佐田岬 続き。
三机を後にして次に目指すのは、亀ヶ池温泉、ではなく、同じ加周の集落にあるという石垣。
池のまわりの集落をぐるりと車で回ってみたが見当たらない。小さな集落なのにおかしいなぁ。
もう一度回ってきて、人に聞こうかと車を道の端に寄せたら、、、あった、あれだ!
グラウンド越しに高さ4~5mはあろうかという石垣が見えていた。
伊方町立二見小学校。
地図を見ると、ひと山向こうに「二見本浦」という地名があり、二見集会所というのもある。
二見というのはこのあたり広く指す地名で加周というのが字であろうか。
とにかく、門が開いていたので中へ入り、職員室に声をかけようとしたのだが、土曜日だからか
閉まっていて誰もいない。
クラブ活動の子供たちの元気な声と先生の叱咤激励の声が聞こえてくる体育館を横目に、
ちょっとグラウンドへ入らせてもらおう。もし誰かに呼び止められたらこの石垣マップを見せようっと。。。
・・・しかし、すごいな。。。
このチマチマと積み上げられた石垣の美しいこと!!
亀ヶ池はもともと海とつながっていたと想像できるが、ちょうど池と海を隔てる堰堤状の部分に
二見小学校は位置しており、海からの強い風を防ぐためのにこの巨大な石垣が作られたようだ。
この石垣に守られ、子供たちはグラウンドで安心して走り回れるのだ。
この石垣の足元にベンチがひとつある。そのベンチはグラウンドではなく石垣の方を向いている。
ということは、石垣をゆっくりと愛でるために据えられたベンチだな。気が利いている(笑)。
石垣ビューのベンチでゆっくりしたかったのだが、時間があまりない。
ここから海沿いを走りひと山越えたところに、町見郷土館がある。
石垣マップや宿の資料を送って頂いて電話でも少し問い合わせしたので、お礼を兼ねてちょっと行って
みようと思っていたのだ。地域の地理や歴史、産業などの興味深い展示があるかもしれない。
町見郷土館は旧町見中学校の校舎を利用した資料館(建築的にはどうということもない)。
訪問すると、学芸員の高嶋さんが慌てて館内の照明を点けてくれた(笑)。館内を一回りしたが石垣の資料は
壁に貼られた地質図とマップ作りの時の石垣調査の写真ぐらいだった。もっとゆっくり展示を見れば
急勾配の土地に住む人々の暮らしぶりについて理解を深めることができただろうが、何せ、あまり時間がない(汗)。
高嶋さんは石垣の専門家ではないそうだが、いろいろお話して質問もできた(もう石垣めぐりの旅も
終わりがけではあったが・・・次回の参考に)。ありがとうございました。
さて、もう直行しないと無理かな・・・と思いながら車を走らせていると、おや、あれは何だ?
ツタに覆い尽くされているが、洋館のように見える。
車を止めて見に行くと、ガラスは割れ廃墟と化しているが大理石の銘板に「○○○○院」の文字が見える。
医院だな。へぇ、こんなところにも、モダンな洋館の医院があったのか。
ツタを取り払えば、立派な姿が見られることだろう。(こんな感じ?それともこんな感じ?)
※追加情報:この建物は井田医院、昭和4~6年頃の建築らしいです。
そこから1分ぐらい走ったとき、またスト~ップ!
うわぁ・・・美しい。
バス通りに面した民家の石垣。これも落としづきの一種だろうか、青石が2個ずつリズミカルに斜めに
積まれていて、籠目というか、織物のような趣をかもし出しているのだ。
緑色のグラデーション。
近所のおばあちゃんに声をかけられた。どうもこの家の娘か何かと思われたようだ。
ちょっと会話すると、前はこの生垣はもっとうっそうと茂っていたのだが、家を建て替えたときに
さっぱりと切ってしまわれたのだとか。確かにこの石垣の風格からすれば、木立の間に古いお屋敷が見え隠れ
しそうなものだが、あらわになっている家は立派ではあるが割と新しいハウスメーカーの建物に見える。
この石垣と門だけ古いまま変わらず残っているそうだ。アプローチの石段も魅力的~~
※追加情報:この石垣は、昭和初期に地域を席巻した鉱山事業者、兵頭宇治吉のお屋敷だったそうです。
おばあちゃんにさっきの医院建築についても聞いてみたら、確か、何か教えてくれたのだが
メモも取っておらず、時間が経ちすぎて忘れてしまった・・・(汗汗)
しかし、どこへ行っても皆親切でほんとうれしいなぁ。
続く。
三机を後にして次に目指すのは、亀ヶ池温泉、ではなく、同じ加周の集落にあるという石垣。
池のまわりの集落をぐるりと車で回ってみたが見当たらない。小さな集落なのにおかしいなぁ。
もう一度回ってきて、人に聞こうかと車を道の端に寄せたら、、、あった、あれだ!
