、天草で本当に豊かな幼年時代を過ごしたのだなということです。まわりの大人たちの描写も生き生きとして、何十年も昔の思い出を語っているとは思えませんでした。豊かな自然のなかで、慎ましく生活していた人たちへの深い思いが、エッセイに込められているようでした。
    奈良県から名張を過ぎ、青山のトンネルをいくつか越えると、今まで田植えの済んだ田んぼが広がっていた風景が変わりました。麦畑が黄金色をとおり越して茶色に波打っています。新緑の初夏からじりじりと暑い夏になったみたい。

 真っ赤でつやつやしたゼラニウム 花盗人もつい

    今日(26日)は夫が大阪なので(太陽の塔の中に入ってみたいらしい)、玄関前の花壇を夏の花に植え替えました。花屋さんに行って苗を買うところからなので、ほとんど一日仕事です。と言っても、夏花壇に使う花はほとんど毎年決まっているので、簡単と言えば簡単。ウチの花壇はどういうわけかダンゴムシがいっぱいで、マリーゴールドとか日日草とか、ダンゴムシがチューチュー茎を吸う花は植えられないのです。

 中の庭は雑多な花でいっぱい(金鶏菊は問題になる前に買っていたもの。ウチではあまり増えないけどなぁ)

    植える花はだいたい決まっていて、それは、薄いピンクのベゴニアと白いジニア(小花のタイプ)、それにブルーサルビアです。これらは長く咲くし、暑さに強いし、なんといってもダンゴムシを受け付けません。ベゴニアもあまり売っていない(ということはあまり誰も好きじゃない)薄ーいピンクのものを探します。薄ーいピンクは苗ひとつ見ると貧相ですが、花壇にポンポンと並べると可愛い。夏は強い色のものを避けて、ピンクと白とブルーの取り合わせで涼し気にしようと試みています。

 これにブルーサルビアを加えます

    少し蒸し暑いけれど、曇り空で(黄砂かな)庭仕事をするにはいいお天気でした。エネルギー補給に、お気に入りの和菓子屋さんで買った「いばらまんじゅう」を頂きました。

 皮は小麦粉で中にあんこを入れて蒸している

    外側に巻いているのはサルトリイバラの葉っぱです。「野上りまんじゅう」とも言うらしく、田植えのこの時期、おやつとして(岩手では田植えのおやつタイムをタバコドキと言っていた)たくさん作って食べられていたのでしょうね。この地方だけのおやつかと思ったら、鹿児島の指宿で生まれ育ったオカーサンがサルトリイバラの葉っぱを懐かしがって「だんご作ろう」と言っていたので、いろいろなところで同じようなお菓子が作られていたのだと思われます。面白い。

 新人を迎えたメダカ鉢 小さいアジサイは10年ぶりぐらいで蕾をつけた!帽子かぶってカメラをかまえているシルエットが…

  ★さっき、夕ご飯を食べながらテレビを見ていたら、偶然、鹿児島を千原ジュニアさんが旅する番組をしていて、なんと「いばらまんじゅう」に似ているお菓子がでてきました。それは「かから葉っぱだんご」というものでした。「サンキライ」の葉っぱを使うとのことですが、調べてみたらサルトリイバラとサンキライは一緒のものでした。オカーサンが懐かしいと言っていたのは、この「かから葉っぱだんご」のことなのだったのです。どうも、餅粉を使っただんごらしいので、小麦粉の皮の「いばらまんじゅう」とはちょっと違うみたいです。今度オカーサンに話してみようと思います。

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