ホーヘンスの相談室（森川隊員-1）

本日の相談者
森川隊員
元23世紀航時管理局　21世紀部　アジア東部課　現在は　スタジオ　バガボンド　開発員兼パトロール隊員

西暦2220年に無事戻ることが出来ました。これも渡辺チーフ、おっと今は渡辺社長のお陰です。

さて、従来のスマート　ホッパーは過去にはホッピング出来ますが、未来へはいけませんでした。
ところが、渡辺社長とHGPS Version2の開発中に未来へのタイムラインを発見しました。
それで、開発方針を変更し、スマート　ホッパー2(SmartHopper2)を開発することになりました。
これで、未来へもいけるかもしれない。今でもあの日のことははっきりと覚えています。

そして、約７年後にSmartHopper2が完成。そして、23世紀最後の年、私一人で2300年の日本地方へホッピング。
ところが、人間がいない。もっと、上空へ上昇し、地球全体をみたのですが、どこにも人間の姿がない。
何故？西暦2220年現在、第3次世界大戦もおこらず、異星人の侵略もなかった。正体不明のウィルスの発生もない。その後に何かあったのか。

確かに、23世紀の世界は21世紀に比べると、大きく変わりました。日本という国は、2050年に九州地方は中華人民共和国倭族自治区、本州は中華人民共和国日本省、北海道はアメリカ合衆国日本州、沖縄は中華人民共和国台湾省琉球特別自治州。と、分断されてしまいました。
お隣の朝鮮半島では、2037年に朝鮮民族の悲願であった民族統一がなされ、高句麗連邦という1国家2体制という国ができました。

で、1年毎に過去へさかのぼると地球に異変が発生したのは、2232年であることがわかりました。
地球中の人間がただ倒れていく。上空から見ていると、何というでしょうか、生きていくという意志をなくしたように。
続く.....