コトありで考えたこと

能登を想う

元日に能登半島を襲った大地震。

元旦から眩暈を起こして寝ていた私も、400kmほど離れているのに、
長い不気味な横揺れを感じて飛び起きたくらいだったので、
現地での揺れは想像を超えるものだったと思う。

富山の友人は津波警報を受けて、最初の夜は高台の学校の駐車場で
車中泊をしたらしい。

金沢の友人はここ何年か音信不通になっていたが、
崖崩れで家がひっくり返った地域に近いので、心配していた。

メールアドレスが変わっていないことを願ってメールしてみたら、
すぐに返信が来て、無事ということがわかってホッとした。

余震が続いているので、落ち着かないけれど、
とりあえずライフラインと物流は大丈夫とのこと。

こういう時、遠方にいると本当に何もできない自分が歯がゆい。

足りないものがあればこちらから送るよ、と言いつつ、
電信柱が倒れたり、家が崩れたりしている地域では、
物資も陸路では届きにくいだろうし、配達をする人手も足りないと聞く。

テレビの前で悲しいニュースを見ながら涙したり、呆然としたり、
南海トラフ地震も必ず来ると言われているから、備えておかなければと
必要なものをチェックしたりしながら日が過ぎていく。

そして日が過ぎるにつれて、悲しいことに犠牲者数が増えていく。

北陸が好きで、昨年の春に北陸の山代温泉と金沢に行った。
秋には白山と勝山にも行った。
何年か前には能登半島も旅した。

能登半島は想像以上に長細く、金沢から車で行けども行けども、
なかなか輪島にたどり着かなかったこと、輪島で車を降りたら、
トンビがピーヒョロロと鳴いていたことなどを思い出して、
今その平和な景色が一変してしまっている現実に心が痛む。

門前町で泊まったお料理のおいしいホテルもよく覚えている。
あのホテルは海が近かった。
津波の被害はなかっただろうか、心配になる。

何をしていても、心は能登に飛んでいる。
今日も能登を想う。

 

(1月12日 紫乃 記)

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