よく
旋盤作業も、
絵のように緻密に
と、求められます。
たとえ下絵を描いて
寸法出して
必死に旋盤作業をしても何度かイメージと合わなければ没。
削るうちにこちらの方が滑らかで灯台らしいかなぁと想えば
削りながら修正します。


写真では下寸法と木のオブジェクトは木が大きく見えますがそれは立体だからで
実際には幅も高さも寸法通りなのです。
旋盤で表現する時は時に
絵よりも見た目大きく感じる事も計算に入れて表現します。
人の目は立体を見るとき錯覚を起こします。
2次元の絵の世界では
大体がイメージのまんまなのでとても楽ですけれども
ひとたび3次元構成となりますと
下絵のイメージとはそのとおりにすればかけ離れます。
目の錯覚を計算に入れて
造形はしなくてはなりません。
ただ寸法通り型通り正確に
とやってしまえば、作品はただの構築物になり
表現としては下です。
私はこういう3次元構成にいつも悩み苦しみます。
型を作ったら同じ物はどんどん作れるだろうとみんなに言われるけど
それは違う。
違う樹種を使いますと
色彩や木肌により大きく見えたり小さく見えたりしますから
樹種が変わると微調整しないととんでもないです。
それは違和感に繋がります。
それに小さな窓を付けてリアルに。
よく言われます。
糸鋸の刃を限界まで薄くしてもらい
それでフライス加工をするように切削しないと1ミリ×2ミリくらいの小さな窓の孔は開けられない。
レーザーですれば簡単ですがみんな焦げてしまう。
硬い木はレーザーには向かない。
同じような柔らかい木でレーザー加工すれば
画一的で大量生産の商品になってしまう。
それは嫌なのです。
手仕事の限界に挑戦してこそ作品なので。
まだまだ未熟ですけど
それでも少しずつでも成長したいから
とにかくこんな旋盤でも
デザインを推敲しながらですと半日以上かかることはザラです。
どんなに慣れて習熟しても
木が相手ですから
画期的に速くなる作業はありません。
旋盤の回転数も作業により様々。
刃物を慎重にあてながら切削していく作業は
焦ればとんでもない事になりますから
何回やってもやはり慎重にします。
細かい事を増やせば
何にも出来ない頃の雑な切削よりもなお時間がかかります。
木工をご存知無い方は案外慣れたら早いだろう、半分の時間で出来るだろうと皆さん口を揃えて言われます。
しかし
半分の時間でするのは
大型の3D旋盤を導入して、その3次元図面をコンピューターで入力する他ありません。
何千万もする大型機械の導入すれば初めて
複雑な旋盤作業も自由自在に
同じものを百個でも作ることが出来るわけです。
それはきっと作家の世界では無いのでしょう。
私はそのような世界は作れない。
だからこそコツコツ。
毎日コツコツ。
地味だけど楽しい世界なんです。
理にかなった事は基本。
創作はちょっと理屈からはみ出した世界もあるので困ります。
がんばるけど。
だから普段は
新しいデザインで
毎回どんどん作るんです。
それが一番幸せで
それが一番早いんです。
不思議だけど。
心が楽しくのびのびしていたら
何にも気にすることもない。
私がつまらない事で停滞する時は
きっと同じものを作るほうが楽だと言われちゃうのでしょうね。
それは本当は違うけど。(笑)
その方が楽しくなくて苦しい。
2度としたくないなぁと想うくらいギリギリがんばって作るからですね。(笑)多分。
偶然できちゃった難しい事もある。
あと何回しても失敗したり。(笑)
だからのびのび作ろう。
今の限界をがんばる。
2度としたくないなぁと想うくらいがんばるわけです。
そうしたらその時の一番が作れますね。きっと。
明日は明日の限界。
明後日は明後日の限界までがんばる。
それでいい気がします。