未来をよむ えびせん塾

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バイオエタノール対応車の日本への導入は,誰がブレーキかけてるの?

2009年09月15日 | Weblog
 それはおそらく,石油業界か自動車業界でしょうか。ガソリンは売れなくなるし,ハイブリッド車を折角開発したのに,ガソリン車を僅かに改良するだけのアルコール対応車に世間が流れて欲しくないといった具合でしょう。私の思い過ごしであることを真に祈り,これからは産業界からは一歩距離を置いた政治を行って欲しいものです。

 車で25%の炭酸ガス削減を行うのは簡単です。25%以上のバイオエタノールを混入すればよいと思います。そのアルコールは廃材を発酵させて作れば,その分の炭酸ガス排出量はゼロ換算。しかし,アルコールだって作るのに電力を消費しているし,廃材をトラックで運ぶにも化石エネルギーを使用しているので,炭酸ガス削減はその半分くらいかな?ただ,アルコールが不完全燃焼するとアセトアルデヒドを放出するので,環境汚染になる懸念もあります。しかし,これは排ガスを触媒処理すれば問題解決です。完全に燃焼せずに部分酸化すると酸にもなるので,排ガスラインの耐酸性も行わないと,今の配管では錆びちゃって穴があきやすくなるかなとも思います。完全燃焼させないと沢山のアルデヒドがでるのが課題です。アルコール車の排ガスについて分析したニュースが出てこないのは,ちょっとした驚きです。何も問題ないとは思えないのですけど。この点は皆さん注視しておきましょう。私が政治家なら(笑),廃材やセルロースを発酵させてつくるバイオエタノールやバイオブタノールを製造するラインの開発に数千億円程度つぎ込みたいです。3年後の実用化をめざし,車に使わなくても暖房にも使えるように,ガソリンスタンドでアルコールを販売します。問題はこれを再蒸留して販売したり飲もうとする輩が発生すること(笑)。その点ではブタノールが良いけど...。

 3年後の実用化を目指しますので,どうぞ清き一票を!^^