今日こそは、ゆっくりと海岸を歩き、美味しいものを食べ
早めに高岡に戻って町の散策をしよう。
駅に着くまでの三分間、つる姫はこう考えていました。
しかし駅について、どうしても気になって
観光案内所のパンフレットを見ていると・・
あの合掌造りのある五箇山・白川郷まで行くバスが
この高岡駅から出ていたのです。
バスで2時間ほどかかりますが、9時半のバスに乗って行き
帰りのバスまでに、2時間ほど時間が取れそうなのです。
時刻は9時過ぎ。まだ間に合います。
つる姫は、バス停に急ぎました。
しかし、バスの時刻表をもらったつる姫は
また別の事に気がついてしまいました。
そのバスは、JR城端線(じょうはな)の城端駅を経由して五箇山に行くのです。
ということは・・・
急いで持っていたJRの時刻表で確認すると
9時21分発の城端行きがありました。
JRのフリーパスがそこまで使えるぞ!
それに、バスに2時間も乗るのは、いやじゃ。
つる姫は、ダッシュでバス停からJRに戻り、城端行きの電車に飛び乗りました。
またまた、額には汗。
う~ン、更年期か?
よっしゃ~~!!間に合った。
でも、少し落ち着いて冷静になったつる姫は思いました。
高岡から海辺に行ってゆっくりするどころか
まるで反対の山の方に向かってしまったのです。
今朝、天使のような朝陽が上ってきた
あの遠くの山々がだんだん近づいてきます。
空は雲が広がってきて、あの朝陽が見れた事がうそのようです。
城端駅で一時間弱、高岡駅から乗るはずだったバスを待ち
白川郷までは遠いので、途中の相倉(あいのくら)と言う所で降りる事にしました。
バスが曲がりくねった山道を上っていくたび
回りの山々が右や左に回転します。
あの、海水浴場があった海岸から数時間後
つる姫はスキー場のある山の中を、バスで揺られているのです。
バカです。
バスを降り、除雪された道を少し歩くと
ありましたありました。
小さな集落が開け
合掌作りの可愛い家が見えてきました。
雪はこの所落ち着いている、と町の方がおっしゃっていましたが
この季節に来れた事は、本当にラッキーです。
東京では見られないつらら
つららって、かわいい名前ですよね。
た~~らりら つ~らら つ~らら つ~~らっら
た~らりら つらら つ~~ららら~
郵便ポストも雪の中~
道が凍らないよう、散水しています。
一通り町を歩いても、小さな町です。
バスの時間まで一時間半ほどあります。
お昼なので、食堂で何か食べる事にしました。
山菜たっぷりの「合掌そば」
なめこ、しいたけ、たけのこ、ぜんまい、ふき。
お蕎麦は、平麺でした。
お味は・・・・・。
バスの時間まで時間をつぶすのも申し訳なく
つる姫はまた、町にでました。
町を一望できるところがある事を知り
滑りそうになりながら上ります。
つる姫参上 爆
唯一の、影じゃない写真です カナシイ
雪に埋もれた小さな集落。
観光地になって、人々の暮らしも変ったのでしょうか。
相倉口のバス停に戻り
つる姫は、雪だるまを創りました。
何を創りたいのか訳わからなくなり
結局できたのは・・・
ブタ!
はい、すいません。
相倉口のバス停横に、ブタを創ったのはつる姫です。
バスに乗り、城端まで戻り
城端から高岡に帰り、街を散策する時間はありません。
つる姫は、16時44分発の特急はくたかに乗って
徐々に暮れて行く北陸にさよならをして
夜の越後湯沢駅でMaxときに乗り換えて
帰宅したのは夜の9時前。
お土産は金沢で買った輪島塗のお箸や、あぶらとり紙。
富山で買ったホタルイカや、黒ラーメンなどなど。
この旅の中で、お土産を買う時間がどこにあったか。
さあ、皆さんで考えてください。笑
また、晴れ女つる姫はどこに行っても
「天気を見てから来られたの?」
と言われるほど、天候に恵まれていたようです。
沢山持って行った使い捨てカイロの出番はありませんでした。
ゆっくりと冬の北陸を歩き、おいしい海の幸を食べる・・・
やはりつる姫には、そう言う旅はできないのでしょうねえ。
でも、これが出来る健康と
家族の理解に感謝ですね。
おしまい
やれやれ。。というような旅に付き合ってくださり、ありがとうございました。
沢山の感謝をこめて つる姫
追伸ですが、もともとこの旅は
娘がイタリアに修学旅行に行っている間の
命の洗濯でした。
その娘も、無事帰国しました 。
もう一度行きたいほど楽しくて素敵な旅だったようです。
でもつる姫は
二度と北陸にはいかないでしょう。
いいえ、それは決して北陸がつまらなかった訳ではありません。
こんなすばらしいタイミングには
二度と巡り合えないと思うからです。
ありがとう、北陸の空と海と、北陸の優しい皆さん!