「レストラン」と言っても学生同志で高級レストランに入ることはまずないだろうということで、ここではカジュアルなレストランやクナイペ(Kneipe:居酒屋)、カフェの上手な使い方を紹介しよう。
お店に入るとき
入り口にあるメニューで内容と値段を見てから入ろう。"Menu"(定食)や"Tagesmenu"(日替わり定食)は値段もお手頃であまり妙なものは出てこないので安心。入ったら空いているテーブルについてウェイター/ウェイトレスが来るのを待つ。旅行ガイドにあるように「席に案内してもらうまで入り口で待つ」のは高級レストランのみ。カジュアルなレストランの入り口で待っていると待ちぼうけを食らう。
注文の仕方
注文の時は「何をいくつ欲しいのか」を明確に伝える。「1つ」、「2つ」は"einmal","zweimal"というように数の後に"mal"をつければいい。グラスワインが欲しいとき、ただ"Ein Glass Wein bitte"では不十分。"Einen Viertel(1/4L) Weißwein"とか"Einen Achtel(1/8L) Rotwein"のように量まで指定する。ものを頼むときは"Bitte"をつける習慣をつけよう。
ところでウェイター/ウェイトレスを呼ぶときは"Entschuldigen Sie, bitte!" とか"Entschuldigung"が無難。"Fräulein!"は禁句になって久しいし、"Herr Ober"も少々古臭く、どう呼んでいいかは当地でも話題にのぼることがある。
食事が来たら
"So bitte schön! Zweimal Wurstteller und einmal Schinkensalat. Guten Appetit!"などと注文した料理名を言いながら料理を出してくれる。お店の人から"Guten Appetit"と言われて会話集通りに"Danke, gleichfalls!"なんて答えるとウェイターが食事するわけではないので笑われる。"Gleichfalls" は相手も食べる場合につける。"Danke schön" "Danke sehr"と一言お礼を言おう。
支払い
食事が終わると"Hat's Ihnen gut geschmeckt?"と聞かれることが多い。まずくなかったら"Ja, Danke schön!"とにこやかに答えておこう。本当においしい時は"Ausgezeichnet!"なんて言ってほめておこう。支払いをしたい時は"Zahlen, bitte" "Wir möchten zahlen, bitte."などと言ってウェイター/ウェイトレスを呼ぶ。グループでまとめて払うときは"zusammen" 1人ずつ支払うときは"getrennt"と申し出る。レストランでもカフェでも日本のようにレジで支払いをすることはない。自分の席で担当の給仕の人に支払いをする。これはチップの習慣があるからだ。
チップ
気になるチップだが、ドイツ人に聞いても「学生だから払う必要はない。」という人と「チップは気持ち。対応が悪くなかったら多少の心づけは必要。」という人と意見が分かれる。スマートなチップの渡し方は支払い時に端数を切り上げてそれをチップとすること。例えば9ユーロの支払いだったら10ユーロ紙幣を渡して"Stimmt so."といえば、「これでOKです。1ユーロはチップでどうぞ」ということになる。14ユーロを支払う時"Fünfzehn, bitte!"と言って20ユーロ紙幣を渡すと「15ユーロ払います。おつりは5ユーロで結構です。」ということ。"Das ist für Sie"なんて言ってチップを手渡しすることはまずしない。チップはいいサービスへのお礼の気持ちだから、愛想の悪いウェイトレスにあげる必要はない。殆どの場合サービス料は請求金額に含まれているので、支払いの1割を越えない端数程度をチップの目安にするといい。
混んでいるお店では・・・
混んでいるお店は、はやっている証拠でそれ自体はいいのだが、ウェイターやウェイトレスが忙しいので注文するときも支払いをするのにも苦労する。集合時刻や出発時刻が迫っているときは本当にヤキモキする。やっと担当のウェイターがそばを通って"Entschuldigung!"と呼びかけても"Ich komme sofort."なんて返事をしたっきり全然現れないこともしばしば。それどころか聞こえないふりをされることすらある。まずは絶対に気づくように合図をすること。担当の人がなかなか来なければ別のウェイターを呼んでみることだ。カジュアルなレストランやカフェでは旅行ガイドに書いてあるほど担当給仕が厳格に決まっていないことが多い。
