今どき珍しく社員旅行のある会社に勤めているため、
今年はタイのバンコクに旅行にいった。
旅行先のセレクトは総務課の担当者が行うのだが、
今年のラインナップは沖縄・台湾・タイで、
沖縄と台湾は何度か訪れたこともあり、
いったことのないタイを選択した。
夕食以外は自由行動のため、タイ人のガイドを雇い、
トラと写真を撮ったり水上マーケットで
船に乗りながらお土産を漁ったり、有名な寺院を見て回った。
観光地までひたすら高速道路を走っていると
突然田んぼが見えてきた。
ガイドに聞くと田んぼではなく塩田とのことだった。
海に面した地域のため、塩を作っているらしい。
道路沿いには一生分かと思う大量の塩が袋詰めされ、
売られていた。みんな見向きもせず通り過ぎていく。
塩田を管理しているあの男性は、
ここまでどうやって通っているのだろう。
徒歩か、車か、バイクか。
塩田の管理は何時から始めて、何時ごろ帰宅するのだろう。
何年塩田で働いているのだろう。
自分の持ち物なのか、雇われているのか。
毎日どれくらいの塩が売れるのだろう。
想像していると飽きないし楽しい。
旅行にいくと、
普段考えつかない暮らしを空想する余裕ができて、
それがストレス発散になっている。
バンコク近辺の塩田で塩をつくる生活。
日本人観光客を案内する生活。
象使いの人生に、象にのってはしゃぐ日本人。
人間の生活は多様性がありすぎて面白い。
まだまだ自分が知らない生活がたくさんあることにわくわくする。
帰りの飛行機のなか、来年もこんな時間がたくさんもてるよう、
一年何事もなく過ごせたらと思った。
(12月26日 冬雨 記)
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