漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0988

2022-07-14 06:33:20 | 古今和歌集

あふさかの あらしのかぜは さむけれど ゆくへしらねば わびつつぞねる

逢坂の 嵐の風は 寒けれど 行くへ知らねば わびつつぞねる

 

よみ人知らず

 

 逢坂の関に吹きすさぶ風は寒いけれど、これからどこへ行くともあてのない自分は、わびしいと思いながら寝るのだ。

 行き先を定めない旅は気ままでもあるが寂しくもある。そんな旅の途上、嵐が吹き荒れる夜に一層わびしい気持ちが増しての詠歌です。



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