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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

ティエラ・クリオージャ フォルクローレライブ

2022年06月16日 | pocknのコンサート感想録2022
6月11日(土)ティエラ・クリオージャ(Tierra Criolla)
~哲学堂と民族芸能のひびき~
哲学堂公園 絶對城
 
♪アンデスの夜明け
♪ コンドルは飛んでいく
♪ 3つのバイレシート
♪ 別れ
♪ この瞳、売ります

♪ ♪ ♪

♪ 貴方のサンバ
♪ ドン・ハイメに捧げるサンバ・カルペーラ
♪ プエンテ・カレテーロ
♪ ホセのカンドンベ
♪ カルナバリートのメドレー
【アンコール】
♪ トリニダから


【演奏】
ティエラ・クリオージャ(ギター:河野朗子/ケーナ、チャランゴ:河野英嗣/ギター、ケーナ:飛田茂実/チャランゴ、ケーナ、フルート:林龍生/ケーナ、サンポーニャ、ボンボ:糸井美樹子/バンドネオン:若林咲子/ボンボ、パーカッション:加清明子)



ティエラ・クリオージャのライブがまた哲学堂であると知り、駆けつけた。一昨年、コロナで演奏会が全くない日々が続き、ようやく再開されるコンサートがぼちぼち出るなか、まだまだ中止が相次いで心が荒んでいた時期、ティエラ・クリオージャのライブをリアルで聴くことが出来たのがどんなに有り難かったことか。大切な思い出を作ってくれただけでなく、フォルクローレの楽しさ、魅力を教えてくれたティエラ・クリオージャとの嬉しい再会。

今回も南米の様々な地域の多彩な音楽を披露してくれて、僕にとっては未知の国々への旅心が掻き立てられた。ノリのいいリズムで、お祭りのように皆が一緒になって陽気なパフォーマンスを繰り広げるのが基本だけれど、そこに独特の哀愁が漂う。バンドネオンの響きが郷愁を誘い、サンポーニャの激しい息遣いが心に刺さってくる。山羊の爪で作ったというチャフチャスやアルマジロの甲羅から作ったというチャランゴなどが、動物たちと共存してきた人々の生き様を伝える。

なかでも前半に聴かせてくれた「別れ(Cacharpari)」は、2本のケーナが交わす歌を、ギター、チャランゴ、パーカスなどのリズム系が優しくサポートして、旅立ちの日に送るのにふさわしいしっとりとした味わいが胸に沁み、「コンドルは飛んでいく」は、有名なメロディーからの展開がまた哀愁を帯びてよかった。

前回は感染対策の観点から控えたというヴォーカルが沢山入ったのも嬉しかった。フォルクローレには歌がよく似合う。思いをストレートに言葉にして、自然連鎖的に歌声が広がり、バンドの一体感を高め、そのノリが聴き手にも伝わってきた。聴き手も手拍子で演奏に参加。変拍子的なリズムで最初は戸惑ったりしても、軌道に乗れば一体感が高まってきて、哲学堂の古建造物「絶對城」の小さな空間が熱気に包まれた。
「哲学堂と民族芸能のひびき」のイベントでは、南米の民族音楽やインドネシアの伝統芸能がシリーズで紹介されて全て無料。この日はティエラ・クリオージャのライブの前に、宇宙館で行われたジャワ舞踏も観ることができた。ガムラン音楽の調べに乗って、エキゾチックで華やかな衣装を纏った2人の女性による細やかな所作と、大胆でしなやかな動きを織り交ぜた優美で妖艶な踊りに酔いしれた。


ティエラ・クリオージャが奏でるフォルクローレ 2020.7.19 哲学堂公園宇宙館
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