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台北街歩き~迪化街、板橋茶芸館「逸馨園」、四四南村(台湾旅行2013)

2013年09月22日 | おもしろすぎる台湾

台湾旅行2013
台北街歩き~迪化街、板橋茶芸館「逸馨園」、四四南村

迪化街
台北では必ずここにカラスミや瓜子、梅干しなどの食料品を買いに来る。迪化街(ディーホァジェ)は買い物に便利なだけでなく、歴史的な家並み残っているので散歩していて楽しい。




この歴史的な建造物はいつもどこかで工事していて、観光用に修復・整備されているので、来るたびに観光スポットが増えている。淡水に行った帰り、捷運(MRT)の大橋頭駅で降り、迪化街の北の端から南へ歩いていたら、去年道路に面したファサード部分が修復中だった建物群の工事が終わっていて、内部にも入れるようになっていた。



煉瓦の内装やバルコニーなどがきれいに修復されていて、中にお店や展示などがあるわけではないが、あちこち巡ることができて、ちょっとした探検気分を味わえる。今まで道路から見ていただけだったが、道路に面した方とは反対側が広々としているのにビックリ。

これほどのスペースがあるならまだ内部では工事が行われているようだし、この先さらに観光スポットとしておもしろいものができてきそうだ。

窓からはいつもは道路から見上げていた家並みを見下ろす形で眺められた。


こうしていろいろな「発見」を楽しみつつ、いつものように「李亭香」で平安亀やパイナップルケーキを買い、道をずっと南下して食料品をいろいろ買い込んだ。来るたびにおもしろくなってくる迪化街。これからも要チェックスポットだ。

茶芸館「逸馨園」と板橋夜市
台湾では必ず行く茶芸館。おいしいお茶をいただきながら、街歩きの疲れをまったりと解きほぐす絶好のスポットは台湾旅行に欠かせない。

台北の茶芸館はいろいろ行った。「また行きたい」と思うところもたくさんあるが、「一度行ってみたい」ところもいっぱいあって、今回も初めての茶芸館となった。訪れたのは台北のお隣、板橋にある茶芸館「逸馨園」(イーションユェン)。夜市の真っただ中の茶芸館だ。

「超にぎやかな夜市に茶芸館?」と思ってしまうが、検索したサイトでは「外の夜市の喧騒がうそのよう」と紹介されているし、何より池を囲んだ伝統的な茶芸館というところに惹かれた。

捷運板南線の府中駅を出て縣民大道一段を歩くこと10分ほどのところにある南雅東路に入ると、そこはもう板橋夜市の入り口。賑やかな夜市を5分ほど歩くと「逸馨園」の小さな看板を発見した。なんだか日本の料亭とか老舗旅館のような雰囲気。中に入ると、イメージ通り古風な木造の建物が大きな池を取り囲むように佇んでいた。池には錦鯉がたくさん泳ぎ、滝の音も聞こえる。これはすごくよさげ!


案内されたのは掘りごたつ型のテーブルがある個室。席からは池がよく見えてとてもいい雰囲気。

茶芸館に来て時間があれば、お茶はやっぱり茶器を温めて何煎も楽しめる工夫茶でいただきたい。長居を決めこんで高山烏龍茶を頼み、お茶菓子もいろいろ注文した。

意識すれば夜市の賑わいが聞こえるが、ここには茶芸館ならではの静かな世界があってまったく気にならない。

広い茶芸館内を渡り廊下沿いにあちこち散策したり、子供たちは鯉に餌をやったり… おいしいお茶とお菓子をいただきながら、ゆったりした時間の流れのなかで過ごすまったりタイムは格別。2時間半も過ごしてしまった。お気に入りの茶芸館がまたひとつ増えた。


生菓子の明月水心捲(あん入り生ロール)がとくに美味!

「静」な茶芸館で英気を養ったあとは、「動」の夜市へ出陣!茶芸館を出るともう目の前でにぎやかな夜市が「動」の世界へ誘ってくる。


板橋夜市は「南雅夜市」とも呼ばれているが、いずれにしてもこの夜市の名前はガイド本にはあまり載っていない。「旅々台北」のサイトには「地元密着型の夜市」として紹介されているが、ここの夜市は賑わい・規模・店の種類の多さ、どれを取っても台北の夜市のなかでも行く価値大とみた。

大好きな胡椒餅をはじめ、魯肉飯や小龍包やスイーツも、食べ物の屋台がとても充実していて、どれを食べたらいいか迷ってしまった。胡椒餅、魯肉飯、香腸、炒飯、温春巻、バナナ入りクレープ、いろんな形の大判焼きなどなど、見ていてうまそうなを出来立てのやつを食べ歩いた。このお兄さんとお姉さんが作っているのは、「タイ風」温バナナ入りクレープ。


