PHILOSOPHUS

ひびのこと、もろもろ

組織変革

2023-04-17 | 本当の相手
Sun&Moonさんの2005年4月8日の楽天ブログから。

私自身○と離れてから組織の中で生き延びることが出来なくなっていて、
ひとりの力の限界を毎回突き付けられているので、引用したくなりました。
カリスマがいるような組織じゃなかったけど、暗躍している人はいるんだよな。

ありがたく、協力してくれる人は毎回いるのですが、
根本に切り込むのは○がいないと厳しい。


「組織変革」

いかに素晴らしい目的で作られた組織であっても、
それが柔軟性を失い、硬直し始めると、
それは人を幸せにするためには何ら役に立たない。

そのようになってしまった組織には、つぎのような兆候が現れる。

カリスマ的なひとりの指導者が存在する。
自分たちがやっていることを自画自賛する。
指導部に対する批判が許されない。
(批判すれば、必ず何らかの形で制裁による脅しがある。)
常につくり笑顔を絶やさない。

このような組織は、実は社会のどこにでもある。
宗教団体、ボランティア団体、会社… その最たるものは北朝鮮である。
そしてこの構図は実は、何かの信念で凝り固まって、
理性で本当の感情を抑圧している一個人にもあてはまる。
だから、本当は、まず一人の人間が本当の自分を押し殺すことをやめれば、
このような社会的な組織も自ずと変革されるはずなのだ。

ところが、それがなかなか難しい。
このような組織では、いつも、本音を言うことが「悪」だと認識されている。
合わせられない自分が悪い、抑えられない自分が悪い、と思いこまされているのだ。
そしてうっかり本音を言えば、それによって自分の立場や、ひどい場合には命までもが危うくなる。
だから、よほど勇気のある人でなければ本音を言えないし、言っても潰されてしまうだけだから、
せいぜい組織から逃げ出すこと(脱北!)しかできない。

けれども、逃げ出してしまったら、いくら外から批判したところで、本当の変革はできない。
どうしても、中から動く必要がある。
でも、それは「ひとり」では到底無理だ。

そこで力を発揮するのが、「本当の相手」と結ばれたカップルなのだ。
「本当の相手」は真の勇気と、自信を与えてくれる。
二人でいれば、何も怖くないし、何も恐れるものはない。
二人で力を合わせれば、その力は無限大になる。

彼らの持つエネルギーは、とても幸せなエネルギーなので、
冷たい壁を溶かし、人々の心を癒すことができる。
だから、互いに争う必要もなく、硬直した組織は自然と「溶解」するのである。

私がいつも「本当の相手」を強調する理由はそこにある。
社会変革のためにいかに素晴らしい理想を持った人でも、
「本当の相手」と協力しなければ、決して夢を実現することはできない。
「本当の相手」こそが、すべての問題解決の鍵なのだ。

でも、ここにひとつの問題がある。
ある組織の中で、自分を抑圧するのに長けてしまった人が、
「本当の相手」に出会って、その人に引かれ始めたとしよう。
すると、その人は、「組織」と「自分たち」がますます相容れなくなるのを感じ、
自分たちが異端児になっていくのに気づくだろう。
そのとき、「組織」のほうが正しいと信じ込んでいたとすると、
「本当の相手」を好きになってしまった自分の方が悪い、と思いこんでしまい、
「本当の相手」を遠ざけ、自分の感情をますます抑圧するするようになってしまうのだ。
これこそが本当の地獄、本当の悲劇だ!

「本当の相手」は、いわばこの世の真の変革のために神が我々に使わした救いなのに、
たとえば宗教団体は、その「神」をかたって、「神よりも異性を愛するとは何事か」、
と二人を遠ざけ、自分たちの組織の権威を守ろうとするのだ。

世の中で決して壊してはいけないと思われている組織の中にいる、
「本当のカップル」が直面する試練は並大抵のものではない。
たとえば、皇室の中で苦戦していらっしゃる皇太子夫妻。
どうか、自分たちが本当に幸せになることこそが、
世の中を真に変革することになるのだと信じてほしい。

今、世の中で「本当の相手」に出会う人が、幾何級数的に増え続けている。
彼らが自分に正直になれば、この世は一瞬にして変わる。
どんなに強固に見える組織もたちまち溶解する。

誰にでも、たった一人の「本当の相手(片割れ)」がいるのだから、
誰とも争ったり、奪い合ったりする必要がない。
ただし、自分が相手を間違えれば、玉突き式につぎつぎと相手を間違えて、
たくさんの人を不幸にする。
つまり、自分が幸せにならなければ、誰も幸せにすることはできないのだ。

だから、必要なのは、自分が幸せになる勇気、それだけだ。

「もしも二人が、一つの家の中で平和に暮らし、『山よ動け』と言えば動くであろう。」
(『トマスによる福音書』)








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