I am NOBODY! Who are YOU? ~ ぽーぽー的ACIMブログ『エセー』 ~

“ひとのフリ見て我が(ego)フリ直せ” ナマケモノ系acimerの
『NO』奇跡のコース×奇跡講座×奇跡の道なエセー

Wild nights, World nights !

2024-02-03 | homeworks
俺の寿命は もう僅からしい。
10年先の未来のビジョンが 全く浮かばない。
という事は、私は10年以内に死ぬという事だと思う。

だから 私の命を、
言葉で表現できるものは 全てあなたに伝えたい。

    「遺したい」
                   



ALONE to ALONE feat. lasah / sasakure.UK



・・・If I shouldn’t be alive


なぜだか、いつもなら 選ばない 
チョコレートの たっぷりかかった あまいドーナツが 食べたくなって 

スタバのいつものお気に入りの席で かぶりついていると
ふと あのおばあちゃんの事を 思い出した。



If I shouldn’t be alive
 わたしがもう生きていなかったら
When the Robins come,
 駒鳥たちがやって来た時
Give the one in Red Cravat,
 やってね、赤いネクタイの子に、
A Memorial crumb.
 形見のパン屑を。




If I couldn’t thank you,
 深い眠りにおちいって
Being fast asleep,
 わたしがありがとうをいえなくっても
You will know I’m trying
 わかるわね、いおうとしているんだと
Why my Granite lip!
 御影石の唇で!



    あまくて にがい
     あの「ひ」の あなたは
    もう 此処には いないのにね。

 

King Gnu - 泡 -



学生の頃 

ホームスティをしていた
アメリカ東部の小さな田舎町、 ある老人ホームを慰問したとき

おぼつかない英語で ひとりひとりと 言葉を交わしていたら
そのおばあちゃんが いました。

着古したセーターを何枚も重ねて 着ぶくれた 
車椅子の彼女は 私を見るなり ものすごい勢いで 喋りだしたんです・・・


I held a Jewel in my fingers —
 わたしは手に宝石をにぎりしめ
And went to sleep —
 眠りにつきました
The day was warm, and winds were prosy —
 日は暖かで、風はおだやか
I said " 'Twill keep" —
 わたしは いいました「なくしはしないわ」




I woke — and chid my honest fingers,
 目が覚めてわたしは愚直な手を叱りました、
The Gem was gone —
 宝石は失せていました
And now, an Amethyst remembrance
 それでいま、紫水晶の思い出が
Is all I own —
 わたしにあるすべてです


彼女が 何を いっているのか  わたし さっぱりわからなかった。

なんとか 聞き取れた単語から 自分のこと、
これまで生きてきた 自分の 物語じんせいを 喋っているんだな、って事だけは わかった。


 とても かなしかった。

   空っぽの目のあなたは 私が みえない。私を みない。

   貴女の求めているものが
   わたしには  わからない。 わかってあげられない

             無知で 無力な人間チごだったから。



sasakure.UK - Fantasia for Piano Dedicated to The Trash-Heap Princess


 
慰問したその日は ある入居者の 誕生日

そのひとのために みんなで 「ハッピーバースディ」を 歌って、
一緒に バースディケーキを 食べました。

誕生日を迎えた 貴方が
どんな 顔かたちのひとだったか 私 すっかり 忘れてしまった。

それなのに わたし 
  あの「ひ」 のことを はっきり覚えてた・・・・・・



Tell all the Truth but tell it slant —
 真実をそっくり語りなさい、しかし斜めに語りなさい
Success in Circuit lies
 成功はまわり道にあります
Too bright for our infirm Delight
 わたしたちのひ弱な喜びには明るすぎます
The Truth's superb surprise
 真実のもつ至高の驚きは




As Lightning to the Children eased
 丁寧に説明すると 子供たちも
With explanation kind
 稲光りが怖くなくなるように
TThe Truth must dazzle gradually
 真実はゆっくりと輝くのがよいのです
Or every man be blind —
 さもないと誰もかも目がつぶれてしまいます



 
あの「ヒ」 かんじた

うつほ 白の空間
焦点のあわない 白濁した たくさんの目

血の気のない 白くたるんだ皮膚をした 
みな同じ 蝋人形のような たくさんの老人の顔と

一緒に食べた あの どくどくしい 極彩色のケーキの味を!




