まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

実家発、お風呂屋通い ~中央温泉

2009-05-17 03:28:22 | 建物・まちなみ
少し前、畝傍湯へ行ってから、実家へ帰ったときお風呂屋へ行くのが楽しみになった。
実家があるのは昭和3~40年代頃に開発された住宅地なので、周辺には
古い商店街やお風呂屋などなかったので子供のころは家のお風呂しか入ったことがなく
そんな世界があることすら知らなかったものだ。

今になって、となり町へ行けば超レトロなお風呂屋があることに気づいた。
でも少しばかり遅かったようで、いくつかは廃業してしまった。。。

今日は、1週間遅れの母の日のプレゼントを買いに実家へ帰り、買い物のあと
大和高田の中央温泉へ行ってきた。
ここは前にかつての通学路を歩いた時に見つけていたところ。
小雨の降る中、「やっているかな・・・」と少しドキドキしながら商店街を歩いていくと、
お寺風の破風のついた入口からあかあかと光が漏れているのが見えた。よかった!


う~む、なんと渋いんだろう。。。
前で写真を撮っている間に洗い桶を抱えた小学生が駆け込んで行った。
これは現代の風景だろうか・・・・?と、分からなくなるような1コマ。

暖簾の柄がいい。やるな、牛乳石鹸。

靴脱ぎ場の正面には、タイル絵と、スノコの下に変な凹が。
スノコを持ち上げてみると石造りのシンクのようになっていた。
ガタガタしていたからだろう、おっちゃんが不審そうに顔を出した。
すかさず母親が「今からお風呂入るんやけど。ここ何ですか?焚口があったんですか?」と。
おっちゃんも私たちのことを怪しいとは思いつつも悪い者ではなさそうだと思って
くれたようだ。
「いや、ちゃう、水栓があったんや」「へぇ~~!」「もう9時に閉めるで」「え~!早っ」
急いで入ろう。


4枚組の風景画のマジョリカタイル。水色と黄色が鮮やかだ。
帆船と藁ぶき屋根の民家が描かれているがこれは日本の風景だろうか?


中も完全なレトロ空間。
木製扉のロッカー、ベビーベッド、格天井、神棚、2枚羽の天井扇・・・
番台後ろの掛時計は今でも動いている。椅子式ドライヤーは故障中。修理ってできるのかな?

そして浴室のタイルは、正面壁に一面の湖水風景。それ以外もモザイクタイルの
見本帳みたい。マッチ棒みたいに細長いタイルや、洗面所床には涙型のタイルも!
かわいいかわいい・・・

やっぱり30分では無理だった。。。ちょっと過ぎてしまってスミマセン。
暖簾はもう中へしまわれていた。

外へ出て見ると、暖簾の色がステンドグラスみたいできれい~~!!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (コハク)
2009-05-17 13:46:37
お邪魔してます~。素敵な暖簾アートですね~。
お店が閉まる前には、見れるんですね~。
返信する
コハクさん、 (ぷにょ)
2009-05-19 23:28:53
こんにちは。
ガラス越しの暖簾は行燈のようでステンドグラスのようで
美しさに感動しましたよ~
最終風呂のお楽しみですね!
返信する

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