漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0987

2022-07-13 06:23:51 | 古今和歌集

よのなかは いづれかさして わがならむ ゆきとまるをぞ やどとさだむる

世の中は いづれかさして わがならむ 行きとまるをぞ 宿と定むる

 

よみ人知らず

 

 移り変わるこの世に、変わらぬ我が家を求めるのは無理なこと。足の向くままに歩いて、辿り着いたところを住まいにしよう。

 第二句の「さして」は「それと指定して」の意。無常な世に対してただそれを憂うるのではなく、「それならそれで私はこうする」とと歌い上げる力強さを感じさせますね。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。