若く見える人の秘密は腹八分目？

実際の年齢よりもずっと若く見える人が世の中にはいますが、これは、食べ物を毎日どれだけ食べてきかが影響を与えているようです。

アメリカの「サイエンス」という科学雑誌に、2009年7月に載った論文があるんですが、サルを使ってある実験をしたそうなんです。
その実験というのは、毎日好きなだけ餌を食べさせたサルと、30％ぐらいのカロリー制限をしたサルがどう変わるかを、20年以上観察し続ける、というものです。

結果はどうなったかというと、写真を見ると違いは一目瞭然です。

好きなだけ食べたサルの写真を見ると、老化が進んでいるように見えます。顔がしぼんでいて、毛も抜けています。姿勢も悪いです。30歳くらいになるとほとんどが老化に関連した病気を持っていたそうです。

これに対して、カロリー制限をしたサルは、若々しい印象です。顔がひきしまっていて、毛はふさふさ。姿勢もいいです。平均寿命に達しても、病気のないサルの方が多かったそうです。

　この実験では腹7分目ですが……要するに、毎日食べたいだけ食べるよりも、腹七分目、八分目ぐらいにしたほうがずっと健康で、見た目も若々しくいられる可能性が高いんじゃないか、ということです。

そもそも、毎日食べたいだけ、満腹になるまで三食食べてる人って、あまりいないかもしれませんけどね……。たまにはそういう日があってもいいと思うんですけど、日々の生活は少々控えめにしたほうがいい、っていうことでしょうか。

それにしても、食べ物を毎日どれだけ食べたかで、何十年もたってこんなに老化現象に差が出るというのは驚きです。