未来をよむ えびせん塾

理科好きっ子育成の一役を担えたら..。

★腹八分目が癌(がん)を防ぐ理由★

2010年04月14日 | サイエンス
 お腹いっぱいに食事をすると血糖値があがる。血糖値の上昇を出来るだけ少なくするには,少しずつ長い時間をかけて食事をするのが良いという糖尿病の専門家の話があります。カロリーを摂ると,それを体内で燃焼するだけでもラジカルというDNAを損傷させる物質が発生します。これもがん発生の一つの要因とも考えられていますが,本日お伝えしたいのは,

 ”お腹いっぱいに食事をすると血糖値を下げようとインスリンが多量に分泌させる。”

という点です。なぜこれががんと関係あるのかというとがん細胞はインスリンが大好物で,成長ホルモンのようなものだからです。みなさんの体には大きくならずにおとなしくしているがん細胞が潜在しています。だから,これを一生涯育てない事が重要という訳なのです。女性の乳房にあっては,高齢者では無数のがん細胞が病理学的検査で認められます。殆どの女性はこれが大きくならないだけなのです。がんは育っていくと,その過程で更に悪玉に変異していき,転移する能力も獲得していきます。

今日のポイントは,

”がん細胞はインスリンが大好物。血中インスリン濃度を上昇させない事が,がんリスクを下げる”

という事です。また,がん細胞は糖分(グルコース,ブドウ糖)も大好き。がんが大きくなると血液中のグルコースを主要なエネルギー源として更に大きく育ちます。がんに罹患した患者さんに対し,「しっかり栄養をとってください・」という始動は,治療的観点から考えると私は大きな疑問を感じます。
バーイバイ