2015年12月23日(水)
就職した年に、職場の同じ係の人達から誕生日にモンブランの万年筆をもらった。
書き心地が良くて、30年以上大切に使っていたその万年筆が、2年前にペンの上部がペン先もろとも壊れて、バラバラの無惨な姿に。。
都内のデパートに入っているモンブランショップに持ち込み修理の見積もりを依頼したら、日本では修理できないのでドイツに送ることになるが、直る保障もなく、仮に直ったとしても5万円ぐらいかかるという結果となった。
ドイツのモンブランショップに直接持っていけばもう少し安くなるかも知れないと聞き、去年ドイツに行ったときに、デュッセルドルフ空港内のモンブランショップで訊ねてみた。
「これはあまりに古くて、修理はまず無理でしょう。」
やっぱりダメか・・・
「ドイツでは古いものを繰り返し修理して長く使う文化があると思ったので期待したんですが・・・」
「それは確かにそうですが、壊れ方もひどいし、日本へ送るとなると郵送料がいくらになるかもわかりませんし・・・」
「ダメなら処分して頂いても構わないので、預かるだけ預かって調べてもらえませんか。」
「わかりました。ではお預かりましょう。いずれにしても必ずご連絡します。約束します!」
「約束します」という言葉を信じて連絡を待っていたが、1年近くたっても連絡は来なかった。
忘れられたか?捨てられたか?
でも諦めきれず、今年もドイツへ行くことになったので、こちらからメールしてみたら、すぐに返事が送られてきた。
「いいお知らせです。万年筆、修理できました。修理代は50ユーロで済みましたよ。お金を振り込んでもらえたら、ベルリンで滞在しているホテルにお送りします。」
万年筆が直ったというのは信じられないほど嬉しい知らせだったが、問題は海外送金。
すごく面倒臭い上に手数料がバカにならない。ヘタすると修理代ぐらいかかってしまう。
今回の行き先はベルリンなので、デュッセルドルフまで行くことはスケジュール的にも無理。
事情を説明して、例えばベルリンのモンブランショップで受け取れないか、と相談すると
「ではあなたを信用して、私が修理代を立て替えて品を受けとり、万年筆をホテルに送ります。一緒に返信用封筒を入れておくので、そこに50ユーロを入れて私まで返送してください」
同じドイツ国内なのに別の支店にモノを転送することはできないの?と思いつつ、その方法でお願いすることにして、ベルリンのホテルの宛先を知らせておいた。
それから約2週間後、ベルリンのホテルに着くと、きれいに修理されて新品みたいに生まれ変わった万年筆が、立派なケースに入って届いていた!インクカートリッジのおまけまで付いて。
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試し書きしてみると、使い慣れた感覚で気持ちよくスラスラ書くことができた。
同封されていた返信用封筒には切手も貼られていて、そこに書かれた宛名は、対応してくれた人のプライベートのアドレスのようだった。
会社としてというより、お金がちゃんと送られる保障もないのに、個人的に修理代を立て替えて万年筆を送ってくれたんだな。
連絡がずっと来なかったのでちょっと疑ってしまっていたことを後悔した。
お礼の印に準備しておいた日本の綺麗なカードに、蘇った万年筆でメッセージを添え、お金を入れてベルリンの町中のポストから投函した。現金を普通郵便で送ったのでちょっと心配だったが、お金は無事に届いたと連絡が来た。よかったよかった!
年賀状を出す時期になり万年筆は大活躍。これから一生使えそうだ。大切にしよう。
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就職した年に、職場の同じ係の人達から誕生日にモンブランの万年筆をもらった。
書き心地が良くて、30年以上大切に使っていたその万年筆が、2年前にペンの上部がペン先もろとも壊れて、バラバラの無惨な姿に。。
都内のデパートに入っているモンブランショップに持ち込み修理の見積もりを依頼したら、日本では修理できないのでドイツに送ることになるが、直る保障もなく、仮に直ったとしても5万円ぐらいかかるという結果となった。
ドイツのモンブランショップに直接持っていけばもう少し安くなるかも知れないと聞き、去年ドイツに行ったときに、デュッセルドルフ空港内のモンブランショップで訊ねてみた。
「これはあまりに古くて、修理はまず無理でしょう。」
やっぱりダメか・・・
「ドイツでは古いものを繰り返し修理して長く使う文化があると思ったので期待したんですが・・・」
「それは確かにそうですが、壊れ方もひどいし、日本へ送るとなると郵送料がいくらになるかもわかりませんし・・・」
「ダメなら処分して頂いても構わないので、預かるだけ預かって調べてもらえませんか。」
「わかりました。ではお預かりましょう。いずれにしても必ずご連絡します。約束します!」
「約束します」という言葉を信じて連絡を待っていたが、1年近くたっても連絡は来なかった。
忘れられたか?捨てられたか?
でも諦めきれず、今年もドイツへ行くことになったので、こちらからメールしてみたら、すぐに返事が送られてきた。
「いいお知らせです。万年筆、修理できました。修理代は50ユーロで済みましたよ。お金を振り込んでもらえたら、ベルリンで滞在しているホテルにお送りします。」
万年筆が直ったというのは信じられないほど嬉しい知らせだったが、問題は海外送金。
すごく面倒臭い上に手数料がバカにならない。ヘタすると修理代ぐらいかかってしまう。
今回の行き先はベルリンなので、デュッセルドルフまで行くことはスケジュール的にも無理。
事情を説明して、例えばベルリンのモンブランショップで受け取れないか、と相談すると
「ではあなたを信用して、私が修理代を立て替えて品を受けとり、万年筆をホテルに送ります。一緒に返信用封筒を入れておくので、そこに50ユーロを入れて私まで返送してください」
同じドイツ国内なのに別の支店にモノを転送することはできないの?と思いつつ、その方法でお願いすることにして、ベルリンのホテルの宛先を知らせておいた。
それから約2週間後、ベルリンのホテルに着くと、きれいに修理されて新品みたいに生まれ変わった万年筆が、立派なケースに入って届いていた!インクカートリッジのおまけまで付いて。
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試し書きしてみると、使い慣れた感覚で気持ちよくスラスラ書くことができた。
同封されていた返信用封筒には切手も貼られていて、そこに書かれた宛名は、対応してくれた人のプライベートのアドレスのようだった。
会社としてというより、お金がちゃんと送られる保障もないのに、個人的に修理代を立て替えて万年筆を送ってくれたんだな。
連絡がずっと来なかったのでちょっと疑ってしまっていたことを後悔した。
お礼の印に準備しておいた日本の綺麗なカードに、蘇った万年筆でメッセージを添え、お金を入れてベルリンの町中のポストから投函した。現金を普通郵便で送ったのでちょっと心配だったが、お金は無事に届いたと連絡が来た。よかったよかった!
年賀状を出す時期になり万年筆は大活躍。これから一生使えそうだ。大切にしよう。