 傷に 気付かない限り、
 傷を 癒すことは出来ない。

 俺は 様々な傷を負って生きてきた。
 だが、それを乗り越える道を選んできた。

 傷を癒す道は、とても辛いことが多い。

 「癒し」「ヒーリング」 という言葉を聞いて、
 甘美で 優しい世界をイメージする人が多いかもしれないが 

 そんな 甘いものではない。




何故なら、
自分の傷に 向き合う事だから。
その痛みを 真に理解する道だからだ。

 俺がやってきたのは、それだけだ。
 特別なことではない。

 自分に対する誠意として、
 当たり前のことを 続けてきただけだよ。笑



うん。

あの極彩色のケーキみたいな味のする
このドーナツのせいには もう 私にはできない。しない。




君が居なくなった日 ( 有形ランペイジ Yuki Kishida Piano cover )



あれから ながい年月としつき この私を いきてきた。

たくさんの 喜びと悲しみを おぼえた。
たくさんの ひとの喜びと悲しみを しった。


は あのときとは 違う。無知でも 無力でもない。
は 何もできない 人間チご じゃない。

「私」という 自分うつつ を いきているのだ。

だからこそ あのときと同じ 
このあまい感傷には もう 「私」は 溺れない。溺れたくない。



Water, is taught by thirst.
 水は、のどの渇きが教えてくれる。
Land — by the Oceans passed.
 陸地は — はるばる通ってきた海が。
Transport — by throe —
 歓喜は — 苦痛が —


Peace — by its battles told —
 平和は — 戦いの物語が —
Love, by Memorial Mold —
 愛は、形見の品が —
Birds, by the Snow.
 小鳥は、雪が。


あの老人ホームのひとたちは  みな しんでいるでしょう。
私も いつか必ず  しぬでしょう。


じぶんの 「死」を みることなしに

私に息づく この あまたの喜びや悲しみ
いろ鮮やかな 「生」の リアリティを かんじることが できるでしょうか。


わたしの「生」を しることのない

しろの 世界みちでは 喜びも悲しみもない 誰もいない なにもない 
「死」のない 子供じみた アンリアリティの神が ひとを支配しつづけるでしょう。



ネジ巻き師と太虚鳥 lasah × sasakure.UK / taixu


矛盾 するものの中に 大きなヒントがある。

生命は 多重次元の存在だ。
肉体が 右に進んでも、霊体は 左に進んでいることが よくある。

人様の幸せを願って 奉仕しても、
エネルギーの次元では 相手に呪詛をかけているとか・・・。

輪廻を繰り返し、
カルマに流されている我々は、
他人や環境から植えつけられた 知識・観念のままに 動いているからだ。

自分の思考や感性だと思っているものに、実は 支配されている。

    
   だが、総ては 自分が選んだのだ。
       幸福も不幸も 総て自分が 選んでいるのだ。





今 魂から見捨てられ、
魂が離れてしまった人が 急増している。

肉体や 霊体は存在するのに、魂が 無い。

魂が無いから、神だの愛だのいいたがり、執着する。
真に幸福を生きることを 自ら拒絶し「自分自身から 見捨てられた」人だ。

そんな人間が どんな真言を駆使して 自己正当化しても、全て 大嘘。

 宇宙と地球は 全て見抜いている。
 貴方の魂も 見抜いている。

自分で 自分をいくら誤魔化しても、誤魔化すことは出来ない。

                       RK


GASSHOW / illion



あの日 いっしょに
「ハッピーバースディ」を歌った たくさんの 貴方わたし

   ありがとう。
   さようなら。


のこったドーナツのかけらを さめたコーヒーで飲み下して
私は いそいで店を あとにした。


A word is dead
 ことばは 死んだ
When it is said,
 口にされた時、
Some say.
 という人がいる。



I say it just
 わたしはいう
Begins to live
 ことばは生き始める
That day.
 まさにその日に。



この空に吹く 
まだ つめたい風を からだいっぱいに 感じたかった

このうつほを 生きている 自分わたし のすべて を

とても・・・・・・







わたしの詩は 生きていますか?

                             E. Dickinson





本文は 2015年次 My ACIM homeworks 2月:
レポート「あまくて にがい。(WHAT IS DEATH?)」(2017-03-25公開:現在クローズ)を 加筆編集。

緑の英字・翻訳文は 「対訳ディキンソン詩集」亀井俊介編(岩波文庫)からの引用です♡