昨日、フィギュアスケートの羽生結弦さんが、競技から退き、プロのアスリートとして歩むという事で、会見を開かれました。
正直、私は羽生選手としての彼を、あまり好きではありませんでした。
それは、嫌いという事ではなく、言葉にするのがとても難しいのですが、彼の演技はもちろん、内面のレベルが高すぎるというか、ある意味、怖い、というような。
彼の見せる表情にも、彼は彼を演じている?というような違和感を覚えていました。
ほんと、うまく表現できなくてごめんなさい。
しかし、昨日の彼会見では、私が今まで見てきた彼の表情のどんな時より、金メダルを取った時より、素晴らしいお顔をされていた。
違和感のない心からの笑顔だった。
彼は、またひとつステージを上がった。
そんなような印象を受け、この先の彼の演技を実際に見てみたい、と思いました。
日本を背負って戦う、というような気持ちはなかったかもしれませんが、競技に出る限り、誰にも否定できない「結果」が残る。
勝つか負けるかは、相手との勝負ですし、フィギュアは、広いリンクの上で一人で演じる、私から見ればものすごく孤独な闘いのようにみえ、
その姿から、沢山の事を学ばせてもらっていました。
だから、フィギュアスケートが好きでした。
もちろん、プロになられても、ますます努力を重ねて、素晴らしい表現者となられる事でしょう。
羽生結弦さんの、内面の崇高さと人としての素晴らしさを見せていただきました。
魂のレベルが違いすぎて、苦手だったのかもしれません。
勝つべき相手は、自分自身なのだということも、思い出しました。
テレビのニュースは見ないのですが、昨日はたまたま5時にテレビをつけたら、会見が始まるところでした。
会見というと、何分か遅れて登場したりするものですが、彼は5時ぴったりに現れました。
最初は何かやりながら、聞いていたのですが、ふとテレビを見たら、今まで見たことのない彼の笑顔があった。
そこから、引き込まれて最後まで見ました。
これは観た方がいいぞよ、というお告げだったのでしょう。
心底清々しいお顔をされた彼を見れてよかった。
私のアンテナ、結構精度がよろしいようです。
今で彼を好きじゃなかった事が、逆に幸いしたのかもしれません。
娘と同学年の彼に、沢山教えられました。
ありがとうございます。結弦さん。
これからは、本気で応援したいと思います。
あなたの技も魂も、ますます輝くと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
感謝をこめて
つる姫