日本の食堂やカフェでは必ず出てくる水。
オーストリアやドイツ、スイスではお店に入るときと出るときはお店の人にGuten Tag!/Grüß Gott!(オーストリア・南独)/Grüezzi(スイス)、Auf Wiedersehen! (ドイツでは7~8割の割合でTschüß!を使う)と挨拶をするのがマナー。挨拶をすれば必ず返事が返ってくる。気持ちよく挨拶を交わそう。
閉店法 Ladenschlussgesetz
ドイツには小売店を守り、長時間労働を避ける目的で閉店法という法律があり、これによってお店を閉めなければならない時刻が決められている。閉めることが義務付けられているのは、日曜日・祝日、月~土の午後20時~翌朝6時、クリスマスイブの14時以降など。
ドイツの店員さん
ドイツの店員には、日本のような「お客様は神様です」的精神はない。 閉店10分前にもなれば商品を眺めているのにとっとと片付けられてしまうことも珍しくない。 こちらが丁寧に質問しても、「それは私の担当じゃないので知りません。」と言われて終わりということもしばしば。 親切な店員さんももちろんいるが、日本ではあり得ないような応対に出くわすことも覚悟しておくこと。別に相手は悪気があるわけではなく、どんなに無愛想な店員でもお客と冗談なんか言い合って大笑いしたりして、意外な面を見せることも多い。つまり相手はあくまでも自分と対等に接してくると思えばいい。
不良品やカビの生えていた食品の返品や交換も日本のように簡単ではない。でも泣き寝入りはダメ! キチッと言えば相手の対応も変わってくる。
ハガキは日本までドイツから0.95ユーロ、オーストリアからだと1.8ユーロ(封書と同じ)。封書の最低料金(20グラムまで)はドイツから1.1ユーロ、オーストリアから1.8ユーロ(ハガキと同じ)。
"Was kostet eine Postkarte nach Japan?" (何を(手紙か、ハガキか)どこへ送るのにいくらかかるかを聞く)
「水と安全はタダ」と言われるような日本で暮らす私達は、海外へ出かけても体に染みついた無用心さから脱皮することは、考えるほど易しいことではない。「外国は危ない」と最初のうちは警戒していても、何も起きない平穏な日々が続くと日本にいるときの無用心さがひょっこり顔をのぞかせてくる。
海外で被害に遭わないための「安全の3原則」(目立たない/行動を予知されない/用心を怠らない)というのがある。具体的にどんなことか、下の表を見てもらいたい。
・華美な身なり、目立つ格好はしない
・自分の行動予定をむやみに他人に話さない
・親しげに近づいてくる人物を無条件に信用しない
こうして見ると、普段日本では気にもかけずにやっていることがいかに多いかに気づくと思う。
・パスポートの残存期間を確認する
・パスポートの再発行がスムーズにできるように写真やコピーを準備しておく
・滞在先の文化、事情を調べておく
・心身両面における体調管理
・買い物時のレシート、クレジットカードやキャッシュカード使用時の控えの管理
・クレームを言うべきときはきちんと伝え、納得の行く回答や対応を求める
・現地の通行人の動き、乗り物事情等に気を配る
・何も危険な目に遭わないこと=安全である、と履き違えることなく最後まで注意を怠らないこと
・留守宅への連絡
・荷物の重量オーバー、日本への持ち込み禁止物等に気をつける
・クレジットカード使用明細のチェック
これらのチェック項目はプリントアウトして持ち歩き、時々確認しながら、安全で楽しい海外生活を送ってもらいたい。
現在ヨーロッパ11ヶ国の共通通貨として使用されている貨幣単位ユーロは1999年1月1日から口座間のやりとりや小切手など、数字の世界でのみでの使用ということで導入された後、2002年の1月1日からは実際のユーロ紙幣・硬貨の流通がスタートした。
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