言葉、についての想いをかみしめていた昨日。
シャンソン歌手のYoshicoさまのブログで、素敵な言葉を覚えました。
催花雨 さいかうと読むそうですが
春、早く咲けと花をせきたてるように降る雨のことだそうです。
美しい言葉です。
雨を表現する言葉は沢山ありますが、どれもこれも
降る雨を見上げていた先人たちの五感の豊かさを感じます。
いまとは違い、昔の人は雨が降ったら外には出ずに家の中で過ごしていたのでしょう。
自然とともに暮らす、という事がどんなに贅沢なことか。
現代は便利になって、雨が降っても濡れずに歩いたり車に乗ったりできますが
その分、雨を風流とする気持ちも失われていくのでは。
でも農業など、自然相手の仕事では大切な雨でもあります。
その恵みによって暮らしている私たちも、雨には感謝しなくてはいけませんね。
雨は埃を洗い流してくれるものでもあります。
あまり降り続くとゲンナリしますが。
いつか観た山本周五郎原作の映画「雨あがる」の中で
お人よしの伊兵衛がにこにこしながら「今まで雨がやまなかったことはないですから」
と、出発が伸び伸びになって苛立つ人たちに言っていた言葉を思い出しました。
やまない雨はない、とはよく詩にもなる言葉です。
私がなぜ時代小説を好むのか、それは単に年のせいだと思っていましたが(自爆)
それだけではなさそうだな~と思った今日この頃。
それと映画の中での、武士の妻としての「たよ」の立ち居振る舞いの美しさ。
両手に買い物袋をぶら下げ、ドアをお尻で閉める私・・こりゃあいかんなあと思った次第です。
私たちが子どもたちに残さなければいけない事がなんなのか、考えさせられます。
美しい日本を取り戻す、と、どなたかが滑舌悪くおっしゃってましたが
本当に取り戻すべき大切なものは何なのか、私たちはようく考えなくてはいけないと思います。
大切なのは、お金でも便利さでも物でもないという事を。
ただ、現代社会の中で、それを実践して暮らすのは結構大変。
中途半端ですね。私の言う事は。
催花雨。
世界中に降り注いで、素敵な花が沢山咲くとよいですね!
今日も笑顔で過ごせますように!
ありがとう
つる姫