今日は中秋の名月で日本でも月見をしたり、月見団子などをお供えをしますね。日本の中秋節の行事の事は詳しくありませんので、韓国の行事を紹介します。
韓国の中秋節と言っても、私が幼い時代の懐かしい中秋節の話になるので、今とは違うと思いますが。韓国語では今日を「チュソク」と言います。お正月と同じように、家族や親戚一同に集まる日でもあります。親戚が多かったり大家族の家には何日も前から御馳走を準備したり、皆貧しかった時代で、今のように新しい服を着る機会があまりなかったからでしょうか、お正月には「ソルビム」、中秋節には「チュソクビム」といい、新しい服を親から買って貰いました。服だけではなく、新しい靴や、肌着まで揃えてくれました。韓国は名節には朝早く、先祖に供え物をして感謝の気持ちで、お礼を捧げる「チャレ」という伝統行事があって、心は勿論、身体もきれいにと母が言っていたので、服も新しくしてくれたと思います。子供たちは正月にもお年玉をもらうけど、中秋節にも久しぶりに会った親戚から、小遣いをもらうので、何より嬉しかったです。いまや、美味しい物も、新しい服や、靴、おもちゃも、いつでも買って貰うし、小遣いだって、昔にくらべれば充分過ぎるほど貰えます。もう、子供たちにとって中秋節は楽しくも、嬉しくもなくなったでしょう。もしかしたら、核家族に慣れた今の子は馴染みのない親戚との付き合いなど、鬱陶しくて、名節嫌いな子供が居るかも知れません。心配です。