食べ歩きも楽しいが、常設のお店の椅子とテーブルでゆっくり食べることもできる。他の夜市もそうだが、ゲームもいろいろ揃っていて息子はまた夢中でハマっていた。



まだまだ食べたいものがあったが、お腹の許容量がそろそろ限界… 食べ歩きのしめくくりにフレッシュパパイヤジュースを飲んで帰路へ。この夜市は茶芸館も同じ場所で楽しめるというのも魅力。茶芸館とセットでリピーターになってしまいそうだ。

四四南村
台北では新しい観光スポットが次々と誕生している。最新のおしゃれスポットも多いが、僕がより惹かれるのは古くなった歴史的な施設を改修して観光用に甦らせたところ。四四南村もそんな場所だ。

ここに行く前に捷運の市政府駅で降りて地下街を歩き、阪急デパートのなかにある誠品書店で本(また中国語学習本。去年買ったのは取りあえず制覇した!)を買い地上に出ると、台北の新しいランドマーク台北101が目に飛び込んできた。

目的の四四南村はこのタワーの反対側にあるので、まずは台北101に向かって行くと、徐々に存在感を増してきた。

タワーのすぐ下まで来るとその高さにはやっぱり圧倒される。もちろん東京スカイツリーよりは低いが、台北101はビルなので存在感が大きい。毎年台北に来ているのに何を隠そう、このビルをこんなに間近で見るのは初めて。興味はあるが、4人で入るとなると入場料も高くて今まで一度も来たことがなかった。

今回は天気が良ければ台北101初体験を予定していたが、生憎の雨模様。下の噴水広場で噴水のショーをやっていたが行ったらすぐ終わってしまった。また次の機会に!

通り沿いにシェア・チャリンコのステーションがあった。登録すればきっと好きなところから乗って、好きなところに返せるのだろう。これは便利そう。


かなり歩いて到着した四四南村。ここには外省人と呼ばれている、終戦後に大陸からやってきた人たちが生活していた長屋が残っていて、それを、「信義公民館及び文化公園」という名でお店やレストラン、展示・イベント会場などの観光スポットとして改修・整備した。「旅々台北」によれば、中国青島にある四十四兵工場の従業員とその家族が住んでいるのでこの名前があるそうだ。


戦後、大陸各地からやってきた外省人が集まってできたこうした村はいくつもあったそうだが、その後の経済発展で取り壊され、ここも村自体は撤去されたが、4棟の長屋が残された。


長屋の間を歩いているととても懐かしい気分になる。どこかからカレーとか煮物の匂いが漂ってきて、おかあちゃんが「ごはんだよー」と子供を呼ぶ声が聞こえてきそう…


それもそのはず。ここも日本時代に建てられた家屋を外省人が改修して使っていたものらしい。

ショップでは台湾各地の民芸品や食材などが売られ、展示会場ではこの村の当時の様子を伝える写真やパネル、物品などが並ぶ。最新のアートを展示する特別展示会場もある。中央にある屋外広場にはテントが立ち、農産物や生活雑貨などが売られていた。

アマチュアカメラマンもたくさんいて、古くて新しい不思議な風景に熱心にシャッターを切っていた。人が住まなくなった古い村が新しい形でよみがえった。

古いものと新しいものが並び、絶好のコントラストを見せるのが台北101が入るアングル。台北にはこうした新旧を取り合わせた絵がなぜかよく似合う。

「帰って来たくなる」台北…
市政府駅からずっと歩いてきたが、更に15分ほどテクテク歩きを続け、毎年来ている小龍包のお店「明月湯包」までやってきた。お昼過ぎで店内は満員。お店の外でしばらく待って入れたのは閉店の少し前。危なかった…

台北に来たらやっぱりこれを食べないと帰れない! 何べん来ても、最初の小龍包を口に入れてハフハフ食べるときの感動は変わらない。


最高にうまい小龍包でお腹も満足して幸せ。この後は六張梨駅からMRTを利用して移動。中山駅で降りて、お茶屋さんの新純香、おみやげやさんの大友特産へ行った。

顔なじみ・行きつけのお店に入り、笑顔いっぱいで迎えてくれるお店の人に会うと「また帰ってきた」という気分になる。おしゃべりも楽しくてつい長居してしまうのはいつものこと。

そんなお店が台北にはいくつもある。お店の人たちは子供たちの成長の様子もわかっていて「大きくなったね」とか声をかけてくれる。大友さんでは娘が大学に合格した年にお祝いの品までいただいた。

右の写真は台北でいつも泊まるホテルの近くの朝ごはん屋さん。ここのお兄ちゃんとはFacebookでお友達になった。

今回はこのホテル「天成飯店」に泊まれなかったが、それでもこの朝ご飯屋さんに来たくて近くのホテルを探したほど。



台北に来れば必ず食べたいもの、訪れたいところがあり、会いたい人がいる。自分たちにとってもう第二のふるさとのような台北は、これからも何度でも「帰りたい」場所だ。

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