亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

医者になればいいのに

2010-12-10 | 先生&病院譚
かなりどうでもいいお話ですが、このあいだの膠原病の外来でのお話。

「甲状腺ホルモン不応症の話は、論文発表するって話もあったけど、どうなったの?」と聞かれました。
夏に、内分泌の先生がお休みされて、代診をしてくれた先生が「論文発表しようかな。そしたら連絡をしてもいい?」って言ってた話をしていたのを思い出したみたいです。

あぁ…と微妙な返事をしたら、「あれ?あの先生、感じ悪かった?」と心配されました。
いえいえ、代診してくださった研修医はおもしろい先生で、わたしの甲状腺ホルモンの不思議な働き具合について、興味も持ってくださったのでした。でも、なんとなく、専門医認定のために実績が必要なだけかな、だとしたら、敢えてややこしい結論を出しにくいわたしみたいな症例には手を出さないだろうなと、勝手に想像していました。あはは。
甲状腺の代謝を細かく研究するには、ここでは施設が足りないからなぁ…ともおっしゃってたから、実際に細かい研究はムリそうだし。

膠原病の先生がこの先生をどう思ってらっしゃるかは知りませんが(笑)「感じ悪かったわけじゃないですよ~」と笑ってしまいました。

代診の先生は熱い先生で、わたしが「甲状腺ホルモン不応症の場合、20%くらいの症例ではT3関連領域に遺伝子の変異が見つからないんですって」なんて、マニアックな話をしてたら、そんなに調べるなら、医者になればいいのに、とか熱く勧められました~。医者になって、自分で自分の病気を研究したらいいのに!ということで。
膠原病の先生にそんな話をしながら、「でも、いまさら研修医をやる元気はありませんけど」って言ったら、「研修がゆるい病院に行って、“わたしは研修医ですから帰ります!(キリッ)”って5時に帰ればいいじゃん(笑)」なんて先生も笑ってました。え~、せっかく勉強するなら、ちゃんとしたいじゃないですか~。

おもしろそうだとは思いますが、今から医師免許を取っても、お金はかかるし、実際に研究できるようになるまですごく時間がかかるし、その時に自分が元気でいるかどうかも自信がないし、そんなことをするくらいだったら、もっと違う形で貢献を考えた方がいいような気がします(笑)

ちなみに、アメリカのメディカルスクールのほとんどは、4年制大学院。 実際に現地で在学している知り合いの話を聞くと、日本のように高校を卒業してすぐ入学する学部と違って、社会人経験を経て、入学する人もたくさんいるようです。
そういえば、日本でも日野原重明先生が、『経済危機克服のための「有識者会合」』のなかで、今の医師不足対策として、4年制大学院医学校を提言されていますね。
アメリカ型の提言だなぁと思いますが、そういう資格や学校も選択肢としてあるようになるのもいいのかなぁと思います。

お医者さんになるかは別として、現役の先生方が、日ごろご苦労されているものの、「お医者さんなんてなるもんじゃないよ」っていうんじゃなくて、お医者さんになればいいのにって言ってくださるのは、うれしいな、と思いながら、先生とおしゃべりしてました♪
いや、なりませんけどね。っていうか、なれないか(笑)


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