グラウンド越しに高さ4~5mはあろうかという石垣が見えていた。
伊方町立二見小学校。
地図を見ると、ひと山向こうに「二見本浦」という地名があり、二見集会所というのもある。
二見というのはこのあたり広く指す地名で加周というのが字であろうか。
とにかく、門が開いていたので中へ入り、職員室に声をかけようとしたのだが、土曜日だからか
閉まっていて誰もいない。
クラブ活動の子供たちの元気な声と先生の叱咤激励の声が聞こえてくる体育館を横目に、
ちょっとグラウンドへ入らせてもらおう。もし誰かに呼び止められたらこの石垣マップを見せようっと。。。
・・・しかし、すごいな。。。
このチマチマと積み上げられた石垣の美しいこと!!
亀ヶ池はもともと海とつながっていたと想像できるが、ちょうど池と海を隔てる堰堤状の部分に
二見小学校は位置しており、海からの強い風を防ぐためのにこの巨大な石垣が作られたようだ。
この石垣に守られ、子供たちはグラウンドで安心して走り回れるのだ。
この石垣の足元にベンチがひとつある。そのベンチはグラウンドではなく石垣の方を向いている。
ということは、石垣をゆっくりと愛でるために据えられたベンチだな。気が利いている(笑)。
石垣ビューのベンチでゆっくりしたかったのだが、時間があまりない。
ここから海沿いを走りひと山越えたところに、町見郷土館がある。
石垣マップや宿の資料を送って頂いて電話でも少し問い合わせしたので、お礼を兼ねてちょっと行って
みようと思っていたのだ。地域の地理や歴史、産業などの興味深い展示があるかもしれない。
町見郷土館は旧町見中学校の校舎を利用した資料館(建築的にはどうということもない)。
訪問すると、学芸員の高嶋さんが慌てて館内の照明を点けてくれた(笑)。館内を一回りしたが石垣の資料は
壁に貼られた地質図とマップ作りの時の石垣調査の写真ぐらいだった。もっとゆっくり展示を見れば
急勾配の土地に住む人々の暮らしぶりについて理解を深めることができただろうが、何せ、あまり時間がない(汗)。
高嶋さんは石垣の専門家ではないそうだが、いろいろお話して質問もできた(もう石垣めぐりの旅も
終わりがけではあったが・・・次回の参考に)。ありがとうございました。
さて、もう直行しないと無理かな・・・と思いながら車を走らせていると、おや、あれは何だ?
ツタに覆い尽くされているが、洋館のように見える。
車を止めて見に行くと、ガラスは割れ廃墟と化しているが大理石の銘板に「○○○○院」の文字が見える。
医院だな。へぇ、こんなところにも、モダンな洋館の医院があったのか。
ツタを取り払えば、立派な姿が見られることだろう。(こんな感じ?それともこんな感じ?)
※追加情報:この建物は井田医院、昭和4~6年頃の建築らしいです。
そこから1分ぐらい走ったとき、またスト~ップ!
うわぁ・・・美しい。
バス通りに面した民家の石垣。これも落としづきの一種だろうか、青石が2個ずつリズミカルに斜めに
積まれていて、籠目というか、織物のような趣をかもし出しているのだ。
緑色のグラデーション。
近所のおばあちゃんに声をかけられた。どうもこの家の娘か何かと思われたようだ。
ちょっと会話すると、前はこの生垣はもっとうっそうと茂っていたのだが、家を建て替えたときに
さっぱりと切ってしまわれたのだとか。確かにこの石垣の風格からすれば、木立の間に古いお屋敷が見え隠れ
しそうなものだが、あらわになっている家は立派ではあるが割と新しいハウスメーカーの建物に見える。
この石垣と門だけ古いまま変わらず残っているそうだ。アプローチの石段も魅力的~~
※追加情報:この石垣は、昭和初期に地域を席巻した鉱山事業者、兵頭宇治吉のお屋敷だったそうです。
おばあちゃんにさっきの医院建築についても聞いてみたら、確か、何か教えてくれたのだが
メモも取っておらず、時間が経ちすぎて忘れてしまった・・・(汗汗)
しかし、どこへ行っても皆親切でほんとうれしいなぁ。
続く。
気になるのが、小学校のベンチの向き。
手前の風景ががわかりませんが、不思議。
JR姨捨駅のベンチがホームに背をむけて絶景に向かっているのと同じく。
いろいろな石垣を拝見しましたが、今回のバス停の石垣が特に好みかな、と思いました。
規模はそうではないですけど、何か美しいんですよね…。
昼休みともなればこのベンチは子供たちの取り合いに・・・?(笑)
壁にむかって、何を思う・・・
こういう「落としづき」の鮮やかな青石垣も時々あり、はっと目を引かれます。
雨が降ってしっとり濡れていれば、もっと味が出ると思います。
いいですよ、佐田岬。