古今和歌集 1007
うちわたす をちかたひとに ものまうすわれそのそこに しろくさけるは なにのはなぞもうちわたす 遠方人に もの申すわれそのそこに 白く咲けるは 何の花ぞも よみ人知らず&nb
古今和歌集 1001
あふことの まれなるいろに おもひそめ わがみはつねに あまくもの はるるときなく ふじのねの もえつつとば...
古今和歌集 0996
わすられむ ときしのべとぞ はまちどり ゆくへもしらぬ あとをとどむる忘られむ 時しのべとぞ 浜千鳥 ゆくへも知らぬ 跡をとどむる...
古今和歌集 0994
かぜふけば おきつしらなみ たつたやま よはにやきみが ひとりこゆらむ風吹けば 沖つ白波 たつた山 夜半にや君が 一人越ゆらむ...
古今和歌集 0989
かぜのうへに ありかさだめぬ ちりのみは ゆくへもしらず なりぬべらなり風の上に ありか定めぬ 塵の身は 行くへも知らず なりぬべらなり...
古今和歌集 0988
あふさかの あらしのかぜは さむけれど ゆくへしらねば わびつつぞねる逢坂の 嵐の風は 寒けれど 行くへ知らねば わびつつぞねる...
古今和歌集 0987
よのなかは いづれかさして わがならむ ゆきとまるをぞ やどとさだむる世の中は いづれかさして わがならむ 行きとまるをぞ 宿と定むる...
古今和歌集 0984
あれにけり あはれいくよの やどなれや すみけむひとの おとづれもせぬ荒れにけり あはれ幾世の 宿なれや 住みけむ人の おとづれもせぬ...
古今和歌集 0982
わがいほは みわのやまもと こひしくは とぶらひきませ すぎたてるかどわが庵は 三輪の山もと 恋しくは とぶらひ来ませ 杉立てる門...
古今和歌集 0981
いざここに わがよはへなむ すがはらや ふしみのさとの あれまくもをしいざここに わが世は経なむ 菅原や 伏見の里の 荒れまくも惜し...
古今和歌集 0975
いまさらに とふべきひとも おもほへず やへむぐらして かどさせりてへ今さらに とふべき人も 思ほへず 八重葎して 門させりてへ...