お寒うございます。
さて、昨日のお化けの話、皆さんはどう感じられたでしょう。
つる姫は、怖いお化けは見たことありませんが
今後も一生見ないと思います。 キッパリ
今日は去年訪れた一月の奈良、吉野山での
おバカな体験をひとつ。でもこれ、実は・・・
おバケな体験なのかもしれないのですよ。
一人旅3回目、おもな観光地は見て回ったつもりでしたので
今回は奈良の端っこまで行ってみようと
冬の吉野山まで行きました。
今回は奈良市内に泊ったので、吉野山の方までは
二時間くらいかかったのかな。
電車から降りてケーブルカーで吉野の山に入りました。
金峯山寺の蔵王堂です。
これは、日本の木造寺院の中で東大寺に次いで大きなものだそうです。
こんな山の上に!
昔の人は、マジすごいっすね 笑
ま、ここまではよかったのですが。
この寺の下の方に、学業成就のご利益のある神社があるようなので
行ってみる事にしました。
自分の頭がよくなりますように~と。
長い長い階段を下りました。
これをまた上るのは、絶対いやだと思うほど長い階段を下りきって
お参りした後、つる姫は駅でゲットした地図をみました。
地図によると、いま下りてきた階段を上らなくても
町に戻れる感じでしたので、山道を町に向かって歩き出しました。
しかしどうも、様子が変。
実家の山奥の道を歩いているみたい。
歩く人はもちろんつる姫1人。
車が一台通りすぎました。
つる姫は、徐々に不安になってきました。
この地図、おかしいかも。
すると、前方からタクシーが一台来ました。
先ほどの神社に行くのかなと思いましたが、客は見えません。
タクシー、帰ってこないかなあ。
でも、人乗ってなかったから迎えに行ったのかなあ。
つる姫は不安で押しつぶされそうになりながら
それでも、あの階段まで引き返す気はさらさらなく
町を目指して(いるつもりで)歩き続けました。
すると、後ろからさっきのタクシーが戻ってきました。
何故かまた、人は乗っていません。
呼びとめようかと思う前に、運転手さんが車を停めました。
「どこに行くんです?」
「この道、市街地にでますよね」
「ええっ!?出る事は出るけど2,3時間かかりますよ」
「ぎょぎょっ!!???この地図間違ってます?」
「ああ~~??これ変ですね~」 ドテッ!
貧乏なつる姫は、タクシー代の事を考えていました。
すると
「1500円で行ってあげますよ」
心を見破られたのだった。
「お願いします」
救いのタクシーに乗り込んだつる姫は
運転手さんと少し話をしました。
東京から来たとか、一人で来たとか。
しかし、走る車の窓から外を見ると
それは想像以上の山道でした。
マニュアルで言うと、セコンド(セカンド、2)、で上るような。
このタクシーが来なかったら、明らかに行き倒れていただろうと思いました。
あの長い階段で、ひと山を下っていたのです。
スタート地点の、金峯山寺に着いた時
あの山道はとても2、3時間じゃ無理だったろうなと思いました。
「助かりました!ありがとうございました!!!」
運転手さんは、さわやかな笑顔で白い手袋をはめた手をあげ
去っていきました。
いい人だ~。
が、後で思ったのです。
季節外れの吉野山の山道。
来るはずのないあのタクシーは、枯れ木のタクシー。
乗っていたのは、狸の運転手さん。(どっちか言うと、キツネより狸顔だった)
そして、つる姫が払ったのは
葉っぱのお金 爆
しかし、遭難しそうになったつる姫は
この後また、トンでもない行動に出たのです。
それはまた、次のお話。
この旅以来、
つる姫は自分がかなりの方向音痴になっている事に気づきました。
帰巣本能だけで生きておる。
よい一日を!
生きててよかった感謝をこめて つる姫