枝廣淳子さんの記事が響いたのでメモ。
次の10年について考えていることー「人口減少」「少子化」「高齢化」、そして「新しい希望のつくり方」
から以下、抜粋。
日本は「高齢化社会」(高齢化率7%超)でも、「高齢社会」(同14%超)でもなく、すでに「超高齢社会」(同21%超)という分類に入るのですが、かつて、私の先生でもある環境オピニオンリーダーのレスター・ブラウンはこう言いました。
「高齢化の一番の問題は、介護される人が増えるとか、年金を払わないといけない額が増えるとか、そういうことではなくて、社会の意思決定が柔軟性を欠き、スピードが遅くなることだ」と。
多くの企業、自治体、国のリーダー層も、70代、80代の人たちが健在で頑張っておられる。本人たちは、日一日と老いているので、自分の視野や判断力は変わらないと思っている。時代の変化の激しさについていけなくなっていても、本人にはわからないことが多い。
しかし、そういう人たちが実権を握っている社会は、すごく動きが遅くなり、大事なことを決めようと思っても決められない。とくに、新しいことを始めたり、変化を起こしたりすることがしにくくなります。昔の成功体験からなかなか出られないうえに、時間軸が短いからです。超高齢社会の中で、そういった人たちが、どれぐらい社会の実権を握っているかを気をつけてみている必要があります。そして、じょうずに次世代に実権をゆだねていく「アート(技)」が必要になってきます。