津波が、友人の住む仙台平野を飲み込む映像を生で視聴してから、感情と思考がうまくつながらなくなっている。現実感が乏しく、感情をうまく表せない。心から何かを感じない状態で、非常にまずいと思っている。
繰り返される津波の映像にだんだんと心が浸食されていく感じはしていたのだけれど、目をそむけられない。どんどんそれが現実とは思えなくなってくる。そこに人がいると思えなくなってくる。
感じていないはずの悲しみやストレスは後で心を破壊する。そのときはタフにどんどん災難に立ち向かっているしっかりした人とみられているのに一度堰を切ったように感情が否定的な形で表出すると、長い年月それに悩まされる。心のケアは飾りではない。やはりとても大切だと思う