リルケを買ってしまう日曜日

　昨日の日曜日、なにか元気がない夫とともに、美術館へ行ってきました。
先週、行こうかなと思いながらやめてしまった「ベン.シャーン展」です。開催しているのは三重県立美術館。美術館へと続く道に、ポケモンＧＯをしながらウロウロしている中学生３組を発見。いやはや…なに
か世界がバーチャルで騒いでいる間に、知らないところでとんでもないことが進行しているのではないか思ってしまう。策略か…なんて。

　シンプルなポスター　いい感じ

　

　大きな木が多いのです

日曜日なのに、あまり人がいなくて、ゆったりと観ることができました。埼玉県にある丸沼芸術の森の所
蔵の作品を借りての展覧会ということだそうです。
ベン.シャーンは社会批判的な作品で注目されたとのことでしたが、わたしが好きなのは、絵本になった鳥の絵です。ペンでカリカリ描いたような線が好き。

シンプルな線で無駄のない表現

それからガンジーさんの絵　

でも、一番感動したのは最晩年の版画集「一行の詩のためには…」（リルケ「マルテの手記」より）です。
空にきらめく星くずとともにはかなく消え去った旅寝の夜々

リルケなんて読んだことありませんが、ベン.シャーンの素敵な作品がイメージを広げてくれて、「マルテの手記」を読みたくなりました。実際、ショップに売っていたのでまんまと買ってしまったのです。
ちゃんと読んだら「素敵」だけでは済まさずに、なにか感想が言えるかもしれません。
人生におけるいろいろのシーンがあるけれど、その断片ひとつひとつが意味のあるものであり、重なっていった時間もかけがえのないもの。ぼんやりとだけれど、そんなことかな。
谷川俊太郎さんの「耳をすます」ともすこし似た感想。オムニバス映画みたいかな。（わけのわからないまま書いています。）
　

　元気のない夫の横顔をちらちら見ながらの鑑賞でしたが、夫の感想も「良かった」とのこと。表情でわからないので、ドキドキしたよー。つきあわせて申し訳ないような気がしたので、帰る途中でお店に寄り、夫のシャツと、やたら可愛いペンギンが後ろ向きに立っている布バッグ（それがいいんだって）を買いました。ちゃっかりわたしも、シャツを二枚。

　ウチに帰って、最近近所にできたケーキやさんのケーキを食べて、日曜日も終了。

　他にシュークリームも買った。ちょっと甘めかな