#「むかし・あけぼの」 新着一覧
「20」 ②
・行成の君は、でも、どんな呪詛にも悲劇にも、関係ないような明るい、端正な容貌の殿方でいらっしゃるしかし、態度が重々しく、真面目でいられて、趣味も地味でいらっしゃるから
「20」 ①
・長徳三年(997)の夏は暑かった都では物価が上がって、暮らしにくいという飢え死にする貧民...
「19」 ⑤
・主上(一条帝)は、もう一刻でも離すまいと、なさるかのように、夜はひしと定子中宮のおそ...
「19」 ④
・姫宮は、脩子というお名になられ、乳母も決まった日々、すこやかでお元気である姫宮の泣き...
「19」 ③
・中宮がご出産された若宮は、すこやかな姫宮さまだった(皇子さまだったらよかったのに)と...
「19」 ②
・その夜、中宮は私をお側に呼ばれて、「わたくしはあの時、世を捨てるつもりでいたけれど、...
「19」 ①
・三条の自邸へ帰って私は、四、五日、呆然と過ごした中宮からの忍びのお便りも、ここしばら...
「18」 ④
・数日後、夜遅く門を叩く者がある無礼といっていいほど、荒々しい小さい邸なのに、何だって...
「18」 ③
・ところで経房の君が、この隠れ家へ来られたのは、中宮側の情報をもたらして下さる、ためで...
「18」 ②
・それにしても私は、女同士の陰湿なひめごと、耳打ち話、しみったれた思惑に、くさくさして...
「18」 ①
・私はもう長いこと、里下りをしているしかもいま居る邸は、世間には隠している中宮の御前に...