ゆったり山登り

北海道で暮らす自然が好きで、山登りやカヌーを楽しんでいるのんびり者です。
日々の自然や人との触合いを書いて行きます。

王者の枝

2011-01-09 13:15:54 | 日記
昼頃、土手のケヤキを見上げると私の名付けた王者の枝に凛としてあたりを睥睨する鳥がいました。早速カメラを向けましたが、他の鳥では嫌がるのに平然としています。
今朝は寒気が激しく昼近くなっても緩みません。そんな中、彼一羽だけの世界を造っています。美しい姿でした。
帰ってから調べましたらどうやら「オジロワシ」のようです。

変なところに感心している感想文

2011-01-09 08:54:25 | 感想
やっと読み終えた「ユーラシアの双子」。作家の大崎喜生氏は札幌市生まれの現在53才の方。
主人公は姉妹の長女に19才で自殺され妻と離婚、50才で会社を退社する。煩悶する日々の中でふとしたことから、ロシアをシベリア鉄道で縦断、ヨーロッパを経由してポルトガルで終わる旅行を計画する。そして、最初の地ウラジオストックでレストランの娘から同じコースを先行する娘が旅の終わりに自殺するかも知れないから助けてやって欲しいと頼まれる。
彼はそれを自分の死んだ娘の導きを考え彼女に追いついて助けようとするシリアスなストーリーです。
列車ので同室になった10才位年下のドイツと日本を行き来して仕事をしている男に助けられながら旅を続けるのですが…。その道中、シベリア鉄道や途中に立ち寄る町での応対の悪さに二人の間で格言とおやじギャグが炸裂する。
「コルホーズもソフォーズも解体され」そして「野放図になった」
「私は今イルクースツにクースツ」
「チェミニまで見たチェミニ油田」
「モスクワにもう着くわ」
「ソ連みたことか」
長い旅に飽き飽きしている様子が分かるでしょう。
そして、ロシアの格言です。
“絶望には蝿がたかり 希望には蛆がわく”
どうにも動かしようもない現実に対して、駄洒落や格言で立ち向かうことが大人の知恵なのかも知れないと、りっぱなおやじである私は納得したのです。
これからは駄洒落の言えるおやじになるべく精進する次第です。