情けは人の為ならず

コタの新しいポスターを作りに来てくれた下の娘が

「私の死にそうになりかけた話ししたっけ？聞いてよ」と・・・。

娘は、通勤に京急を使っています。

その日は、JRが事故か何かで電車が止まりJRの乗客が京急に押し寄せ

電車は超満員状態で、一人のおばさんが乗って来たが弾きだされてホームへ

おばさんが「この電車に乗らないと駄目なの～」と言ったので

娘は、そのおばさんの手を引っ張って乗せてあげたそうです。

電車が走りだすとドア付近にいた娘は顔も手もドアに押しつけられ

身動きが出来ない状態になり、頭を過ぎったのが次の駅でドアが開いたら

間違えなく自分はホームに倒れ込み、将棋倒しになり怪我どころではなく

確実に死にいたるかもと思った瞬間

「ドアが開いたら倒れちゃう」と声に出して言ってたそうです。

その声をさっき助けたおばさんが聞いていて、

「ドアが開いたら前の娘さんが倒れちゃうから押さないで」と何度も大きな声で叫んでくれ

その声で車内にいた人も危険を感じたのか娘に圧し掛かっていた力がすっとなくなり軽くなって

横にいた男性が腕を掴んでいてくれ、ドアが開いても倒れずにすんだそうです。

その時、娘がつくづく感じた事「情けは人の為ならず」だったとか・・・。

おばさんが大きな声で叫んでいてくれなかったら・・・今でもぞっとすると言っていました。