寒の入り

元旦の朝。何時ものように雀に餌をやる。２日に餌をやろうとして餌台を見ると食べた形跡
が無い。正月だから何処かで美味しい餌にありついたのだろうと考えた。
３日目の朝、友人が来ていたので二人で遊び歩いていたので雀のことは忘れていた。どうせ、うまい餌に釣られるような薄情者だからと。
４日目、餌は減ってない、鳩は来ていたようだが。散歩がてら近所の様子を探ってみるが何処にもいないようだ。夕方、薄暗くなって数羽の雀が来ていた。
５日目、朝から松の枝に止まって餌を待っている雀達がいた。
どうやら、彼らは寒さを凌ぐために正月を動かずに過ごしていたらしい。何だか愛おしくなって何時もの倍の餌をあげた。